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2011年 ツール・ド・フランス 結果

◆最新ニュースは自転車特集ページでどうぞ

7月2〜24日 フランス UCIワールドツアー

※スタートリスト

ステージステージ優勝マイヨジョーヌポイント賞山岳賞
第1Sフィリップ・ジルベールフィリップ・ジルベールフィリップ・ジルベールフィリップ・ジルベール
第2Sガーミン・サーベロトル・フースホフトフィリップ・ジルベールフィリップ・ジルベール
第3Sタイラー・ファラートル・フースホフトホセホアキン・ロハスフィリップ・ジルベール
第4Sカデル・エバンストル・フースホフトホセホアキン・ロハスカデル・エバンス
第5Sマーク・カベンディッシュトル・フースホフトフィリップ・ジルベールカデル・エバンス
第6Sエドバルド・ボアッソンハーゲントル・フースホフトフィリップ・ジルベールジョニー・ホーヘルランド
第7Sマーク・カベンディッシュトル・フースホフトホセホアキン・ロハスジョニー・ホーヘルランド
第8Sルイ・コスタトル・フースホフトフィリップ・ジルベールティージェイ・バンガードレン
第9Sルイスレオン・サンチェストマ・ボクレールフィリップ・ジルベールジョニー・ホーヘルランド
第10Sアンドレ・グライペルトマ・ボクレールフィリップ・ジルベールジョニー・ホーヘルランド
第11Sマーク・カベンディッシュトマ・ボクレールマーク・カベンディッシュジョニー・ホーヘルランド
第12Sサムエル・サンチェストマ・ボクレールマーク・カベンディッシュサムエル・サンチェス
第13Sトル・フースホフトトマ・ボクレールマーク・カベンディッシュジェレミー・ロワ
第14Sイエール・バネンデルトマ・ボクレールマーク・カベンディッシュイエール・バネンデル
第15Sマーク・カベンディッシュトマ・ボクレールマーク・カベンディッシュイエール・バネンデル
第16Sトル・フースホフトトマ・ボクレールマーク・カベンディッシュイエール・バネンデル
第17Sエドバルド・ボアッソンハーゲントマ・ボクレールマーク・カベンディッシュイエール・バネンデル
第18Sアンディ・シュレクトマ・ボクレールマーク・カベンディッシュイエール・バネンデル
第19Sピエール・ローランアンディ・シュレクマーク・カベンディッシュサムエル・サンチェス
第20Sトニ・マルティンカデル・エバンスマーク・カベンディッシュサムエル・サンチェス
第21Sマーク・カベンディッシュカデル・エバンスマーク・カベンディッシュサムエル・サンチェス
・第1S(2日、パサージュ・デュ・ゴワ〜モン・デザルエット=191.5km)

ジルベールV!大落車で波乱開幕

 フィリップ・ジルベール(28、ベルギー=オメガファーマロット)が開幕戦を4時間41分31秒で制した。

 ジェレミー・ロワ(フランス=FDJ)ら3人の逃げが残り18キロで吸収され、その後は大集団が形成された。残り9キロで起こった落車に、3年連続4度目の制覇を狙うアルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)ら、有力選手が巻き込まれて遅れる波乱が起こった。

 残り1キロでアタックをかけたファビアン・カンチェラーラ(30、スイス=レパード・トレック)に、ジルベールが反応。残り500メートルでカンチェラーラをかわすと、その後は引き離し独走で先頭ゴール、ツール・ド・フランスでは初のステージ優勝を果たした。カデル・エバンス(34、オーストラリア=BMCレーシング)が2位、トル・フースホフト(33、ノルウェー=ガーミン・サーベロ)が3位だった。

(写真=開幕ステージを制したジルベール=AP)

コンタドール82位1分以上の遅れ

 3連覇を狙うアルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)は残り9キロ地点でのクラッシュに巻き込まれて遅れ、1分20秒遅れの35位でゴール。残り3キロ以内でクラッシュした選手に救済措置が取られたため、総合では82位の発進となった。マキシム・イグリンスキー(アスタナ=カザフスタン)が沿道の観客と接触。大落車を引き起こした。

Aシュレク、6秒遅れの好発進

 昨年2位のアンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)もアルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)が巻き込まれたクラッシュとは別のクラッシュに巻き込まれ、コンタドールより遅れた39位でゴールしたが、残り3キロを切ったところでのクラッシュであったため救済措置が取られ、総合はトップから6秒遅れの33位となった。昨年は39秒差に泣いたが、早くもコンタドールに1分14秒差をつけ、第2ステージのチームタイムトライアルに向けて好位置につけた。A・シュレクは「今日はタイムを稼いだ。明日はステージ優勝を狙いに行き総合順位を上げたい」と話した。

<ステージ>
(1)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) 4時間41分31秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +3秒
(3)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) +6秒
(4)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター)
(5)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット)
(6)ゲラント・トーマス(英国=チームスカイ)
(7)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック)
(8)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス)
(9)クリストファー・ホーナー(米国=ラジオシャック)
(10)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード)

(12)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(15)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ)
(18)ファビアン・カンチェラーラ(スイス=レパード・トレック)
(35)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +1分20秒
(39)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +6秒

<総合>
(1)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) 4時間41分31秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +3秒
(3)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) +6秒
(4)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター)
(5)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット)
(6)ゲラント・トーマス(英国=チームスカイ)
(7)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック)
(8)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス)
(9)クリストファー・ホーナー(米国=ラジオシャック)
(10)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード)

(12)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(15)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ)
(18)ファビアン・カンチェラーラ(スイス=レパード・トレック)
(33)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) 
(82)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +1分20秒

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・第2S(3日、チームタイムトライアル、レゼサール〜レゼサール=23km)

ガーミンがチームTT制す

 2年ぶりに開催されたチームトライアルは、ガーミン・サーベロが24分48秒をたたき出し、第2ステージを制した。平均時速は55・6キロをマーク。コース前半の追い風区間を利用し、ハイペースを作り出すと、山岳賞ジャージを着るトル・フースホフト(33=ノルウェー)が、チームをけん引。ゴールまでペースを落とすことなく、勝利に導いた。4秒遅れの2位にBMCレーシング、3位にチームスカイ、4位にレパード・トレック。5秒遅れの5位にHTC・ハイロードが入った。

 総合では、フースホフトがマイヨジョーヌを獲得。タイム差なしの2位にチームメートのデビット・ミラー(34=英国)、3位はカデル・エバンス(34、オーストラリア=BMCレーシング)となった。

(写真=総合トップに浮上したフースホフト=AP)

コンタドールまたタイム差広がる

 サクソバンク・サンガードはチームタイムトライアルで、トップから28秒遅れの8位に終わり、アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)は72位に順位を上げたが、トップとのタイム差は1分42秒と、前日からは22秒の差が開いた。

フースホフトが総合首位浮上

 ガーミン・サーベロがチームタイムトライアルを制し、トル・フースホフト(ノルウェー)が、自身3度目のイエロージャージーに袖を通した。フースホフトは「夢のようだ。とても誇りに思う。チームが勝利し、(イエロー)ジェージーが獲得できてうれしい。チームはいい仕事をしたし、すべてがうまくいった」と話した。チームメートのデビッド・ミラー(英国)も総合2位に浮上したガーミン・サーベロは、表彰式でボータース監督を選手たちが肩から持ち上げて勝利を祝った。

<ステージ>
(1)ガーミン・サーベロ 24分48秒
(2)BMCレーシング +4秒
(3)チームスカイ
(4)レパード・トレック
(5)HTC・ハイロード +5秒
(6)ラジオシャック +10秒
(7)ラボバンク +12秒
(8)サクソバンク・サンガード +28秒
(9)アスタナ +32秒
(10)オメガファーマ・ロット +39秒

<総合>
(1)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) 5時間6分25秒
(2)デビッド・ミラー(英国=ガーミン・サーベロ) +0秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1秒
(4)ゲラント・トーマス(英国=チームスカイ) +4秒
(5)リヌス・ゲルデマン(ドイツ=レパード・トレック)
(6)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(7)ファビアン・カンチェラーラ(スイス=レパード・トレック)
(8)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ)
(9)マヌエル・クインツィアート(イタリア=BMCレーシング)
(10)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)

(12)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +4秒
(13)ジョージ・ヒンカピー(米国=BMCレーシング) +4秒
(22)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +10秒
(30)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +33秒
(72)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +1分42秒

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・第3S(4日、オロンヌ・シュルメール〜ルドン=198km)

ファラー亡き親友に捧げる初V

 今大会初のスプリントレースは、ゴール直前で抜け出したタイラー・ファラー(27=米国、ガーミン・サーベロ)が、4時間40分21秒でツール初のステージ優勝を飾った。ファラーはWサインでゴール。5月にジロ・デ・イタリアで落車事故により死去した親友で練習パートナーだった、ワウテル・ウェイラントさんに捧げる勝利になった。

 勢いに乗るガーミン・サーベロが、チームプレーで勝利をもぎ取った。残り600メートルの最終コーナーからマイヨジョーヌを着るトル・フースホフト(33=ノルウェー)が先頭に立ち、流れを作り出すと、続いてジュリアン・ディーン(36=ニュージーランド)からもアシストを受け、絶好の位置からラストスパートを開始。追いすがるホセホアキン・ロハス(26=スペイン、モビスター)やロマン・フェイユー(27=フランス、バカンソレイユ・DCM)を振り切り、先着した。2位はフェイユー、3位はロハスだった。ファラーは「完璧なレース。チームは成長しているし、お互いが理解し合ってここまで来た」と誇らしげに語った。

 総合では、フースホフトがマイヨジョーヌをキープ。タイム差なしの2位にチームメートのデビット・ミラー(34=英国)と順位に変動はなかった。

(写真=第3Sを制しウェイラントに捧げるWサインでゴールしたファラー=AP)

<ステージ>
(1)タイラー・ファラー(米国=ガーミン・サーベロ) 4時間40分21秒
(2)ロマン・フェイユー(フランス=バカンソレイユ・DCM) +0秒
(3)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター)
(4)セバスチャン・イノー(フランス=AG2R)
(5)マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード)
(6)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)
(7)ジュリアン・ディーン(ニュージーランド=ガーミン・サーベロ)
(8)ボルト・ボジッチ(スロベニア=バカンソレイユ・DCM)
(9)アンドレ・グライペル(ドイツ=オメガファーマ・ロット)
(10)ジミー・アングルバン(フランス=ソール・ソジャサン)

(34)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +0秒
(35)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +0秒
(42)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒
(44)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +0秒
(45)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒

<総合>
(1)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) 9時間46分46秒
(2)デビッド・ミラー(英国=ガーミン・サーベロ) +0秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1秒
(4)ゲラント・トーマス(英国=チームスカイ) +4秒
(5)リヌス・ゲルデマン(ドイツ=レパード・トレック)
(6)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ)
(7)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(8)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(9)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック)
(10)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)

(11)マヌエル・クインツィアート(イタリア=BMCレーシング)+4秒
(12)ファビアン・カンチェラーラ(スイス=レパード・トレック)+4秒
(13)ジョージ・ヒンカピー(米国=BMCレーシング) +4秒
(14)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +5秒
(17)マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード) +5秒
(19)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +10秒
(20)クリストファー・ホーナー(米国=ラジオシャック) +10秒
(22)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +10秒
(29)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +33秒
(69)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +1分42秒

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・第4S(5日、ロリアン〜ミュール・ド・ブルターニュ=172.5km)

エバンス、写真判定でコンタドール下す



 カデル・エバンス(34、オーストラリア=BMCレーシング)が、3級山岳への上りゴールでアルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)とデッドヒートを演じ、最後は写真判定で下した。

 ゴールへ向かう短いが厳しい上りで、エバンス、コンタドール、フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)、アレクサンドレ・ビノクロフ(カザフスタン=アスタナ)、トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)、フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット)ら10人の勝負となり、残り200メートルでエバンスが仕掛けると、反応したコンタドールがピタリとマーク。フィニッシュライン直前でコンタドールがアタックし、エバンスと並んで入線した。コンタドールが手を挙げ逆転したかに思われたが、写真判定の結果、エバンスがタイヤ1/3先着する僅差の決着となった。3位はビノクロフで、優勝が期待されたジルベールは5位。F・シュレクは7位だった。

