<ツール・ド・フランス:UCIヒストリカルレース>◇17日◇第13S◇ビッテル~コルマール◇200キロ
この日のステージは、山岳ポイントが5つあるハードなステージ。それに加え天候が悪化し、雨と寒さが選手を苦しめた。前日同様のアップダウンを繰り返す地形にも関わらず、スタート早々からハイスピードな展開となる。最初の1時間の平均速度が47・5キロと示すように、有力選手が飛び出しを図りスピードが上がった。
その中から最終的にハインリッヒ・ハウスラー(25、ドイツ=サーベロ)とシルバン・シャバネル(30、フランス=クイックステップ)が抜け出し、メーン集団がそれを追走する形で、この日のハイライトである標高1193メートルのプラッツェルバセル峠(138キロ地点)に入った。名前が示すように、この地域はドイツの国境に近く、雨にも関わらず多くのドイツ人の観客が目立った。
7連覇を達成しているランス・アームストロング(37、米国=アスタナ)を先頭に、約50人のメーン集団が上がってくと、その迫力に観客は奇声にも似た大歓声を発した。少し遅れてティエリー・ウポン(24、フランス=スキル・シマノ)が続き、そのすぐ後の大きな30人の集団に、別府史之(26=スキル・シマノ)の姿を発見する。私はその場での感動と寒さに身震いを感じながら、別府に防寒のための新聞紙を渡した。
最終的にレースは、序盤から飛び出したハウスラーが4時間56分で逃げ切り優勝。スキル・シマノではウポンがメーン集団に残り、12位と大健闘。また別府も山岳の激しいステージにも関わらず、第2集団の86位でゴールした。(スキル・シマノ今西尚志)

