21年東京オリンピック(五輪)代表のデーデー・ブルーノ(23=セイコー)が、準決勝で敗退した。

1組9レーンで登場。スタートで上半身が浮き上がって、最初の加速でスピードに乗れなかった。得意の後半で巻き返しを狙ったが、挽回はできず。無風で10秒49の同組5着で決勝に進むことはできなかった。

デーデーは「(3日予選の)レース動画を見て、スタートで体が浮いていた。同じようなレースになってしまった」と口にした。

21年6月の東京五輪代表選考を兼ねた日本選手権では自己ベストの10秒19(追い風0・2メートル)で2位に入って、五輪代表の座をつかんだ。しかしその後はなかなか思うようなレースができない状態が続いている。

「練習ではいい感覚があるが、実際レースに入ると動けなくなる。ひとつのきっかけで良くなると思う。(心が)折れないようにやっていきたい」と自分に言い聞かせるように話した。