 エバンスは「全力を尽くした結果、今日のステージが取れた。チームメートの働きですばらしいステージになった」と笑顔で語った。

 総合では、トップとタイム差なしの6位でゴールしたフースホフトがマイヨジョーヌ(総合1位)をキープ。エバンスは総合でも2位に浮上した。

(写真=コンタドール(左)は勝利を確信し手を上げたが写真判定で敗れた=AP)

コンタドール、右手上げるも…

 アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)はゴール後、勝利を確信して右手を上げたが、写真判定の結果、2位となった。総合首位のトル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)との差は依然として1分42秒差あるが、最大のライバルのアンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)との差は8秒詰めた。コンタドールは「峠ではないが、短くて厳しい上りだった。エバンスが強さを見せつけたね。でも、いい1日だった。自分の士気を高められたし、チームの自信にもなった。ほんの少しの差で負けたが、チーム全体からは大きなサポートを受けた」と話した。

エバンス「初」のステージ優勝

 07,08年と2年連続総合2位のカデル・エバンス(34、オーストラリア=BMCレーシング)は、レースではツール・ド・フランスで初のステージ優勝となった。07年の個人タイムトライアルで優勝しているが、これはアレクサンドレ・ビノクロフ(カザフスタン=アスタナ)の失格による繰り上げだった。エバンスは「とてもうれしい。ツール・ド・フランスで2位や3位や4位には何度もなっている。コンタドールを負かしてステージ優勝したことは、自分にとってもチームにとっても興奮することだ」と話した。

フースホフト6位で総合首位守る

 山岳は苦手とされていたトル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)は最後の10人に残り、トップと同タイムの6位でゴールして総合首位の座を守った。フースホフトは「今日の目標はイエロージャージーを守ることだった。とてもうまくいった。可能な限り、全力を尽くしてこのジャージーを守りたい」と話した。

<ステージ>
(1)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) 4時間11分39秒>
(2)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +0秒
(3)アレクサンドレ・ビノクロフ(カザフスタン=アスタナ)
(4)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ)
(5)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット)
(6)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)
(7)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(8)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)
(9)ユルヘン・バンデンブロック(ベルギー=オメガファーマ・ロット)
(10)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック)

(11)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +6秒
(13)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(14)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +8秒
(23)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +8秒

<総合>
(1)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) 13時間58分25秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1秒
(3)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +4秒
(4)デビッド・ミラー(英国=ガーミン・サーベロ) +8秒
(5)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +10秒
(6)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)
(7)ゲラント・トーマス(英国=チームスカイ) +12秒
(8)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ)
(9)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(10)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック)

(11)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +13秒
(14)クリストファー・ホーナー(米国=ラジオシャック) +18秒
(15)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +18秒
(18)アレクサンドレ・ビノクロフ(カザフスタン=アスタナ) +32秒
(19)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +33秒
(23)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +1分3秒
(26)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +1分12秒
(29)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター) +1分15秒
(41)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +1分42秒

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・第5S(6日、カルエ〜カプ・フレル=165km)

カベンディッシュ、自力で初勝利

  マーク・カベンディッシュ(26、英国=HTC・ハイロード)が上りスプリント勝負を制し、今大会では初、通算では16度目のステージ優勝を飾った。

 残り2キロでトマ・ボクレール(32、フランス=ヨーロッパカー)ら逃げていた4人が完全に吸収されると、一気にペースアップ。残り1キロを過ぎ、エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ)がアタック。これにロマン・フェイユー(フランス=バカンソレイユ・DCM)が続いたが、残り300メートルで失速。代わってトル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)とフィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット)が先行。ところが、残り200メートルで後方から飛んできたカベンディッシュがコース右側に車体を持ち出すと一気に先行選手を抜き、ゴール直前ではホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター)、ジルベールを差し、両手を広げて雄叫びをあげながらゴールに飛び込んだ。2位はジルベール、3位にはロハスが入った。

 残り1キロでトニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード)が集団を引いたが、カベンディッシュは後方に位置できず、トレインは崩壊していた。この状態からカベンディッシュは自力で巻き返した。これまでの勝ちパターンとは違い、自力で奪い取った勝利に「自分に向いていないスプリントコースで勝てて興奮している。混戦の中から勝てたのは、やはり、チームメートのサポートがあったからだ」と振り返った。

 総合では、残り300メートルで一旦は先頭に立つなど、見せ場を作り10位でゴールしたフースホフトがマイヨジョーヌ(総合1位)をキープ。2位もカデル・エバンス(34、オーストラリア=BMCレーシング)が維持した。

(写真=第5Sを制したカベンディッシュは両手を広げゴールに飛び込んだ=AP)

ブライコビッチが骨折リタイア

 ヤネズ・ブライコビッチ(27、スロベニア=ラジオシャック)が、第5ステージで頻発したクラッシュのひとつに巻き込まれ、鎖骨を骨折しリタイアした。リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック)も巻き込まれたが、コースに復帰した。また、ニキ・ソレンセン(デンマーク=サクソバンク・サンガード)はカメラバイクに接触され路面に投げ出された。ほかにはロベルト・ヘーシンク(オランダ=ラボバンク)、シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ)、ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)、トム・ボーネン(ベルギー=クイックステップ)、ヘルト・ステーグマンス(ベルギー=クイックステップ)らもクラッシュに巻き込まれ、ボーネンは13分以上トップから遅れてゴールした。

<ステージ>
(1)マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード) 3時間38分32秒
(2)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +0秒
(3)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター)
(4)トニー・ガロバン(フランス=コフィディス)
(5)ゲラント・トーマス(英国=チームスカイ)
(6)アンドレ・グライペル(ドイツ=オメガファーマ・ロット)
(7)セバスチャン・イノー(フランス=AG2R)
(8)ウィリアム・ボネ(フランス=FDJ)
(9)ダニエル・オス(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(10)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)

(11)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(12)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック)
(18)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +0秒
(35)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +0秒
(41)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒
(49)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒

<総合>
(1)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) 17時間36分57秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1秒
(3)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +4秒
(4)デビッド・ミラー(英国=ガーミン・サーベロ) +8秒
(5)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +10秒
(6)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)
(7)ゲラント・トーマス(英国=チームスカイ) +12秒
(8)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ)
(9)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック)
(10)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)

(11)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +13秒
(14)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +18秒
(16)アレクサンドレ・ビノクロフ(カザフスタン=アスタナ) +32秒
(17)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +33秒
(21)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +1分3秒
(25)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +1分12秒
(27)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター) +1分15秒
(39)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +1分42秒

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・第6S(7日、ディナン〜リズー=226.5km)

ボアッソンハーゲンが初優勝

 雨となった今大会最長のステージを制したのはエドバルド・ボアッソンハーゲン(24、ノルウェー=チームスカイ)だった。

 最後まで逃げ粘ったアドリアーノ・マローリ(イタリア=ランプレ)が残り3キロを切ったところでつかまり、ゴール直前の上りで集団は50人ほどに絞られた。残り200メートルでチームメートのゲラント・トーマス(英国)のアシストを受けていたボアッソンハーゲンがアタック。集団の先頭に立ち、猛追するトル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)、フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット)を振り切り、右から追い込んできたマシュー・ゴス(オーストラリア=HTC・ハイロード)にも競り勝ちスプリント勝負を制した。ボアッソンハーゲン、チームスカイともツール・ド・フランスのステージ優勝は初めて。2位に入ったのはゴス、3位はフースホフトだった。

 フースホフトは「自分自身に驚いている。自分には才能があると多くの人に言われてきたが、この勝利でそれを証明できた」と話した。

 マイヨジョーヌ(総合1位)は、前日と変わらずフースホフトが守った。アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)、アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)はトラブルなくトップと同タイムでゴールし、A・シュレクは12秒差の10位、コンタドールは1分42秒差の34位。

(写真=スプリント勝負を制して優勝したボアッソンハーゲン=AP)

コンタドール1分42秒差34位

 アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)はトップと同タイムの48位でゴール。タイム差は1分42秒と変わらないが、リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック)らが落車で遅れたため、順位は34位となった。前日、落車したコンタドールはこの日のゴール直前での上りでアタックをかけたが、「最後の数キロのコースは危険だったので、落車しないことだけを考えていた。タイムを失わないだけでなく、危険を回避するために集団の前に行きたかったんだ」と話した。

昨年最下位マローリ218km大逃げ

 昨年のツール・ド・フランスに初出場し、総合170位の最下位に終わったアドリアーノ・マローリ(23、イタリア=ランプレ)が、200キロ以上に及ぶ大逃げを見せた。5キロ地点で5人の逃げに加わり、残り19キロでリーウ・ウェストラ(オランダ=バカンソレイユ・DCM)が脱落してからは単独となって逃げ続けたが、残り3キロを切ったところでついに集団に吸収された。だが、チームの監督からは「彼のおかげで特別な1日になった。今日、この長いステージで彼が成し遂げたことは素晴らしい。彼の時代がやがて来る」と、暖かく迎えられた。

 マローリは昨年、プロローグで12位と好発進したが、2日後に落車。その後は痛みに耐えながらアレサンドロ・ペタッキ(イタリア=ランプレ)のグリーンジャージー獲得のためにアシストを続けた。「昨年はつらいツールだったが、その痛みのおかげでもっといい選手になれた。今日はとても興奮している。また逃げを狙いたい」。今年、イタリアのタイムトライアルチャンピオンとなったマローリはそう話した。

<ステージ>
(1)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ) 5時間13分37秒
(2)マシュー・ゴス(オーストラリア=HTC・ハイロード) +0秒
(3)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)
(4)ロマン・フェイユー(フランス=バカンソレイユ・DCM)
(5)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター)
(6)アルチュール・ビショ(フランス=FDJ)
(7)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット)
(8)ゲラルド・チオレック(ドイツ=クイックステップ)
(9)マルコ・マルカート(イタリア=バカンソレイユ・DCM)
(10)アルノルド・ジャヌソン(フランス=FDJ)

(12)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +0秒
(15)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +0秒
(22)アレクサンドレ・ビノクロフ(カザフスタン=アスタナ) +0秒
(32)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒
(40)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒
(48)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +0秒

<総合>
(1)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) 22時間50分34秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1秒
(3)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +4秒
(4)デビッド・ミラー(英国=ガーミン・サーベロ) +8秒
(5)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +10秒
(6)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)
(7)ゲラント・トーマス(英国=チームスカイ) +12秒
(8)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ)
(9)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック)
(10)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)

(11)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +13秒
(13)クリストファー・ホーナー(米国=ラジオシャック) +18秒
(15)アレクサンドレ・ビノクロフ(カザフスタン=アスタナ) +32秒
(16)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +33秒
(20)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +1分3秒
(25)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +1分12秒
(26)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター) +1分15秒
(31)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +1分23秒
(34)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +1分42秒

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・第7S(8日、ル・マン〜シャトールー=218km)

カベンディッシュが今大会2勝目

 マーク・カベンディッシュ(26、英国=HTC・ハイロード)が5時間38分53秒のタイムで今大会2勝目、ツール通算では17勝目をマークした。

 ジャンニ・メールスマン(25、ベルギー=FDJ)ら4人が逃げ、大集団が追走する展開となったが、残り48、38キロで立て続けに起こった落車により、集団が2つに分断された。30人ほどになったメーン集団が、逃げを残り12キロで吸収。残り1キロ付近ではHTC・ハイロードがトニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード)、マシュー・ゴス(オーストラリア=HTC・ハイロード)、マーク・レンショー(オーストラリア=HTC・ハイロード)、カベンディッシュの順に完ぺきなトレインを形成し、集団をリード。ゴール直前でレンショーのリードアウトを受けたカベンディッシュが一気に前に出ると、アンドレ・グライペル(28=ドイツ、オメガファーマロット)との先頭争いとなったが、最後はカベンディッシュが振り切った。ゴールラインでアレサンドロ・ペタッキ(37、イタリア=ランプレ)が2位に浮上、グライペルは3位だった。

