東洋大が19年連続でシード権を守った。継続中では最長記録を更新。往路4位からスタートし、順位を落とすことなく、最後まで走り抜いた。酒井俊幸監督(47)は「シード権は最大目標ではないが、川嶋(伸次)前監督から引き続いている伝統でもある。20年は最低でも続けたい」とうなずいた。

今季は出雲8位、全日本14位と苦戦した。それでもチームは団結力を失わなかった。「結束を高めた1年。箱根は特殊なところが入ってくる。出雲や全日本とは距離適正が違う」。臆さず臨み、決して高くなかった前評判を覆した。

この日は6区の西村真周(2年)の安定した走りで滑り出した。7区以降も踏ん張り、最後は10区岸本遼太郎(2年)が初の箱根で区間賞を獲得。ゴール前では、3位城西大の背中に迫ろうかという勢いだった。

チームは例年、石川県七尾市や輪島市で合宿を行い、強化に励んできた。地震で大きな被害を受けた人たちへの思いも込めて、箱根路を踏みしめた。合宿先でお世話になってきた人たちの安否は「無事だと聞いている」と酒井監督。それでも道路は寸断され、余震が続くなど、予断は許さない状況が続く。選手たちも含めて、さまざまな感情が交錯した中で、「自分たちに何ができるかとなったときに、まず大会に出て、パフォーマンスを届けることだと思った」。

懸命に、粘り強く-。被災地に元気を届けるべく、全力を尽くしてタスキをつないだ。【奥岡幹浩】

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