<ツール・ド・フランス:UCIヒストリカルレース>◇23日◇第18S=個人タイムトライアル◇アヌシー◇40・5キロ
この日のステージは、アネシー湖を1周する個人タイムトライアル。すでにモナコでの第1Sでも行われたが、選手が1人ずつ順にスタートしていき、設定されたゴールまでのタイムを計測し競い合う、実力差がはっきりと出るレースだ。
スタート順は、現在までの総合時間で遅いものから等間隔でスタートしていき、最初の選手は11時10分、マイヨジョーヌを着るトップの選手は16時47分と、見る人をひき付けるような演出もなされている。当然TV放送も後半を中心に放映されるので、強い人ほど“ゴールデンタイム”に近い時間帯で走れるという訳だ。
レースの方は、最終走者となったアルベルト・コンタドール(26、スペイン=アスタナ)が、山岳だけでなくこの個人タイムトライアルも制して、さらにライバルとの距離をあける事に成功した。タイムは48分30秒で平均時速にすると50キロを上回り、普通の山岳ステージでの平均速度が時速35キロ前後、平坦でも時速約45キロくらいであることを考えると、距離は短いと言えども、風の抵抗を単独で受けてこの速さが出せる選手の能力は驚きである。さらにこの日は上り区間もあり、その区間では時速30キロ前後に下がるので、平坦部分は平均速度以上になっていたことだろう。
スキル・シマノは、最高順位がコーン・デコート(26=オランダ)が57位、また別府史之(26)は、トップから遅れること4分11秒の78位と大健闘した。初日のモナコでのタイムトライアルの順位が、174位だった事を考えると、単純に100位順位を上げたことになる。別府はステージが進むにつれて、疲れるどころか強くなっているようにさえ感じる。
別府は「自分のテンポでリズム良く、思った以上に楽に走れた。ここに来て調子が良くなってる感じがする。パリまでは残り3ステージだが、このレースは、ツール・ド・フランスであることを忘れず、気を抜かないように走りきりたいと思う」と話した。(スキル・シマノ今西尚志)