 総合では、トップと同タイムの7位でゴールしたトル・フースホフト(33、ノルウェー=ガーミン・サーベロ)がマイヨジョーヌ(総合1位)を守った。カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)、アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)、アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)もトップと同タイムのメーン集団でゴールし、総合でのタイムは失っていない。

(写真=スプリント勝負を制して優勝したカベンディッシュ(左)。右はペタッキ=AP)

カブ、初勝利の地でツール17勝目

 マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード)がツール通算17勝目を挙げたが、この日のゴールとなったシャトールーは、カベンディッシュが初めてツール・ド・フランスで勝利した08年第5ステージのゴールでもあった。「今日は特別な日だった。ここで初めて勝ったんだ。ちょっと感傷的になったね。風の強い日だったが、チームメートの頑張りに感謝したい。素晴らしいリードアウトで自分は何もすることがなかった。仲間を誇りに思う」。カベンディッシュはこの勝利でグランツール通算27勝、プロ通算では68勝目となった。

ウィギンス、ボーネンがリタイア

 トップに10秒差の総合6位につけていたブラッドリー・ウィギンス(31、英国=チームスカイ)が、残り38キロ地点で起きたクラッシュに巻き込まれて落車。鎖骨を骨折しリタイアした。ウィギンスは09年のツールで総合4位で、今年のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネでは総合優勝し、今大会の優勝候補にも挙げられていた。ブレイスフォールド監督は「チームは落胆している。彼は絶好調だった。ツールのためにすべてを注いでいた。彼の山岳での走りを見れないのは残念でしかたない」と話した。チームメートのゲラント・トーマス(英国)は「山岳でのアシストを楽しみにしていたのに…。ひどい日だ」と話した。

 また、第5ステージで落車していたトム・ボーネン(ベルギー=クイックステップ)も、第7ステージをスタートしたがリタイアした。

ホーナー、落車でタイム落とす

 ラジオシャックのクリストファー・ホーナーとリーバイ・ライプハイマー(ともに米国)が、残り35キロ地点で起こったクラッシュに巻き込まれた。ともにゴールはしたが、18秒差の総合13位だったホーナーは、12分41秒遅れの190位でフィニッシュし、総合は12分59秒遅れの119位にまで落ち込んだ。ホーナーはゴール後、病院へ行き脳しんとう、鼻の骨折と診断された。第8ステージを走るかどうかは、当日の朝、決定する。

 ライプハイマーは3分6秒遅れの157位でゴールし、総合は31位から4分29秒遅れの50位に転落した。

 ラジオシャックはヤネズ・ブライコビッチ(スロベニア)がすでに第5ステージでリタイアしており、上位に残っているのは10秒差で5位のアンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック)のみとなった。

<ステージ>
(1)マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード) 5時間38分53秒
(2)アレサンドロ・ペタッキ(イタリア=ランプレ) +0秒
(3)アンドレ・グライペル(ドイツ=オメガファーマ・ロット)
(4)ロマン・フェイユー(フランス=バカンソレイユ・DCM)
(5)ウィリアム・ボネ(フランス=FDJ)
(6)デニス・ガリムジャノフ(ロシア=カチューシャ)
(7)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)
(8)セバスチャン・テュルゴ(27、フランス=ヨーロッパカー)
(9)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター)
(10)セバスチャン・イノー(フランス=AG2R)

(14)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +0秒
(16)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒
(18)デビッド・ミラー(英国=ガーミン・サーベロ) +0秒
(22)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +0秒
(30)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +0秒
(31)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒
(33)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +0秒

<総合>
(1)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) 28時間29分27秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1秒
(3)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +4秒
(4)デビッド・ミラー(英国=ガーミン・サーベロ) +8秒
(5)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +10秒
(6)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +12秒
(7)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(8)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +13秒
(9)ペーター・ベリトス(26、スロバキア=HTC・ハイロード)
(10)ロベルト・ヘーシンク(オランダ=ラボバンク) +20秒

(11)アレクサンドレ・ビノクロフ(カザフスタン=アスタナ) +32秒
(12)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +33秒
(15)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +1分3秒
(19)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +1分12秒
(20)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター) +1分15秒
(24)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +1分42秒

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・第8S(9日、エギュランド〜シュペル・ベス・サンシー=189km)

コスタ逃げ切り ステージ初制覇

 今大会初の山岳ステージは、ルイ・コスタ(24、ポルトガル=モビスター)が4時間36分46秒で逃げ切り、ツールではうれしい初のステージ優勝を飾った。残り1キロで集団から飛び出したフィリップ・ジルベール(28、ベルギー=オメガファーマ・ロット)が12秒差で2位。3位には15秒遅れでカデル・エバンス(34、オーストラリア=BMCレーシング)が入った。最後までコスタを猛追したアレクサンドレ・ビノクロフ(37、カザフスタン=アスタナ)も15秒遅れの22位でゴールした。

 終盤に降り出した雨が、番狂わせを演出した。コスタはスタートから飛び出すと、第1集団を9人で形成。残り距離が少なくなるにつれ駆け引きを繰り返しながら他をけん制すると、残り6キロで一気に飛び出し、残り1・5キロから始まる平均勾配7・6%の上り坂を1人で駆け上がった。また、この上り坂の手前で降り出した雨が路面を濡らし、有力選手が強行な追走を行わなかったことにも救われた。コスタは「いつか区間優勝することが夢だった。後ろを振り返ったとき、ビノクロフが遅れ始めていたので、逃げ切るしかないと勇気が出た。信じられないことが起こったよ」と喜びを語った。

 総合では、15秒遅れのメーン集団でゴールしたトル・フースホフト(33、ノルウェー=ガーミン・サーベロ)がタイムを失うことなくマイヨジョーヌ(総合1位)を守った。エバンスも2位を維持した。アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)、アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)も相手の出方を見る動きを見せただけでメーン集団でゴールし、タイム差に変動はなかった。

(写真=第8Sを逃げ切りで制したルイ・コスタ=AP)

フースホフト山岳で総合首位守る

 スプリンターのトル・フースホフト(33、ノルウェー=ガーミン・サーベロ)がマイヨジョーヌ(総合1位)を守った。。今大会初の山岳ステージでアルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)らオールラウンダーと同じ、トップから15秒遅れのメーン集団の16位でゴールした。ツール・ド・フランスで2度のグリーンジャージー(ポイント賞)を獲得しているフースホフトは、「昨日のステージが終わった段階で、今日のステージでイエロージャージーが守れるなんて思っていなかったよ。でも、このジャージーを守るために全力を尽くすよ。ジャージーを着ることはすごいモチベーションになるからね」と、結果に驚きながらも話した。

<ステージ>
(1)ルイ・コスタ(ポルトガル=モビスター) 4時間36分46秒
(2)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +12秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +15秒
(4)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)
(5)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード)
(6)ドリース・デベニンス(ベルギー=クイックステップ)
(7)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ)
(8)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)
(9)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(10)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)

(13)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +15秒
(14)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +15秒
(16)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) +15秒

<総合>
(1)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) 33時間6分28秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1秒
(3)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +4秒
(4)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +10秒
(5)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +12秒
(6)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(7)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +13秒
(8)ペーター・ベリトス(26、スロバキア=HTC・ハイロード)
(9)デビッド・ミラー(英国=ガーミン・サーベロ) +19秒
(10)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +30秒

(11)アレクサンドレ・ビノクロフ(カザフスタン=アスタナ) +32秒
(13)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +1分3秒
(15)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +1分12秒
(17)ロベルト・ヘーシンク(オランダ=ラボバンク) +1分28秒
(20)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +1分42秒

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・第9S(10日、イソワール〜サン・フルール=208km)

ボクレールがマイヨジョーヌ奪取

 逃げを決めたトマ・ボクレール(32、ヨーロッパカー)が、積極的なレース運びでメーン集団の追撃を許さず、前日の1分29秒差をひっくり返してマイヨジョーヌ(総合1位)奪取に成功した。ステージ優勝はルイスレオン・サンチェス(27、スペイン)だった。

 8カ所の山岳ポイントがある中級山岳ステージ、ボクレールが43・5キロ地点の最初の山岳ポイントを先頭で通過し、前日に山岳賞ジャージを失ったジョニー・ホーヘルランド(28、オランダ=バカンソレイユ・DCM)が2番手。この2人が山岳ポイントを争い、フアンアントニオ・フレチャ(33、スペイン=チームスカイ)らと6人の逃げ集団を形成した。

 残り99キロ地点、狭い山道の下り坂で落車が発生、巻き込まれたアレクサンドレ・ビノクロフ(37、カザフスタン=アスタナ)、ユルヘン・バンデンブロック(28、ベルギー=オメガファーマ・ロット)デイビッド・ザブリスキー(32、米国=ガーミン・サーベロ)らがリタイヤする事態に。

 この落車を機にメーン集団はペースが落ち、逃げ集団とは一時、7分以上の差が開いた。逃げ集団の中で、一番総合トップに近いボクレールはマイヨジョーヌ(総合1位)狙いに目標を変更、4つ目以降の山岳ポイントをホーヘルランドに譲った。

 メーン集団は先頭との差は4分台まで縮めたものの詰めきれず、残り40キロ地点では逆に広がってしまう。残り38キロで、フレチャがテレビ局の車に接触し落車、そのあおりを受けたホーヘルランドが激しく弾き飛ばされ、道端の畑に頭から突っ込むアクシデントで脱落した。3人になった逃げ集団のペースは衰えず、残り10キロでメーン集団は追走をあきらめた。

 ステージ優勝はボクレール、サンチェス、サンディ・カザール(32、フランス=FDJ)の3人の争いとなり、ボクレールのマイヨジョーヌ獲得が確実になった。残り1キロの上り坂、ここまで先頭を引き続けたボクレールをサンチェスがかわすと、一気に引き離し先頭でフィニッシュ。09年以来のツール3勝目をマークした。2位がボクレール、カザールが3位だった。落車したホーヘルランドは大きく遅れたものの完走を果たし、山岳賞ジャージを奪回した。

 サンチェスが総合でも1分49秒差の2位に浮上、2分26秒差でカデル・エバンス(34、オーストラリア=BMCレーシング)が総合3位。

(写真=マイヨジョーヌを獲得したボクレール=AP)

ビノクロフら落車脱落…車まで!

