全国高校駅伝は12月20日、京都で開催される。今日14日から「都大路で輝く」と題し、東北6県の男女代表校を紹介。第1回は宮城代表で、史上初のアベック連覇に挑む仙台育英です。昨年は全国最多になる2度目の男女同時優勝を達成。今年も10月の県予選会をともに全員区間賞の圧倒的な力で制し、7年連続27度目のアベック出場を決めた。昨年の優勝メンバー4人が残る男子は全国最多に並ぶ9度目、3人が残る女子は単独1位になる5度目の全国頂点を狙う。

男子は47都道府県予選記録トップとなる2時間2分41秒で7年連続31度目の都大路に駒を進めた。総距離が足りなかった11年を除けば、男女とも自校が持っていた県予選会記録を更新。コロナ禍に配慮して行われ、急カーブや折り返しの多い新設周回コースで驚異のタスキリレーを見せた。

1区吉居駿恭(2年)が2位を13秒引き離して全員区間賞のお膳立てした。昨年の全国7区で優勝テープを切った吉居は「今年は京都1区で区間賞を狙いたい」と、最長10キロのエース区間を熱望する。

昨年の全国経験者4人を擁し、ケニア人留学生のボニフェス・ムテチイ(1年)は5000メートルで13分55秒41の記録を持ち、昨年の全国6区で区間賞を獲得したムチリ・ディラング(3年)を上回る。同2区で区間賞の白井勇佑(3年)も同13分58秒00で自己記録を短縮。1年時からレギュラーの山平怜生(3年)も同14分4秒18で続く。

5000メートルの上位7人(留学生1人)の平均タイムは約14分12秒で全国1位。昨年は大会記録に14秒差に迫る歴代2位の2時間1分32秒で優勝した。コロナ禍で自主練習を強いられ、全員で走れることへの感謝の思いは増した。真名子圭監督(41)は「自己管理もできて人間力もついてきた。誰をどこに置いてもいい。総合的に強い。高校記録を狙えるような意識付けとトレーニングをしたい」と大一番に備える。【佐々木雄高】