立命館大は、出場した3選手全員が30分10秒以内でまとめて5、6、7位と連続フィニッシュした。

唯一の3年生、中田仙太郎(3年)は30分7秒22を記録して7位。

中田は序盤、昨年の日本学生対校選手権で日本人トップだった関大、亀田仁一路(4年)の後ろにぴたりとついて走ったが、5000メートル付近で体が重くなりペースが下降。立命館大の後輩2人、尾上陽人(2年)の30分5秒61、茶木凉介(2年)の30分6秒77に遅れてフィニッシュした。

中田は「下級生にラストで負けたのはショック。速いペースで前半入っても、後半に大きく落ちずにまとめられる力をつけないと、という課題が見つかったレースでした」と苦笑い。

ゴールデンゲームズ inのべおか(5日、宮崎)では男子5000メートルに出場し、4年ぶりに自己ベストを更新。14分19秒24の持ちタイムを自信にハイペースで臨んだが「(1万メートルは)単純に5000メートルの倍なので。現状を見ることができました」とした。

それでも、田中裕介コーチ(37)は「収穫の多いレースだった」と評価。「ああいう感じ(前半のハイペース)でいっても30分で走れることが分かった。あとは、筋力をつけたらもっと上に行ける」と話していた。

立命館大は、全国に門戸が開かれた第100回箱根駅伝への挑戦を表明している。実力あるランナーを多数抱えるチームは、まずは、次の目標である全日本予選会(6月11日、大阪・ヤンマーフィールド長居)でのトップ通過に向けて突き進む。

同種目での優勝は、29分0秒61を記録した関大、亀田仁一路で、2位は29分28秒19の京産大、中村光稀(3年)。3位には、同じく京産大の小島郁依斗(3年)が29分28秒73でフィニッシュした。【竹本穂乃加】