 再び、大きな事故が発生した。スタートから109キロ地点、緩やかに下りながら左に曲がるコーナーで、数台が巻き込まれる落車が発生した。路面は雨で揺れていた。アレクサンドル・ビノクロフ(37、カザフスタン=アスタナ)が3メートルほどの崖下に吹っ飛ばされ、自力で歩いて上がれず、チームスタッフとアシスト選手に肩を借りて、道路へ戻るほどだった。

 結局、今大会が最後のレースになるのではと言われていたビノクロフが骨盤の負傷でリタイア。巻き込まれた優勝候補の1人、ユルヘン・バンデンブロック(28、ベルギー=オメガファーマ・ロット)も鎖骨を痛めリタイアした。また、デイビッド・ザブリスキー(32、アメリカ=ガーミン・サーベロ)も手首を骨折し、今大会から姿を消すこととなった。

 さらに残り38キロではテレビ局の車に、逃げ集団にいたフアンアントニオ・フレチャ(33、スペイン=チームスカイ)が接触、山岳賞を確定させていたジョニー・ホーヘルランド(28、オランダ=バカンソレイユ・DCM)が巻き込まれた。ホーヘルラントは有刺鉄線の柵を越え畑に頭から突っ込んだ。両者ともレースに復帰したものの、ホーヘルランドは流血、痛々しい姿で大きく遅れてゴールした。

<ステージ>
(1)ルイスレオン・サンチェス(スペイン=ラボバンク) 5時間27分9秒
(2)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) +5秒
(3)サンディ・カザール(フランス=FDJ) +13秒
(4)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) 3分59秒
(5)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード)
(6)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(7)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(8)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード)
(9)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(10)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ)

(11)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス)
(12)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)
(14)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)
(18)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +4分7秒
(24)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +4分7秒
DNF アレクサンドレ・ビノクロフ(カザフスタン=アスタナ)
DNF デイビッド・ザブリスキー(米国=ガーミン・サーベロ)

<総合>
(1)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) 38時間35分11秒
(2)ルイスレオン・サンチェス(スペイン=ラボバンク) +1分49秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +2分26秒
(4)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分29秒
(5)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分37秒
(6)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +2分38秒
(7)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード)
(8)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +2分43秒
(9)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +2分55秒
(10)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +3分8秒

(11)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3分36秒
(12)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +3分37秒
(16)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +4分7秒
(20)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +5分1秒
(24)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) +5分13秒
(28)デビッド・ミラー(英国=ガーミン・サーベロ) +5分32秒
(36)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +7分16秒

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・休息日(11日)
 
・第10S(12日、オリアック〜カルモー=158km)

グライペル、カブとの一騎打ち制し初V

 スタート地点で大粒のひょうが吹き荒れた第10Sは、マーク・カベンディッシュ(26、英国=HTC・ハイロード)との一騎打ちのスプリント勝負を制したアンドレ・グライペル(28、ドイツ=オメガファーマ・ロット)がステージ初優勝を飾った。カベンディッシュはタイヤ1個分差の2位。3位には、ホセホアキン・ロハス(26、スペイン=モビスター)が入った。

 残り1・5キロですべての逃げが吸収され、集団スプリント勝負となった。最終コーナーを曲がったところで2番手にいたカベンディッシュが先頭に立ったが、その番手に付けていたグライペルが直線に入るとスパート。ゴール直前でグライペルがカベンディッシュを差し、ハンドルをぐいっと押し出してゴールした。

 昨年までHTC・ハイロードに所属したグライペルは、カベンディッシュとスプリンターの2枚看板としてHTC・ハイロードを支えた。だが、エース・カベンディッシュがいるため、昨年はツール・ド・フランス出場を熱望したが叶わなかった。今年、オメガファーマ・ロットに移籍し、念願のツール・ド・フランス初出場を果たしたグライペルは、「すばらしい勝利だ。目標としていたレースで目標としていた優勝が果たせた。今日は世界で一番幸せだと思う。チームが一番いいポジションに導いてくれたから、いいスプリントができた」と話した。

 トマ・ボクレール(32、フランス=ヨーロッパカー)はトップと同タイムの36位でゴールし、総合首位を守り、2位以下にも大きな変動はなかった。

(写真=第10Sを制したグライペル(中央)=AP)

コンタドール、膝の状態は徐々に快方へ

 アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)はトップと同タイムの31位でゴールした。ライバルのカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)、アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)もともにトップと同タイムでゴールし、差は開かなかった。

 落車のために右膝の調子が良くないとしていたコンタドールは、「スタート直後はよく分からなかったが、走るにつれて痛みは感じなくなってきた」と話し、徐々に快方へ向かっているとした。「もう1日、集団の中で走れば、山岳コースに備えることはできるだろう」。また、コンタドールはフランスメディアが膝の故障でリタイアすると報道したことを否定した。「そんなことはちっとも思わない。家へ帰るって? ツールが終わるまでは帰らないよ。勝つためにパリに着くまで全力を尽くすよ」。

<ステージ>
(1)アンドレ・グライペル(ドイツ=オメガファーマ・ロット) 3時間31分21秒
(2)マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード) +0秒
(3)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター)
(4)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)
(5)ロマン・フェイユー(フランス=バカンソレイユ・DCM)
(6)ダニエル・オス(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(7)セバスチャン・イノー(フランス=AG2R)
(8)ボルト・ボジッチ(スロベニア=バカンソレイユ・DCM)
(9)ゲラント・トーマス(英国=チームスカイ)
(10)サミュエル・デュムラン(フランス=コフィディス)

(14)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +0秒
(15)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ) +0秒
(24)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +0秒
(31)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +0秒
(35)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒
(42)ルイスレオン・サンチェス(スペイン=ラボバンク) +0秒
(62)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +0秒

<総合>
(1)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) 42時間6分32秒
(2)ルイスレオン・サンチェス(スペイン=ラボバンク) +1分49秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +2分26秒
(4)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分29秒
(5)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分37秒
(6)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +2分38秒
(7)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード)
(8)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +2分43秒
(9)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +2分55秒
(10)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +3分8秒

(11)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3分36秒
(12)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +3分37秒
(16)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +4分7秒
(19)クリスチャン・バンデベルデ(米国=ガーミン・サーベロ) +4分53秒
(36)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +7分16秒

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・第11S(13日、ブレイ・レ・ミン〜ラボール=167.5km)

カブ3度目V ポイント賞首位

 マーク・カベンディッシュ(26、英国=HTC・ハイロード)が、前日敗れたアンドレ・グライペル(ドイツ=オメガファーマ・ロット)に雪辱を果たし、今大会3勝目、ツール通算では18勝目を挙げた。

 大雨の中、ゴール前の集団スプリント勝負となり、マーク・レンショー(オーストラリア=HTC・ハイロード)のリードアウトを受けたカベンディッシュが、ゴール前スプリントでグライペルを振り切った。3位には、タイラー・ファラー(27=米国、ガーミン・サーベロ)が入った。

 カベンディッシュはこの勝利でポイント賞トップとなるグリーンジャージーを獲得した。一昨年はトル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)、昨年はアレサンドロ・ペタッキ(イタリア=ランプレ)に敗れ連続して2位に終わっている。「グリーンジャージーを着れるなんて信じられない。世界中で一番美しいジャージーだよ」と、喜びを口にした。

 総合成績は、トマ・ボクレール(32、フランス=ヨーロップカー)がマイヨ・ジョーヌ(総合1位)を守った。

(写真=グリーンジャージーを獲得したカベンディッシュ=AP)

<ステージ>
(1)マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード) 3時間46分7秒
(2)アンドレ・グライペル(28、ドイツ=オメガファーマ・ロット) +0秒
(3)タイラー・ファラー(米国=ガーミン・サーベロ)
(4)デニス・ガリムジャノフ(ロシア=カチューシャ)
(5)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ)
(6)ロマン・フェイユー(フランス=バカンソレイユ・DCM)
(7)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター)
(8)セバスチャン・テュルゴ(27、フランス=ヨーロッパカー)
(9)フランシスコ・ベントソ(スペイン=モビスター)
(10)ウィリアム・ボネ(フランス=FDJ)

(29)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒
(36)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +0秒
(47)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +0秒
(50)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +0秒
(75)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) +0秒

<総合>
(1)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) 45時間52分39秒
(2)ルイスレオン・サンチェス(スペイン=ラボバンク) +1分49秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +2分26秒
(4)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分29秒
(5)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分37秒
(6)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +2分38秒
(7)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード)
(8)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +2分43秒
(9)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +2分55秒
(10)ヤコブ・フグルザング(デンマーク=レパード・トレック) +3分8秒

(11)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3分36秒
(12)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +3分37秒
(16)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +4分7秒
(19)クリスチャン・バンデベルデ(米国=ガーミン・サーベロ) +4分53秒

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・第12S(14日、クニョー〜リュザルディダン=211km)

SサンチェスV、フランク激走!

 トゥール・マレー峠、リュザルディダンと2つの超級山岳を上る難関ステージは、北京五輪金メダリスト、サムエル・サンチェス(33、スペイン=エウスカウデル・エウスカウディ)が優勝を果たした。タイムは6時間1分15秒、 初めてのツールのステージ優勝となった。イエール・バネンデル(26、ベルギー=オメガファーマ・ロット)が2位、その後ろには総合優勝を争う有力選手たちが名を連ねた。

 残り7キロで先頭に立ったS・サンチェスとバネンデルが、メーン集団との差を徐々に広げる。メーン集団ではフランク、アンディのシュレク兄弟(ルクセンブルク=レパードトレック)が連係してアタックをかけ、トマ・ボクレール(32、フランス=ヨーロッパカー)アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・バンガード)カデル・エバンス(34、オーストラリア=BMCレーシング) イバン・バッソ(33、イタリア=リクイガス・キャンデノール)ら総合優勝争いのライバルたちを揺さぶった。残り2・5キロで、ついにフランクが抜け出しに成功、一気に引き離した。

 フランクは勢いよく最後の登りを駆け上がり、S・サンチェス、バネンデルの姿をとらえたが、後ろを見たS・サンチェスが残り300メートルでアタック、最後の力を振り絞ってリュザルディダンの山頂に先頭でたどりついた。バネンデルが何とかに2着に粘り、フランクは10秒遅れの3位。その後ろを30秒遅れでバッソ、エバンス、アンディがゴール、コンタドールは43秒遅れた8位、ボクレールは50秒遅れの9位だった。

 ボクレールがこのステージでもマイヨジョーヌ(総合1位)を守り切り、2位は1分49秒差でフランク、2分6秒差の3位にはエバンス。3連覇を狙うコンタドールは4分差の8位となっている。

(写真=第12ステージを制したサムエル・サンチェス=AP)

シュレク兄弟「完ぺきな1日」

 シュレク兄弟は最後の上りでアタックをかけ、フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)が10秒差の3位、アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)は30秒差の6位でゴール。総合順位はF・シュレクが1分49秒差の2位、A・シュレクが2分17秒差の4位にそれぞれ浮上。最大のライバル、アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)との差も広げた。

 A・シュレクは「我々にとって完ぺきな1日だった。もちろん総合的な勝負を決するステージではなかったが、自分たちの力は見せられたと思う。コンタドールは今日、タイムを失ったし、無敵じゃない。(最後の上りでは)フランクと話し合ってアタックすることを決めた。いつものように自分がアタックして、次にフランクがアタックした。これを続けていけば、勝つことができる」と話した。

コンタドール、山岳でタイム失う

 3連覇を狙うアルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)は、トップから43秒遅れの8位でゴール。総合首位のトマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)との差は詰め総合順位も7位に浮上したが、ライバルのアンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ)とは13秒、総合2位に浮上したフランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)とは33秒の差を開かれた。

 コンタドールは「最初の山岳は結果は悪かったが満足している。ベストではないし同じリズムで走れていないが、日に日に状態は良くなっている」と話した。

 また、このステージでペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード)ルイスレオン・サンチェス(スペイン=ラボバンク)らが遅れ、総合順位を落としている。

ボクレール大健闘9位で首位守る

 フランス革命の「記念日となった第12ステージで、トマ・ボクレール(32、フランス=ヨーロッパカー)はトップから50秒遅れの9位と大健闘しイエロージャージー(総合1位)を守った。2位に浮上してきたフランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)とは1分49秒差。ボクレールはこのステージの前に総合1位から転落するだろうと予想していたが、レース後は「正直に言ったんだが、それが間違っていてハッピーだ。最後の上りで上りのスペシャリストたちと一緒に走れていた。『そのまま、そのまま』と自分に言い聞かせた。そして最後は(同タイムの10位でゴールした)ピエール・ローランが助けてくれた」と話した。

<ステージ>
(1)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) 6時間1分15秒
(2)イエール・バネンデル(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +7秒
(3)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +10秒
(4)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +30秒
(5)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(6)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(7)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ)
(8)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +43秒
(9)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) +50秒
(10)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー)

(14)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +1分25秒
(24)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +3分19秒
(31)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード) +4分15秒
(44)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +8分26秒
(48)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +9分3秒
(74)ルイスレオン・サンチェス(スペイン=ラボバンク) +17分28秒

<総合>
(1)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) 51時間54分44秒
(2)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +1分49秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +2分6秒
(4)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分17秒
(5)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3分16秒
(6)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +3分22秒
(7)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +4分
(8)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +4分11秒
(9)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ) +4分35秒
(10)ニコラ・ロッシュ(アイルランド=AG2R) +4分57秒

(12)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +5分24秒
(14)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード) +6分3秒
(17)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +7分51秒
(24)アンドレアス・クレーデン(ドイツ=ラジオシャック) +10分19秒
(26)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +10分51秒
(37)ルイスレオン・サンチェス(スペイン=ラボバンク) +18分27秒

