<ツール・ド・フランス:UCIヒストリカルレース>◇25日◇第20S◇モンテリマール~モンバントゥー◇167キロ
この日のステージの見どころは、頂上ゴールとなる伝説の峠「モンバントゥー」。この草木が生えない“はげ山”では、今まで数々の死闘が繰り広げられ、1967年には英国人選手トム・シンプソンの死亡事件もあり、“魔の山”として恐れられてきた峠である。
レースの方は、この“魔の山”を前に飛び出しを図りたい選手によりスタート早々からスピードが上がり、序盤から16人の先頭集団が出来上がる。そこにスキル・シマノは、この日も選手を送り込むことに成功。シリル・ルモワン(26=フランス)とアルバート・ティマー(24=オランダ)が入った。
先頭集団は快調に後続との差を広げ、最大10分の差となる。しかし、逆転優勝を狙うサクソバンクがメーン集団とのタイム差を詰め始める。そして差を5分として約20キロの上りが続くモンバントゥーに突入した。
そこでは、最後のリーダージャージー争いでメーン集団も分裂し、前で走っていたティマーやルモワンも追いつかれてしまう。別府史之(26=スキル・シマノ)も第2集団に取り残されたが懸命に頂上を目指して上る。
結局、ステージ優勝を飾ったのはティマーらと最初から飛び出したフアン・ガラテ(33、スペイン=ラボバンク)だった。
スキル・シマノは、46位のティマーがチーム最高位。前日、7位と健闘した別府は、92位とこの日も危なげない走りで、総合112位で、26日の最終日を迎えることとなった。
別府は「精いっぱいすべて自分の力を出し切った。明日の最終ステージも頑張りたい」と話した。(スキル・シマノ今西尚志)

