アンニョンハセヨ~。アン・シネです。いよいよ冬がホンモノになってきましたね。風邪などひいていませんか? “ダイカン(大寒=20日)”が過ぎたばかり? 一番寒いっていう意味だと聞きました。気を付けてください。「サランヘヨゴルフ」今週のテーマは「風の読み方」です。ゴルフをする限り、いつも上手に付き合わなくてはいけない風。目には見えない“空中ハザード”との上手な付き合い方をじっくり考えてみましょう。


事前に準備できるはず
事前に準備できるはず

ひとつまみの芝を目の高さで手から離す。遠くに見えるピンフラッグのなびき方に目を凝らす。ホールをセパレートする松林の上の方の葉の動きを観察する…。コースでの風の見方は人それぞれ。ゴルファーが100人いれば、100通りあります。

ワタシの場合も、やはり芝を取ってその飛び方で風向きや強さを見たり、雨が降っていたらその雨粒の動きを見たりします。打ったボールが飛んでいく空間すべての風を感じるようにしている、といってもいいくらいです。

アマチュアの皆さんは、いつも、どんなふうに風を感じていますか。自分がボールを打つ前だけ確認しているのでは不十分。もっともっと風を読むことができるチャンスがあるのに生かしていない人をよく見かけます。

スコアカードの裏側などにコースレイアウトが描いてあれば、それを最大限に生かすのは基本中の基本です。細かい風の流れではなく、コース全体の風をざっくりとそこに描き込むのです。18ホールが描かれている図の上に、大きな矢印をいくつか入れるとイメージしやすいですね。


風の見方は人それぞれ
風の見方は人それぞれ

レイアウトによっては、2つのホールが互い違いになっているようなことがあります。そういう時は、前のホールでは右から風が吹いていたから、今度は左からかな、という事前の準備ができるはずです。

もちろん、天候が変われば風向きも変わるので、午前中と午後では違うこともあります。そうしたら矢印の向きを変えればいいのです。地形によって風の通り道があったり、逆に風が止められることもあります。つまり、必ずしも全体の流れ通りに風が吹くとは限りません。

ハウスキャディーさんが付いていれば、風についてはたいていよく知っているので聞いてみるのもいいでしょう。知らないコースでセルフプレーの時には、ティーグラウンドとグリーン、その中間の3カ所の風向きや強さが同じかどうかを見るだけでもずいぶん違います。

「風に勝つ人」というよりも「風を活用するのがうまい人」が、上手に風と付き合える人なのではないかとワタシは思っています。みなさんも風をじっくりと読んで、戦うのではなく、上手な風との付き合い方をぜひ、考えてみてください。


風を活用するのがうまい人になって
風を活用するのがうまい人になって

 ◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

 ◆撮影=河野匠

 ◆取材協力=ザ・インペリアルCC(茨城・稲敷市)