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・第13S(15日、ポー〜ルルド=152.5km)

フースホフト、上級山岳で独走V

 トル・フースホフト(33、ガーミン・サーベロ=ノルウェー)が3時間47分36秒のタイムでステージ優勝を決めた。昨年の世界選手権個人ロードレースを制し、2度のグリーンジャージーに輝くスプリンターが、超級山岳オービスク峠を越える上級山岳ステージで登坂能力も見せつけ、第2ステージのチームタイムトライアルでの優勝に続き、個人では今大会初勝利を挙げた。

 「上ることが出来ていたので、挑戦したかった」というフースホフトが残り57キロ、オービスク峠のふもとからアタックをかけ、先頭に躍り出た。だが、追走してきたジェレミー・ロワ(28、FDJ=フランス)に先行を許し、ダビド・モンクティエ(36、コフィディス=フランス)にも抜かれ、峠のピークでは先頭のロワに2分3秒遅れの3番手でダウンヒルに入った。

 フースホフトはここから本来のスプリンターとしての強さを発揮。残り25キロでモンクティエと並び、逃げるロワを2人で追いかける形となり徐々差を詰めていく。10秒差となった残り3キロで、フースホフトがアタックをかけモンクティエを振り切ると、残り2キロでロワも並ぶ間もなくかわし去った。最後は完全に独走となり、沿道にノルウェーの国旗が振られたルルドの街を先頭で駆け抜けた。

 レース後、個人では9勝目となったフースホフトは「(世界チャンピオン・ジャージーの)アルカンシェルを着て優勝できた。素晴らしい勝利だ。これまで勝った中で一番のレースだ。とても興奮している。1週目にすべてを尽くし、昨日も厳しかった。だが、スタミナはあった。今季は減量したし、トレーニングではいつもと違い、ヒルクライムの練習もやったからね」と喜びを語った。

 10秒遅れでモンクティエが2位、ロワは3位となったがサムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)を抜いて山岳賞ジャージを獲得した。

 総合争いの選手たちは、7分37秒遅れのメーン集団の中でゴールしたため変動はなし。トマ・ボクレール(32、フランス=ヨーロッパカー)がマイヨジョーヌ(総合1位)を守っている。

(写真=第13Sを制したフースホフト=AP)

ロワ、山岳賞獲得も優勝逃し、涙…

 ジェレミー・ロワ(28、フランス=FDJ)が超級山岳オービスク峠の上りをトップで通過し、サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)を抜いて山岳賞トップに浮上した。その後も逃げ続けたが、残り2キロでトル・

フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)につかまり惜しくも優勝を逃し3位に終わり、「がっくりだ。こんなに失望したことはないよ」と肩を落とした。  ロワは第1、第4、第5、第12ステージでも逃げに加わり、ここまでの12ステージで560キロを逃げていた。この日も最初の上りでアタックを仕掛け、10人の逃げグループを形成。オービスク峠ではフースホフトを突き放して単独で逃げたが、最後につかまった。

 「もう少しのところで優勝を逃した。もちろん山岳賞ジャージーのことを話したくないわけじゃないんだが…。でも、もうちょっとで勝てたんだ。後になって自分のことを振り返る時、すごいステージがあったと思うと同時にがっくりくるんだろうね」。そう話すロワの目には涙が光っていた。

ボクレールが5日間総合トップ守る

 トマ・ボクレール(32、フランス=ヨーロッパカー)は、7分37秒遅れのメーン集団の17位でゴール。5日間、マイヨジョーヌを守った。ボクレールは、トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ)の優勝に関して「トルはスプリンターの中では最高のクライマーだ。彼のパフォーマンスに驚きはしない」と話した。

コンタドール「チャンスあればアタック」

 アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)は、アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)らがいる、7分37秒遅れのメーン集団の38位でゴール。この日はタイム差に変動はなかった。

 激しく動いた前日と違い、この日は総合上位陣でアタックをかける選手もなく平穏に終わった。エバンスは「昨日はとても疲れたよ。でも、明日は勝負の日だ。爆発するよ」と、第14ステージの超級山岳の頂上ゴールに向けて脚を休めたようだ。

 第12ステージでライバルたちに対しタイムを失ったコンタドールは「自分の脚の状態を見極め、またライバルたちの様子も見ていかなければならないが、もしチャンスがあればアタックする」と話した。この日、スタート時点では痛めた右膝に少し痛みがあったが、すぐに良くなったとしている。

<ステージ>
(1)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) 3時間47分36秒
(2)ダビド・モンクティエ(フランス=コフィディス) +10秒
(3)ジェレミー・ロワ(フランス=FDJ) +26秒
(4)ラースイェティング・バク(デンマーク=HTC・ハイロード) +5分
(5)ジェローム・ピノー(フランス=クイックステップ) +5分2秒
(6)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ) +5分3秒
(7)ウラジミール・グセフ(ロシア=カチューシャ) +5分8秒
(8)アレサンドロ・ペタッキ(イタリア=ランプレ) +5分16秒
(9)マールテン・チャリンギ(オランダ=ラボバンク)
(10)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +6分48秒

(11)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +6分51秒
(12)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター) +7分37秒
(17)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) +7分37秒
(19)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)  +7分37秒
(25)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)  +7分37秒
(26)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +7分37秒
(38)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +7分37秒
(42)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +7分37秒
(49)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +7分37秒

<総合>
(1)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) 55時間49分57秒
(2)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +1分49秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +2分6秒
(4)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分17秒
(5)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3分16秒
(6)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +3分22秒
(7)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +4分
(8)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +4分11秒
(9)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +4分35秒
(10)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ) +4分35秒

(11)ニコラ・ロッシュ(アイルランド=AG2R) +4分57秒
(12)ケビン・デウィールト(ベルギー=クイックステップ) +5分7秒
(13)アルノルド・ジャヌソン(フランス=FDJ) +5分50秒
(14)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード) +6分3秒
(15)アイマル・スベルディア(スペイン=ラジオシャック) +7分17秒
(16)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス) +7分27秒
(17)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +7分51秒
(18)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +7分55秒
(19)ジャンクリストフ・ペロー(フランス=AG2R) +8分20秒
(20)ウラジミール・グセフ(ロシア=カチューシャ) +8分44秒

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・第14S(16日、サン・ゴーダン〜プラトー・ド・ベイユ=168.5km)

ボクレール6日間首位守った!

 超級山岳プラトー・ド・ベイユの山頂ゴールを目指す、ピレネー3連戦の最終戦でイエール・バネンデル(26、オメガファーマ・ロット=ベルギー)が大金星を挙げた。この勝利で山頂ゴールのポイントを加え山岳賞も獲得。変動が予想された総合争いも、大きな動きはなくこの日もトマ・ボクレール(32、フランス=ヨーロッパカー)がマイヨジョーヌ(総合1位)を守った。

 残り15キロ、プラトー・ド・ベイユの上りでペースが上がると、付いていけない選手が次々と脱落、メーン集団は絞られ、その中にはボクレール、フランク、アンディのシュレク兄弟(ルクセンブルク=レパード・トレック)カデル・エバンス(34、オーストラリア=BMCレーシング)アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・バンガード)ら有力選手が残った。第12Sに続きこの日も、シュレク兄弟が連係した動きを見せ、アタックをかけて揺さぶりをかけるが、ボクレールがすぐにその後ろにつき抜け出しを許さない。

 残り6・5キロでバネンデルがアタック。「(自分の成績が)総合争いに関係ないせいか、誰もついてこなかった」と振り返ったように、バネンデルは追ってこない集団を尻目に逃げていたサンディ・カザール(32、フランス=FDJ)を捕らえ先頭に。残り4キロではサムエル・サンチェス(33、スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)も集団を飛び出した。残り4キロ、こう着が続く集団ではイバン・バッソ(33、イタリア=リクイガス・キャノンデール)が積極的にペースを上げるが、これもボクレールが反応し差は広げられず、残り2キロのエバンスのアタックも決まらない。

 バネンデルは独走でプラトー・ド・ベイユの山頂に到着、両手を離して喜びを表しながら先頭ゴールを果たした。S・サンチェスが21秒差で2位となり、3位は最後にアタックをかけたアンディで46秒差。それから2秒遅れてボクレール、エバンス、フランク、コンタドール、バッソらが集団でゴールした。

 6日続けてイエロージャージーを守ったボクレールは「マイヨジョーヌを守る戦いを続けている。全てを出し切ったレースだ。選手生活の中で今が一番強い、(最終Sの)パリの表彰台も夢じゃない」と語った。

(写真=初出場でステージ初優勝したバネンデル=AP)

バネンデル初V「完璧タイミング」

 ツール・ド・フランス初出場でステージ優勝を飾ったイエール・バネンデル(26、オメガファーマ・ロット=ベルギー)のコメント。  「最初のツールでこんなことが起きるなんて信じられない。山ではずっと調子が良かった。総合上位の選手がすでに何回もアタックしていた。すでに彼らは限界だと感じていた。アタックするには完ぺきなタイミングだった」。

Aシュレク直前アタック2秒稼ぐ

 アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)は、ゴール前の上りで再三のアタックをかけたが抜け出すことはできず、ゴール直前のアタックでようやくアルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)ら総合上位陣に対して2秒差をつけたにとどまった。「大きな差を作ることは出来なかった。これよりもっと急こう配の坂が必要だね。激しく動きいい感じで上ったが、アタックしても50メートル先行できただけだ。最後は数秒稼ぐことができたけどね」。

コンタドール、タイム失わず

 アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)は、終盤の総合上位陣の争いで自らアタックをかけることはなかったが、シュレク兄弟らのアタックに遅れることなくトップから48秒遅れのメーン集団の6位でゴールした。総合首位のトマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)との差を守ったコンタドールは「今日はタイムを失わないで良かった。調子はいいとはいえないがね。あと数日で(膝が)回復すればいいのだが」と話した。

エバンス「差をつけるのは困難」

 トップから48秒遅れのメーン集団の4位でゴールしたカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)は、「自分のペースを維持したかった。長いけれど、厳しい上りではなかった。ここが勝負どころとみんな分かっていたので、差をつけることは困難だった」と話した。

<ステージ>
(1)イエール・バネンデル(オメガファーマ・ロット=ベルギー) 5時間13分25秒
(2)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +21秒
(3)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +46秒
(4)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +48秒
(5)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ)
(6)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)
(7)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)
(8)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(9)ジャンクリストフ・ペロー(フランス=AG2R)
(10)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー)

(11)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(12)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +1分27秒
(13)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ) +1分59秒
(14)ケビン・デウィールト(ベルギー=クイックステップ)
(15)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス) +2分23秒

<総合>
(1)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) 61時間4分10秒
(2)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +1分49秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +2分6秒
(4)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分15秒
(5)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3分16秒
(6)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +3分44秒
(7)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +4分
(8)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +4分1秒
(9)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ) +4分35秒
(10)ケビン・デウィールト(ベルギー=クイックステップ) +6分18秒

(11)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +7分55秒
(12)ジャンクリストフ・ペロー(フランス=AG2R) +8分20秒
(13)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス) +9分2秒
(14)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +9分20秒
(15)アイマル・スベルディア(スペイン=ラジオシャック) +9分50秒
(16)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード) +10分1秒
(25)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +16分48秒
(29)クリスチャン・バンデベルデ(米国=ガーミン・サーベロ) +21分6秒

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・第15S(17日、リムー〜モンペリエ=192.5km)

カブ4勝目!ポイント賞見えた

 スプリンターたちの戦いとなった平たんステージを制したのは、残り200メートルで先頭に立ったマーク・カベンディッシュ(26、英国=HTC・ハイロード)だった。タイムは4時間20分24秒、今大会4勝目となるツール通算19勝目を挙げた。

