平野早矢香(29=ミキハウス)が7年ぶり4度目の優勝を果たした。決勝では1月の全日本選手権3冠を達成した石川に4-2で勝利。「世界選手権(4月26日開幕、中国・蘇州)にいい感じでつなげた。内容も結果も満足」と笑顔を見せた。

 全日本で石川と組み2連覇を達成したにもかかわらず、世界選手権女子ダブルス代表に選出されなかったことにも、初めて言及した。「(石川)佳純とのペアに対する思いが強かった。ダブルスで勝負したい気持ちが強かったので正直、残念だった。もっとすごいペアになりたい」と話した。石川とメールや電話で励まし合ったことも明かした。

 所属のミキハウス木村社長が、選考基準の透明性を日本協会に求めていることに関しても「感謝しています。社長や会社にも恩返ししたい」。23日の社長の誕生日には、シングルスのリオ五輪選出基準の「世界ランク(日本人)2位以内を目指す」とメールで誓った。全日本シングルス準優勝で、世界ランク25位でも選出されなかった森薗も「今でも気持ちが切り替えられていない。選手としてはすべてに明確な基準があれば納得できる」と改善を希望した。【鎌田直秀】