陸上男子長距離の佐藤悠基(33)が日清食品グループを退部し、11月1日からSGホールディングスに移籍することになった。30日、両チームが発表した。

佐藤はSNSに「12年間という長い間多くのサポートをしていただいて感謝しかないです」と感謝を記し、「選手として自分の限界に挑み続ける環境を与えていただけたことに感謝します。自分に求められている事をしっかりと果たしチームに貢献していきたいと思います」と新天地での活躍を誓った。

幾多の怪物伝説を持つトップランナー。3000メートル中学新、1万メートル高校新、箱根駅伝3年連続区間新、日本選手権4連覇、12年ロンドン五輪出場など打ち立てた金字塔は数知れない。故障に苦しんだ時期もあったが、18年東京マラソンでは、2時間8分58秒の自己記録を出した。SGホールディングスでは選手の他に「アドバイザー」の役割も担うという。

かつて実業団駅伝の強豪だった日清食品グループは、19年1月に駅伝からの撤退を表明していた。佐藤と村沢明伸(29)を除く、他の部員には社業に専念するか、移籍を奨励していた。