 HTC・ハイロードのチームの勝利だった。9人全員が前に出て、メーン集団をけん引し続ける。残り3キロのフィリップ・ジルベール(28、ベルギー=オメガファーマロット)のアタックでは、出しぬけを食らった形になり、いったんはトレインを崩したが残り1キロでは立て直し、マシュー・ゴスが先頭に。ゴスの後を受けたマーク・レンショーが、残り200メートルで直後に控えるカベンディッシュを発射。必勝パターンで先頭に立ったカベンディッシュが、迫ってくるタイラー・ファラー(27、米国=ガーミン・サーベロ)ダニエル・オス(24、イタリア=リクイガス・キャノンデール)を振り切って先頭ゴール、両手を突き上げて喜びを爆発させた。2位はファラー、ゴールラインでアレサンドロ・ペタッキ(37、イタリア=ランプレ)が3位に上がった。

 第11Sに続いて、完璧なサポートを受けての勝利にカベンディッシュは「チームメ-トがこんなに頑張ってくれている。勝たなきゃいけないレースだった」と感謝の言葉を述べた。過去2回2位に泣いた、ポイント賞獲得が大きく近づいた1勝となった。

 総合ではトマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)は1週間に渡ってマイヨジョーヌ(総合1位)を守った。2位フランク・シュレク(26、ルクセンブルク=レオパード・トレック)3位カデル・エバンス(34、オーストラリア=BMCレーシング)以下、上位に変動はない。

(写真=今大会4勝目を挙げたカベンディッシュ=AP)

<ステージ>
(1)マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード) 4時間20分24秒
(2)タイラー・ファラー(米国=ガーミン・サーベロ) +0秒
(3)アレサンドロ・ペタッキ(イタリア=ランプレ)
(4)ダニエル・オス(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(5)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター)
(6)ベン・スイフト(英国=チームスカイ)
(7)ゲラルド・チオレック(ドイツ=クイックステップ)
(8)トニー・ギャロパン(フランス=コフィディス)
(9)フランシスコ・ベントソ(スペイン=モビスター)
(10)セバスチャン・イノー(フランス=AG2R)

(13)アンドレ・グライペル(ドイツ=オメガファーマ・ロット)
(29)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +0秒
(34)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒
(38)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +0秒
(41)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒
(43)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +0秒
(48)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +0秒
(49)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +0秒
(71)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) +0秒

<総合>
(1)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) 65時間24分34秒
(2)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +1分49秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +2分6秒
(4)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分15秒
(5)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3分16秒
(6)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +3分44秒
(7)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +4分
(8)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +4分1秒
(9)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ) +5分46秒
(10)ケビン・デウィールト(ベルギー=クイックステップ) +6分18秒

(11)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +7分55秒
(12)ジャンクリストフ・ペロー(フランス=AG2R) +8分20秒
(13)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス) +9分2秒
(14)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +9分20秒
(15)アイマル・スベルディア(スペイン=ラジオシャック) +9分50秒
(16)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード) +10分1秒

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・休息日(18日)
 
・第16S(19日、サンポール・トロワ・シャトー〜ガップ=162.5km)

フースホフトが今大会2勝目

 アルプスの山岳ステージ初日は、トル・フースホフト(33、ノルウェー=ガーミン・サーベロ)が3時間31分38で制した。フースホフトは第13Sに続く2勝目、ツール通算では10勝目を挙げた。2位には、エドバルド・ボアッソンハーゲン(24、ノルウェー=チームスカイ)が、3位には、フースホフトを最後までアシストしたライダー・ヘシェダル(30、カナダ=ガーミン・サーベロ)が入った。

 フースホフトのチームメートで、3位に入ったヘシェダルの献身的なペースメークが、フースホフトに2勝目をプレゼントした。ヘシェダルはフースホフトのために、残り62キロから逃げた10人ほどのグループのペースをコントロール。ラスト1キロまで、ライバルたちをけん制しながら、チームのエースへお膳立て。フースホフトは最後、自分のタイミングで飛び出すだけだった。フースホフトのゴール入線直前、ヘシェダルは勝利を確信し、拳を高々をあげた。

 勝ったフースホフトは「今大会、7日間もイエロージャージを着たし、2勝目を挙げることができた。言うことないし、これ以上のことはないよ」と満面の笑みで語った。

 総合成績では、トマ・ボクレール(32、フランス=ヨーロッパカー)が、合計69時間59秒でマイヨ・ジョーヌ(総合1位)を守ったが、ステージ中盤で総合優勝を狙うカデル・エバンス(34、オーストラリア=BMCレーシング)やアルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)が、メーン集団のなかで激しいスプリントを展開。その結果、現在、2位のエバンスが1分45秒差まで迫るなど、残りのステージは、目が離せなくなった。

(写真=フースホフト(中央)が第16Sを制した。右は3位のヘシェダル=AP)

コンタドールがアタック!18秒詰める

 アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)が終盤のマンス峠で再三のアタックをかけ、総合上位陣のいるメーン集団を破壊。カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)には追走され3秒先着を許したが、ライバルのフランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)、総合首位のトマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)らのメーン集団から18秒先着した。アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)はメーン集団からも遅れ、コンタドールとの差は39秒となった。

 総合首位のボクレールとの差を3分42秒としたコンタドールは、「アタックが必要なことは分かっていた。後ろに誰かいても気にならなかった。予想よりタイムを詰められて良かったよ」と話した。また、リース監督は「彼はまだレースをあきらめていないこと示した。嬉しいね」と話した。

エバンス1分45秒差2位浮上

 アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)の終盤の奇襲攻撃に、カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)だけがついていき、最後はコンタドールに3秒先着し、総合では1分45秒差の2位に浮上した。

A・シュレク遅れコンタドールと39秒差

 アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)はトップから5分32秒遅れの36位でゴール。アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)との差は39秒に縮まった。A・シュレクは「残念だが、挽回のチャンスはある」と話した。また、総合3位に転落したフランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)は、コンタドールがアタックするとは予想していなかったとした。「アタックには驚いた。ここではなくアルプスを待つだろうと思っていた。だが、シュレク兄弟が雨で寒いコンディションではベストを発揮できないことを知っていた」。

<ステージ>
(1)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) 3時間31分38秒
(2)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ) +0秒
(3)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・サーベロ)
(4)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) +38秒
(5)ミハイル・イグナチエフ(ロシア=カチューシャ) +52秒
(6)アラン・ペレス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +1分25秒
(7)ジェレミー・ロワ(フランス=FDJ)
(8)マルコ・マルカート(イタリア=バカンソレイユ・DCM) +1分55秒
(9)ドリース・デベニンス(ベルギー=クイックステップ)
(10)アンドリー・グリブコ(ウクライナ=アスタナ) +1分58秒

(11)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +4分23秒
(12)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +4分26秒
(13)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)
(14)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター) +4分44秒
(15)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット)
(16)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス)
(17)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード)
(18)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)
(22)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +4分44秒
(23)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +4分44秒
(30)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +4分44秒
(36)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +5分32秒

<総合>
(1)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) 69時間0分56秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1分45秒
(3)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +1分49秒
(4)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +3分3秒
(5)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +3分36秒
(6)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +3分42秒
(7)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3分49秒
(8)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +4分1秒
(9)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ) +6分4秒
(10)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +7分55秒

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・第17S(20日、ガップ〜ピネローロ(イタリア)=179km)

ボアッソンハーゲンが前日のリベンジ成功

 本格的なアルプス山岳ステージに突入した第17Sは、2級山岳プラマルティノ峠で独走に持ち込んだエドバルド・ボアッソンハーゲン(24、ノルウェー=チームスカイ)が4時間18分00秒で逃げ切った。第6Sに続く今大会2勝目。スポンサーロゴが入ったユニホームを何度も指さしながらゴールし、喜びを表現した。2位には40秒差でバウク・モレマ(24、オランダ=ラボバンク)、3位はトップから50秒遅れでサンディ・カザール(32、フランス=FDJ)が入った。

 前日2位の雪辱を果たし、見事なリベンジに成功した。ボアッソンハーゲンは、果敢にも2日連続で逃げる作戦を選択。一時、先頭を走ったルーベン・ペレス(29、スペイン=エウスカルテル)やシルバン・シャバネル(32、フランス=クイックステップ)をうかがいながら、勝負どころのプラマルティノ峠の上りでアタック。先頭をとらえると、暗く狭い下り坂をうまく走り、独走状態を築いていった。

 ゴール直前は、前日のようにライバルたちと駆け引きすることなく、最後はハンドルから両手を放し、パフォーマンスをするほどの余裕でゴールラインを駆け抜けた。「昨日は勝てなくて本当にがっかりしていたが、すばらしい1日になった。最初、抜け出すのは大変だったけど、チームメートみんなのおかげだよ」。ボアッソンハーゲンは、スプリント系と山岳系ステージの異なったステージを制覇。真の実力を見せつけた結果となった。

 総合成績では、トマ・ボクレール(32、フランス=ヨーロッパカー)が、プラマルティノ峠の下りでコースアウトし、時間を失う場面もあったが、合計73時間23分49秒でマイヨ・ジョーヌ(総合1位)を守った。

(写真=第17Sを独走で制したエドバルド・ボアッソンハーゲン=AP)

コンタドール、再びアタックも不発

 アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)が前日に続きアタックを見せたが、この日はタイム差を広げることはできず不発に終わった。

 最後のプラマルティノ峠でトマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)ら総合上位陣のいるメーン集団にいたコンタドールは、峠直前のこう配のきつい所でまずアタック。だが、これはアンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)らのチェックですぐに吸収された。その後、下りに入ったところで再びアタック。これは決まり、サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)とローテーションしながら最後の平たんを進むが、ゴール直前にA・シュレク、カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)らに追いつかれ、4分26秒遅れのメーン集団の22位でゴール。ボクレールがコースアウトでタイムを落としたが、最大のライバル、A・シュレクらとは同タイムでのフィニッシュとなった。

ボクレール、コースアウト27秒ロス/ツール

 総合首位を守ったトマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)は、ゴール手前のプラマルティノ峠の下りでカーブを曲がり切れずクラッシュ寸前となったが、道沿いにあった小さな駐車場に入り込んで落車は免れた。しかし、このために集団から遅れ、トップから4分53秒遅れの28位のゴールとなり、アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)らのメーン集団からも27秒遅れる結果となった。「(コースアウトした時は)一瞬のようであり、永遠のようでもあった。目を閉じて前輪を持ち上げた。そして、目を開いた時、自分はまだ自転車に乗っていた。『OK』と自分に言い聞かせ、コースに復帰した。でも、コンタドール、エバンス、シュレク兄弟が一緒にゴールするのを見たときは悲しかった。もし、もう少し危険を冒す覚悟があれば、一緒にゴールできたかもしれないけどね」。

カブ、6人サポート166位ゴール

 マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード)は169選手中、166位でゴールした。優勝したエドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ)からは14分以上の遅れとなったが、チームメート6人がゴールまで引っ張り、グリーンジャージーは守った。

<ステージ>
(1)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ) 4時間18分
(2)バウケ・モレマ(オランダ=ラボバンク) +40秒
(3)サンディ・カザール(フランス=FDJ) +50秒
(4)ジュリアン・エルファレス(フランス=コフィディス)
(5)シルバン・シャバネル(フランス=クイックステップ)
(6)ドミトリー・フォフォノフ(カザフスタン=アスタナ) +1分10秒
(7)マチェイ・パテルスキー(ポーランド=リクイガス・キャノンデール)
(8)デミトリー・ムラビエフ(カザフスタン=ラジオシャック)
(9)ジョナサン・イベール(フランス=ソール・ソジャサン) +1分15秒
(10)ボルト・ボジッチ(スロベニア=バカンソレイユ・DCM) +2分20秒

(17)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +4分26秒
(18)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +4分26秒
(19)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +4分26秒
(20)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +4分26秒
(22)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)  +4分26秒
(24)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +4分26秒
(28)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) +4分53秒
(31)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +4分53秒

<総合>
(1)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) 73時間23分49秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1分18秒
(3)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +1分22秒
(4)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分36秒
(5)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +2分59秒
(6)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +3分15秒
(7)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +3分34秒
(8)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3分49秒
(9)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ) +6分4秒
(10)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +7分36秒

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・第18S(21日、ピネローロ(イタリア)〜ガリビエ・セール・シュバリエ=200.5km)

