男子走り高跳びで、真野友博(24=九電工)が日本歴代4位タイとなる2メートル31で連覇を達成した。

自己記録を3センチ更新。後のない3回目の挑戦で、見事にバーを越えた。「(2メートル)30以上を跳べたことは非常にうれしい」と喜んだ。2メートル33は失敗だったが、「33に関しても意外と高さは感じなかった。合わせていけば33も飛べる高さに感じた」。助走の歩数を変えたことが功を奏しており、言葉からも手応えがにじみ出る。

「自分はメンタルは弱い方」と言う。過去には試合で精神面の影響から「足がつったりする」こともあったほどだ。今は「試合を楽しむ気持ち」を大事にする。拠点である福岡での開催だった昨年の日本選手権では記録なしに終わった。かなり落ち込んだが、周囲の励ましに支えられた。それで「頑張ろう」と前向きになったという。周囲の支えが競技のモチベーションになっている。

広島・山陽高から福岡大を経て、九電工に入った。今後は東京五輪の参加標準記録2メートル33が目標。「その先に日本記録を視野に入れてやりたい」。戸辺直人(28=JAL)が持つ日本記録2メートル35を見据えた。【上田悠太】