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エレーナ・イシンバエワ(ロシア)

女子棒高跳び

エレーナ・イシンバエワ(ロシア)
前回の世界陸上での雪辱に燃えるエレーナ・イシンバエワ(写真提供:フォート・キシモト)

前回大会で悪夢の「記録なし」から復活へ

 人類でただ1人、5メートルの空間を舞う女性で、“ワールドレコード・アーティスト”の異名を持つ。

 03年から始まったイシンバエワの世界記録更新は、屋外で14回、室内で12回を数えて09年の世界陸上を迎えていた。

 「ただ試合に勝っても私には意味がありません。世界記録を出さないと」。イシンバエワは当時、インタビューにこう答えていた。

 もちろん世界大会では無敗。04年アテネ五輪、05年と07年の世界陸上、そして08年北京五輪と連勝街道を猛進していた。

 ところが09年のベルリン世界陸上で、イシンバエワはまさかの記録なしに終わった。「何が起こったのかわかりません。本当に信じられない」。

 ショックは大きかったが女王はすぐに立ち直った。11日後に5メートル06と自身27度目の世界新をクリアして見せた。「ベルリンの失敗は慢心が原因」と、気持ちを切り替えることに成功していたのだ。

 翌10年を休養に充てたイシンバエワは、今季の屋外初戦は4メートル60と“らしからぬ”記録だった。

 だが、心配は無用だろう。09年の世界陸上で失敗した経験が、今季は生かされるはずだ。冬季の室内ランキングは4メートル85で2位。決して不調ではない。

 テグでは室内で4メートル86を跳んだジェニファー・スー(アメリカ)や、ベルリン世界陸上優勝者のアンナ・ロゴウスカ(ポーランド)らがライバルとなる。

 それでも、イシンバエワが“わが道”を貫けば敵はいない。彼女以外に、5メートルを征服できる選手は見当たらないのだから。

 ◆エレーナ・イシンバエワ(Elena ISHINBAEVA=ロシア) 1982年6月3日生まれ。174センチ、66キロ。女子棒高跳び世界記録保持者。15歳までは器械体操の選手。17歳、18歳、19歳の年齢別世界最高をマークし、03年から世界記録を破り始めた。05年には女子選手初の5メートルに成功した。







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