アンディ圧勝!首位に15秒差

 アンディ・シュレク(26、ルクセンブルク=レパード・トレック)が独走を決め、6時間7分56秒のタイムでステージ優勝。2分7秒差の2位には兄フランク・シュレク(31、ルクセンブルク=レパード・トレック)が入り、兄弟ワンツーフィニッシュを達成した。トマ・ボクレール(32、フランス=ヨーロッパカー)がこの日もマイヨジョーヌ(総合1位)守り切ったが、2位アンディとの差は15秒と一気に縮まった。

 アンディの作戦勝ちだった。残り60キロ、この日2つ目の超級山岳イゾアール峠の頂上手前でアタックをかけ抜け出す。前にいたチームメ-トのマキシム・モンフォール(28、ベルギー)のサポートを受けて逃げ集団に残り28キロで追いつき、残り10キロでニコラ・ロッシュ(アイルランド=AG2R)、残り7・7キロでマキシム・イグリンスキー(カザフスタン=アスタナ)が脱落すると、あとは一人旅。残り10キロからカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)が引いてようやく追走体勢に入ったメーン集団から逃げ切ってガリビエ峠を上り、ガッツポーズを決めた。

 メーン集団ではアンディの兄フランクがゴール前でエバンス、イバン・バッソ(33、イタリア=リクイガス・キャノンデール)を振り切って2分7秒遅れの2位でフィニッシュラインを通過。今年でツール登場100年目となるガリビエ峠の山頂ゴールで、シュレク兄弟がワンツーを独占した。フランクは総合でも2位に浮上した。

 集団を引き続けたエバンスが2分15秒差で3位、バッソが2分18秒差で4位だった。アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)は残り1・5キロで遅れ、3分50秒差の15位となり3連覇は絶望的となった。

 ボクレールが2分21秒遅れの5位でゴールしたため、アンディのマイヨジョーヌ獲得はならず。しかしアンディは「狙ってたステージだった。ツールを勝てるか疑問だったが、この勝利で乗っていけると思う」と手応えを口にした。15秒差と射程に入れたマイヨジョーヌを残り3ステージで奪いに行く構えだ。

(写真=第18Sを制したA・シュレクはガッツポーズ=AP)

コンタドール遅れた「勝つことは不可能」

 アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)はガリビエ峠の上りでメーン集団に付いていたが、この日はアタックをかけることなく、逆に残り2キロで遅れ始めた。いったんは追いついたが再び1・5キロで遅れ、トップから3分50秒遅れの15位でゴール。総合ではトップのトマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)からは4分44秒差、2位のA・シュレクからは4分29秒もの大差となった。

 コンタドールは、「今、勝つことは不可能だ。悪い日だった。脚は反応しなかった。スタートから厳しいレースだった」と話した。

アンディ「勝ちが見えてきた」

 首位トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)に15秒差に迫ったアンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)のコメント。  「昨日、チームに自分の決心を話した。4位でパリには行きたくないと。危険を冒しても構わない、それが自分の特徴だ。失うことを恐れる気持ちはない。今日の勝利は、キャリアの中でも最もビューティフルなものだった。コンタドールはまだ脱落したわけじゃないが、勝ちが見えてきた」。

ボクレール全力でマイヨジョーヌ守る

 トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)は最後までフランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)のメーン集団に食らいつき、トップから2分21秒遅れの5位でゴール。マイヨジョーヌを15秒差で守った。全力を出し切りガッツポーズでゴールしたボクレールは「まずひと息つかせてくれよ。2650メートルは空気が薄いよ。ダメージはもう限界だ。使い果たした」と話した。

<ステージ>
(1)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) 6時間7分56秒
(2)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分7秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +2分15秒
(4)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +2分18秒
(5)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) +2分21秒
(6)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +2分27秒
(7)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +2分33秒
(8)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス) +3分22秒
(9)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ) +3分25秒
(10)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・サーベロ) +3分31秒

(15)アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード) +3分50秒
(18)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +4分42秒

<総合>
(1)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) 79時間34分6秒
(2)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +15秒
(3)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +1分8秒
(4)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1分12秒
(5)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +3分36秒
(6)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(7)アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード) +4分44秒
(8)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +5分20秒
(9)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ) +7分8秒
(10)ジャンクリストフ・ペロー(フランス=AG2R) +9分27秒

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・第19S(22日、モダンヌ〜ラルプ・デュエズ=109.5km)

アンディ、ついにマイヨジョーヌ!

 昨年のツール・ド・フランスで39秒差の総合2位に終わり、「腹の中は怒りに満ちている。リベンジしたい」と言っていたアンディ・シュレク(26、ルクセンブルク=レパード・トレック)がついにマイヨジョーヌ(総合1位)を獲得した。

 レース序盤から積極的なレースを見せたアルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)についてレースを進め、残り12キロのコンタドールのアタックには「追走する気はなかった。ステージを勝つより大きな目標があった」と反応しなかったが、ライバルのカデル・エバンス(32、オーストラリア=BMCレーシング)の先行は許さず、57秒差でエバンスと同タイムの8位でゴールした。レース後「(序盤から)コンタドールと争ったので、エバンスとの戦いはきつかった。パリまでこのジャージー(マイヨジョーヌ)を守り切ってみせるよ」と話した。

 2位には53秒差でアンディの兄フランク・シュレク(31、ルクセンブルク=レパード・トレック)。エバンスは57秒差の3位につけている。トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)は2分10秒遅れの4位に後退した。

 第20Sは42・5キロの個人タイムトライアル。アンディは試走はしていないが、「誰もが自分に合ったコースだと言ってくれる。みんなを信じて、明日はいい結果を残したいと思っている。モチベーションは最高だ、脚もコンディションも最高だ」と、意気込みを話した。

 エバンスは08年の同大会の個人タイムトライアルで、アンディに2分ほどの差をつけているが、当時アンディは23歳。3年後の今はスキルも上がっている。アンディがこのまま逃げ切るか、タイムトライアルに分があるエバンスが逆転するか、マイヨジョーヌ争いは大一番を迎える。

(写真=マイヨジョーヌを獲得したアンディ・シュレク=AP)

ローランがラルプ・デュエズ制す

 地元フランスの24歳、ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー)が、ツール名物の超級山岳ラルプ・デュエズの山頂ゴールを制する殊勲の大金星で、ツール初勝利を挙げた。タイムは3時間13分25秒、この勝利で、ローランは新人賞のジャージーも手にした。

 ローランは残り2・5キロ、サムエル・サンチェス(33、スペイン=エウスカウデル・エウスカウディ)とともに、先頭を独走するアルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)をとらえ、残り2キロでアタックを決めて逃げ切った。2位は14秒遅れでサンチェス、3位は23秒遅れでコンタドールだった。フランス選手によるラルプ・デュエズ制覇は、86年のベルナール・イノー以来となる。ヨーロッパカーにとっては、トマ・ボクレール(31、フランス)が3分22秒遅れの20位でゴールし10日間守ったマイヨジョーヌ(総合1位)を失ったが、大きな収穫を得た1勝となった。

(写真=優勝したローラン=AP)

コンタドール激走も…失速3位

 アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンガード)が、王者の意地とあきらめない闘争心を見せ、序盤から積極的なレースを見せたが、ゴール前で失速し23秒遅れの3位に終わった。総合首位に浮上したアンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)には先着したが、依然として首位との差は3分55秒と絶望的な状況に変わりはない。

 コンタドールはスタートから17キロでアタックをかけると、ペースを緩めず23キロではアンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)とともに逃げ集団に合流し先頭を引いた。26・5キロのル・テレグラフ峠は3番目、48・5キロのガリビエ峠はアンディに続き2番目で通過した。残り24キロでメーン集団に追いつかれたが、残り12キロとなったラルプ・デュエズの上りで再びアタックしてアンディらを引き離し、先行するピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー)とライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・サーベロ)も抜いて独走し、一時は後続に1分以上の差をつけた。

 だが、徐々に失速し、残り2・5キロでローラン、サムエル・サンチェス(33、スペイン=エウスカウデル・エウスカウディ)に追いつかれ、最後はローランのアタックに屈した。  前日のレース後には「今、勝つことは不可能だ」と白旗をあげていた。その翌日に勝負をあきらめない果敢な走りを見せ、ラルプ・デュエズの山岳ステージを盛り上げた。

(写真=優勝したローラン=AP)

<ステージ>
(1)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) 3時間13分25秒
(2)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +14秒
(3)アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード) +23秒
(4)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード) +57秒
(5)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(6)トマス・デへント(ベルギー=バカンソレイユ・DCM)
(7)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ)
(8)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(9)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)
(10)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・サーベロ) +1分15秒

(11)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ)
(12)ジャンクリストフ・ペロー(フランス=AG2R) +1分27秒
(13)ユベール・デュポン(フランス=AG2R) +2分6秒
(14)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス)
(15)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(16)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック)
(17)ジェローム・コッペル(フランス=ソール・ソジャサン) +2分31秒
(18)ケビン・デウィールト(ベルギー=クイックステップ) +2分46秒
(19)クリスチャン・バンデベルデ(米国=ガーミン・サーベロ) +3分22秒
(20)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー)

<総合>
(1)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) 82時間48分43秒
(2)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +53秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +57秒
(4)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) +2分10秒
(5)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +3分31秒
(6)アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード) +3分55秒
(7)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +4分22秒
(8)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +4分40秒
(9)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ) +7分11秒
(10)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +8分57秒

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・第20S(23日、個人タイムトライアル、グルノーブル〜グルノーブル=42.5km)

エバンス逆転!ついに頂点

 総合3位のカデル・エバンス(32、オーストラリア=BMCレーシング)が55分40秒で2位に入り、今大会初のマイヨジョーヌ(総合1位)を獲得するとともに、ツール初優勝を事実上決めた。前日、首位に立ったアンディ・シュレク(26、ルクセンブルク=レパード・トレック)に得意の個人タイムトライアルで2分31秒もの大差をつけ、総合では1分34秒差をつけた。総合3位は2分30秒差でフランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)となった。ステージ優勝は55分33秒のトニ・マルティン(26、ドイツ=HTCハイロード)だった。

 スタート時点でアンディとは57秒差あったが、この日のエバンスにとってはないに等しかった。アンディの前にスタートを切ると、最初から勢いよく踏み込んだ。15キロの第1計測で36秒差を詰めると、27・5キロの第2計測地点は逆に44秒のリードを奪った。37・5キロの第3計測地点ではリードを1分15分まで広げ、ステージ優勝を狙える位置につけた。最後までスピードが衰えることはなく、ステージ優勝こそ逃したものの7秒差の2位、ゴール地点での差は1分34秒まで広がっていた。エバンスはレース中、タイムを知らされていなかったため、ゴール直後こそ冷静さを保っていたが、マイヨジョーヌ獲得を知らせると目に涙を光らせた。

 第18ステージではガリビエ峠をメーン集団の先頭で引くなど、孤軍奮闘を強いられた。苦しい戦いの連続の中でも、決して遅れることなく総合争いの上位をキープし続けた。その経験が1人きりの戦いとなる個人タイムトライアルで生きた形だ。「持てる力をすべて出し切ることができた」という会心の走りを大一番で見せつけてステージ2位、自らの力でマイヨジョーヌをもぎ取った。チームで戦いを進めてきたライバル達に1人で立ち向かい、ついに打ち破ってみせた。

 過去、ツールでは07、08年は総合2位。09年は落車に巻き込まれ、昨年は骨折と不運に見舞われた。「シャンゼリゼでイエロージャージーを着れるのはうれしい」と最後に満面の笑みを浮かべた苦労人が、孤独な戦いを終え、ようやくパリの街で凱旋ゴールを果たす。

(写真=マイヨジョーヌを獲得したエバンスは、ブーケを観衆に向かって投げる=AP)

アンディ2位フランクは3位後退

 58年のシャルリー・ゴール以来のルクセンブルクからの総合優勝を目指したシュレク兄弟だったが、弟アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)は1分34秒遅れの2位、兄フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック)は2分30秒遅れの3位に後退した。だが、シャンゼリゼの表彰台に立つ初の兄弟選手となるのは間違いない。アンディは「兄と表彰台に立てるなんて素晴らしいよ。そして、カデル(・エバンス)におめでとうを言いたい。彼は最後まで戦い、完ぺきなレースをやった。もりろん、自分もそうしたが、1人しか優勝できないからね」と話した。

