東京オリンピック(五輪)の女子マラソン代表前田穂南(23=天満屋)が1万メートルの自己記録を40秒近く大幅更新した。31分34秒94(速報値)。従来のベストは32分13秒87だった。課題であり、強化に取り組んでいるスピードの成長を示した。

序盤から同じく東京五輪マラソン代表の一山麻緒(23=ワコール)と先頭のペースメーカーの後ろに位置した。体はぶれず、長い手足で淡々と進んだ。1キロ3分10秒前後のペースを最後まで乱さない。終盤で独走の強さで、一山や安藤友香(26=ワコール)らを退けた。

17年北海道マラソンを制し、昨年9月のマラソン・グランドチャンピオンシップの権利を得た前田は「北海道ではいつもいい走りができている」といい「自己記録を更新できてよかった」と淡々と振り返った。

4日に行われたホクレン・ディスタンスチャレンジ士別大会には5000メートルで出場し、自己記録を3秒近く更新する15分35秒21を出していた。