クイーンズ駅伝の注目チームを「アスリート芸人」M高史がご紹介! 今回はJP日本郵政グループです。

創部3年目の2016年にわずか2度目のクイーンズ駅伝挑戦で、何と初優勝! 19年、20年に2連覇。3連覇がかかった前回大会は4位でした。

昨年の東京五輪ではマラソンで鈴木亜由子選手、5000mと10000mで広中璃梨佳選手が出場。今年は広中選手がオレゴン世界陸上に出場し、マラソンでは太田琴菜選手、前述の鈴木選手、大西ひかり選手と3名の選手がMGC出場権を獲得しています。

指導する高橋昌彦監督は、「1年に1度だけ、このクイーンズ駅伝は選手たちが人のために走る大会。応援してくださるグループ社員の皆さんのため、そしてメンバーに入れなかった選手たちのためにも皆で頑張る駅伝にしたい」と、チームとしての駅伝の話をされました。

高橋監督から「キャプテンシーがある」と信頼を置かれているのが主将の太田琴菜選手。初マラソンとなった3月の名古屋ウィメンズマラソンで2時間25分56秒でMGC出場権を獲得。「入社した時からマラソンを走りたかったので、自信がつきました」と太田選手。3年目まではけがも多かったそうですが「補強やケアを積み重ね、けがをする前に練習を抑えるなど、練習が継続できるようになってきました」と復活の要因を語ってくれました。

「レース当日にレギュラーがいい形でレースを迎えられるよう、また走れないメンバーともしっかりコミュニケーションをとっていきたいです。トラックの持ちタイムではなく、駅伝はチームの勢いや結束力で勝てるチャンスはあるので、しっかり頑張っていきたいですね」とメンバーに入れなかった選手にも気を配りながらも、主将としてチームを牽引しています。

高橋監督が「今後、チームの中心となってくる選手」と期待されているのが入社2年目の小坂井智絵選手。入社1年目の昨年、U20日本選手権で5000m2位に。クイーンズ駅伝では2区を走りましたが「流れを作る重要な区間で自分の走りができませんでした。今年は自分らしく積極的な走りをし、任された区間でチームに良い流れを作りたい!」。春先の故障期間中に水泳、動き作り、補強などに取り組み、「以前よりも筋力強化でき、フォームも改善。故障を乗り越えて走れることの喜びを知りました。」と故障から復活した走りに期待です。

高橋監督は「昨年は4位。今年はそれよりも1つでも上の順位を狙いつつ、チャンスがあれば勝負していきたい。また連覇できるようなチーム作りをしていきます」と話されました。JP日本郵政グループは選手12名全員で現状打破! 全員駅伝で前回以上の順位を目指しています。

◆M高史(えむ・たかし)1984年生まれ。駒沢大学陸上競技部出身のものまねアスリート芸人。幅広い分野で活動するほか、陸上競技、駅伝関連で精力的な取材、執筆活動を行っている。フルマラソンのベストタイムは2時間40分34秒。