コンタドール3位 総合は5位

 アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)は、トップから1分6秒遅れの3位でゴール。総合は3分57秒遅れの5位と浮上したが、グランツール6度出場で6度の総合優勝を誇る王者の今大会での戦いは、シャンゼリゼの表彰台にも上ることなく終わることとなった。

<ステージ>
(1)トニ・マルティン(25、ドイツ=HTC・ハイロード) 55分33秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +7秒
(3)アルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード) +1分6秒
(4)トーマス・デヘント(ベルギー=バカンソレイユ・DCM) +1分29秒
(5)リッチー・ポート(オーストラリア=サクソバンク・サンガード) +1分30秒
(6)ジャンクリストフ・ペロー(フランス=AG2R) +1分33秒
(7)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +1分37秒
(8)ファビアン・カンチェラーラ(スイス=レパード・トレック) +1分42秒
(9)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード) +2分3秒
(10)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス) +2分3秒

(13)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) +2分14秒
(17)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分38秒
(20)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分41秒
(31)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +3分38秒
(34)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +3分47秒

<総合>
(1)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) 83時間45分20秒
(2)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +1分34秒
(3)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分30秒
(4)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) +3分20秒
(5)アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード) +3分57秒
(6)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +4分55秒
(7)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +6分5秒
(8)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +7分23秒
(9)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ) +8分15秒
(10)ジャンクリストフ・ペロー(フランス=AG2R) +10分11秒

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・第21S(24日、クレテイユ〜パリ・シャンゼリゼ=95km)

カベンディッシュ5勝目、エバンス総合初V

 凱旋門に向かい、シャンゼリゼを周回コース恒例の最終ステージは、マーク・カベンディッシュ(26、英国=HTCハイロード)が制した。最後の直線で、カベンディッシュはチームメートのアシストを受けながら好位置でスプリントを開始。今大会2回のステージ優勝を誇るエドバルド・ボアッソンハーゲン(24、ノルウェー=チームスカイ)を振り切り、ステージ5勝目を挙げた。時間は2時間27分2秒。この結果、自身初のマイヨベール(ポイント賞)を獲得。ツール通算20勝に花を添えた。

 総合成績では、カデル・エバンス(32、オーストラリア=BMCレーシング)の初優勝が決定。オーストラリア人として初の栄冠に輝いた。表彰式では、国旗が掲揚されると、大粒の涙を流し、「すべての人に感謝したい。1番高いところに立てて幸せだ」と話した。

(写真=オーストラリア国旗を身にまとったエバンス=AP)









カブ「信じられないぐらい幸せ

 今大会で5勝を挙げマイヨベールをようやく獲得したマーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード)は、「信じられないぐらい幸せだ」と喜びを口にした。08年に4勝、09年に6勝、10年には5勝を挙げたが、スプリント賞では2年連続2位となっていた。「ツール・ド・フランスはすべてに優先する。ここで最高のコンディションにするために、1年間トレーニングしているんだ」。

 他の選手たちが総合上位成績を目指して戦う中で、カベンディッシュはより多くのステージでの勝利とスプリントポイントの獲得が目標だ。チームはそのために最後までカベンディッシュを危険から守り、スプリントでの好位置まで連れて行く。この日もそれが完ぺきに決まった。「素晴らしい仲間たちが期間中ずっと支えてくれ、最後までハードワークをこなしてくれた。とても誇りに思う」と、カベンディッシュはチームメートに感謝した。

(写真=グリーンジャージーにキスするカベンディッシュ=AP)







<ステージ>
(1)マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード) 2時間27分2秒
(2)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ) +0秒
(3)アンドレ・グライペル(ドイツ=オメガファーマ・ロット)
(4)タイラー・ファラー(米国=ガーミン・サーベロ)
(5)ファビアン・カンチェラーラ(スイス=レパード・トレック)
(6)ダニエル・オス(イタリア=リクイガス・キャノンデール)
(7)ボルト・ボジッチ(スロベニア=バカンソレイユ・DCM)
(8)トーマス・バイトクス(リトアニア=アスタナ)
(9)ゲラルド・チオレック(ドイツ=クイックステップ)
(10)ジミー・アングルバン(フランス=ソール・ソジャサン)

(19)アレサンドロ・ペタッキ(イタリア=ランプレ)
(21)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター) +0秒
(27)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス) +0秒
(43)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +0秒
(51)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒
(56)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +0秒
(68)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +0秒
(71)アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード) +0秒
(104)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) +0秒
(115)トル・フースホフト(ノルウェー=ガーミン・サーベロ) +0秒
(129)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +0秒

<総合>
(1)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) 86時間12分22秒
(2)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +1分34秒
(3)フランク・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) +2分30秒
(4)トマ・ボクレール(フランス=ヨーロッパカー) +3分20秒
(5)アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード) +3分57秒
(6)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +4分55秒
(7)ダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ) +6分5秒
(8)イバン・バッソ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +7分23秒
(9)トム・ダニエルソン(米国=ガーミン・サーベロ) +8分15秒
(10)ジャンクリストフ・ペロー(フランス=AG2R) +10分11秒

(11)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +10分43秒
(12)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス) +11分29秒
(13)ケビン・デウィールト(ベルギー=クイックステップ) +16分29秒
(14)ジェローム・コッペル(フランス=ソール・ソジャサン) +18分36秒
(15)アルノルド・ジャヌソン(フランス=FDJ) +21分20秒
(16)アイマル・スベルディア(スペイン=ラジオシャック) +26分23秒
(17)クリスチャン・バンデベルデ(米国=ガーミン・サーベロ) +27分12秒
(18)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・サーベロ) +27分14秒
(19)ペーター・ベリトス(スロバキア=HTC・ハイロード) +28分54秒
(20)イエール・バネンデル(ベルギー=オメガファーマ・ロット) +32分41秒
(32)リーバイ・ライプハイマー(米国=ラジオシャック) +1時間3分58秒
(56)ジョージ・ヒンカピー(米国=BMCレーシング) +1時間45分16秒
(130)マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード) +3時間15分5秒
(159)タイラー・ファラー(米国=ガーミン・サーベロ) +3時間38分32秒

<チーム>
(1)ガーミン・サーベロ(米国) 258時間18分49秒
(2)レパード・トレック(ルクセンブルク) +11分4秒
(3)AG2R(フランス) +11分20秒

<ポイント賞>
(1)マーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード) 334ポイント
(2)ホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター) 272ポイント
(3)フィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット) 236ポイント

<山岳賞>
(1)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) 108ポイント
(2)アンディ・シュレク(ルクセンブルク=レパード・トレック) 98ポイント
(3)イエール・バネンデル(ベルギー=オメガファーマ・ロット) 74ポイント

<新人賞>
(1)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) 86時間23分5秒
(2)ライン・タラマエ(エストニア=コフィデス) +46秒
(3)ジェローム・コッペル(フランス=ソール・ソジャサン) +7分53秒

<過去の優勝者>
2011 カデル・エバンス(オーストラリア)
2010 アルベルト・コンタドール(スペイン)
2009 アルベルト・コンタドール(スペイン)
2008 カルロス・サストレ(スペイン)
2007 アルベルト・コンタドール(スペイン)
2006 オスカル・ペレイロ(スペイン) ※フロイド・ランディス失格による繰り上がり
2005 ランス・アームストロング(米国)
2004 ランス・アームストロング(米国)
2003 ランス・アームストロング(米国)
2002 ランス・アームストロング(米国)
2001 ランス・アームストロング(米国)
2000 ランス・アームストロング(米国)
1999 ランス・アームストロング(米国)
1998 マルコ・パンターニ(イタリア)
1997 ヤン・ウルリッヒ(ドイツ)
1996 ビャルヌ・リース(デンマーク)
1995 ミゲル・インドゥライン(スペイン)
1994 ミゲル・インドゥライン(スペイン)
1993 ミゲル・インドゥライン(スペイン)
1992 ミゲル・インドゥライン(スペイン)
1991 ミゲル・インドゥライン(スペイン)
1990 グレッグ・レモン(米国)
1989 グレッグ・レモン(米国)
1988 ペドロ・デルガド(スペイン)
1987 ステファン・ロシュ(アイルランド)
1986 グレッグ・レモン(米国)
1985 ベルナール・イノー(フランス)
1984 ローラン・フィニョン(フランス)
1983 ローラン・フィニョン(フランス)
1982 ベルナール・イノー(フランス)
1981 ベルナール・イノー(フランス)
1980 ヨープ・ズートメルク(オランダ)
1979 ベルナール・イノー(フランス)
1978 ベルナール・イノー(フランス)
1977 ベルナール・テヴネ(フランス)
1976 ルシアン・ファンインプ(ベルギー)
1975 ベルナール・テヴネ(フランス)
1974 エディ・メルクス(ベルギー)
1973 ルイス・オカーニャ(スペイン)
1972 エディ・メルクス(ベルギー)
1971 エディ・メルクス(ベルギー)
1970 エディ・メルクス(ベルギー)
1969 エディ・メルクス(ベルギー)
1968 ヤン・ヤンセン(オランダ)
1967 ロジェ・パンジョン(フランス)
1966 ルシアン・エマール(フランス)
1965 フェリーチェ・ジモンディ(イタリア)
1964 ジャック・アンクティル(フランス)
1963 ジャック・アンクティル(フランス)
1962 ジャック・アンクティル(フランス)
1961 ジャック・アンクティル(フランス)
1960 ガストネ・ネンチーニ(イタリア)
1959 フェデリコ・バーモンテス(スペイン)
1958 シャルリー・ゴール(ルクセンブルク)
1957 ジャック・アンクティル(フランス)
1956 ロジェ・ワルコビャック(フランス)
1955 ルイゾン・ボベ(フランス)
1954 ルイゾン・ボベ(フランス)
1953 ルイゾン・ボベ(フランス)
1952 ファウスト・コッピ(イタリア)
1951 ユーゴ・コブレ(スイス)
1950 フェルディ・キュプラー(スイス)
1949 ファウスト・コッピ(イタリア)
1948 ジーノ・バルタリ(イタリア)
1947 ジャン・ロビック(フランス)
1940〜46 第2次世界大戦のため中止
1939 シルベール・マース(ベルギー)
1938 ジーノ・バルタリ(イタリア)
1937 ロジェ・ラペビー(フランス)
1936 シルベール・マース(ベルギー)
1935 ロマン・マース(ベルギー)
1934 アントナン・マーニュ(フランス)
1933 ジョルジュ・スペシェ(フランス)
1932 アンドレ・ルデュック(フランス)
1931 アントナン・マーニュ(フランス)
1930 アンドレ・ルデュック(フランス)
1929 モリス・デワール(ベルギー)
1928 ニコラ・フランツ(ルクセンブルク)
1927 ニコラ・フランツ(ルクセンブルク)
1926 ルシアン・ビュイス(ベルギー)
1925 オッタビオ・ボテッキア(イタリア)
1924 オッタビオ・ボテッキア(イタリア)
1923 アンリ・ペリシエ(フランス)
1922 フィルマン・ランボー(ベルギー)
1921 レオン・シウール(フランス)
1920 フィリップ・ティス(ベルギー)
1919 フィルマン・ランボー(ベルギー)
1915〜18 第1次世界大戦のため中止
1914 フィリップ・ティス(ベルギー)
1913 フィリップ・ティス(ベルギー)
1912 オディル・ドフレイエ(ベルギー)
1911 ギュスタヴ・ガリグー(フランス)
1910 オクタブ・ラピーズ(フランス)
1909 フランソワ・ファベール(ルクセンブルク)
1908 ルシアン・プティブルトン(フランス)
1907 ルシアン・プティブルトン(フランス)
1906 ルネ・ポティエ(フランス)
1905 ルイ・トゥルスリエ(フランス)
1904 アンリ・コルネ(フランス)
1903 モリス・ガラン(フランス)

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