東京オリンピック(五輪)代表同士の直接対決は、山内大夢(22=早大)が49秒28で優勝した。黒川和樹(20=法大)は49秒51で2位だった。

山内は「黒川にはずっと負けていた。主に黒川をマークしていました。最後は気持ちで押し切りました」とレースを振り返った。

山内は東京五輪では3人の日本勢で唯一、準決勝に進んだが、決勝には進めなかった。「五輪は最終目標みたいなところがあったけど、終わってみたら、悔しい思いしか残っていなかった。もっと世界で勝負したい」。来年の大学卒業後は実業団で競技を続ける。「今後は会社を背負い、責任感を持って戦っていきたい。黒川とともに、日本の400メートル障害をけん引していきたい」と意気込んだ。

黒川は「山内さんはオレに勝ちたいと、ずっと言ってくれていた。最後に勝てるのは山内さんのような意思が強い人だと思う」と、ライバルをたたえた。レースの課題は「後半へばって、山内さんに食われたことが反省です」としながらも「来年までに修正して、日本記録を出したい」と前向きに話した。