どーもです。今日紹介するのは、PRGR直営店および工房販売の月産数量限定カスタム専用モデルの「00」アイアンです。この「00」アイアンはツアースペックを掲げており、PRGRのフラグシップアイアン「01」「02」の上位モデルということがうかがえます。問題は、ボクレベルで太刀打ちできるかどうか? というわけで、早速いってみましょう!


まずは見た目から。


「01」アイアンは一目見てコンポジットを認識できましたが、この「00」は軟鉄鍛造だと認識できると思います。バックフェースの凹みの位置にもこだわりがありそうですが、果たしてどんな効果があるのかは不明です。トップブレードの方にボリュームがあるので、スピン量が確保できそうなイメージはありますが…

フェースはややコンパクト。形状的にも、「01」アイアンよりもネック側の縦幅が確保されて、トゥ・ヒール方にも短め。ツアーアイアンってな感じでした。

ソール幅はそこそこ確保されていました。この大きさなら、もっと薄いかなともイメージしましたが、ある程度は確保した感じですね。トゥ側バックが落とされているのは、おそらく重心距離を意識してでしょう。

ネックはストレート。個人的には好きですわ~!! ボディはバックフェース中央部が薄くなっていました。フォーティーンがウエッジで掲げる逆テーパーブレードを思い出させますが、果たして同様の効果を見込んでなのでしょうか?

構えてみるとこんな感じ。いいですよね~!! トップブレードも薄く、コンパクトで、いかにもといった感じ!! 個人的には好きですね~。使えるかどうかは別ですけどW

今回試打したのは、スチールシャフト「ダイナミックゴールド EXツアーイシュー」S200フレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角32度、ライ角61.5度、長さ36.75インチ、総重量431.3g、バランスD2。シャフトスペックは、重量119g、トルク1.2、元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


まずが持ってみた感覚ですが、重量的には、今のボクにはしっかり重量級。グリップもいい感じの太さでした。シャフトは手でしならせるくらいでは、それほどしなりません! って、当然かw ワッグルしてみても、ヘッドの動きはわずか。素振りしてみると、振り抜き感が良さそうなイメージでした。


実際に打ってみると、これがですね、めっちゃ気持ちいいんですわ~!!!! 打感がサイコー!! ホントに吸いつくような打感でした。32度とマイアイアンよりも1度立っていましたが、3球平均飛距離は約164.4y。マイクラブは166.1yだったので1.7y飛んでいないことになりますが、マイクラブスピン量4840.7rpmに対して5237.4rpmと396.7rpm増えるという結果でした。どっちが良いのかは分かりませんが、ロフトが立ってスピン量が増えているという、相反することが実現している不思議なアイアンです。そうなると、ボクの打ち方の問題か…!? 何はともあれ、シビアな一面ももちろんありますが、とにかく打っていて気持ちのいいアイアンでした!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS37.5m/s、初速47.8m/s、打ち出し角18.2度、バックスピン量5237.4rpm、サイドスピン-597.4rpm、飛距離164.4y

【ベスト】

HS37.6m/s、初速48.0m/s、打ち出し角17.6度、バックスピン量5071.6rpm、サイドスピン-729.5rpm、飛距離165.3y


打感は超マイルド!! 吸いつくような打感がですが、これが分厚い感じではないんですよね。フェースの乗り感が絶妙です!! 音はシャッター音です。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータがこちら


弾道的には高弾道。正直払い打ち系だと、ちょっと球が上がり切らないイメージもありましたが、まあ、そういうクラブでしょうからね。最低限でも、ある程度ダウンブローで打てる技術は求めれそうかなと感じました。スピン量も、ロフト角のイメージ通りですね。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。操作性もいい感じですが、決してシビア過ぎるイメージがないのが、好感度高いっすね。ボクでも使えそうなイメージを抱かせてくれるモデルです。


シャフトフィーリングですが、まあ硬いっすね。ピンピンした感じ。「ダイナミックゴールド」でゴルフを覚えたボクですが、昔のような切り返しでのタメ感を感じられなくなっています(涙)。でもヘッド重量を感じて切り返し、フォローをしっかり意識して振り切ることで結果は出ました。この弾道がコースで出せればねぇ…w


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でも42~43m/sは欲しい感じかな。決して今風のオートマック系アイアンではありませんが、それでもシビア過ぎる印象は感じませんでした。ボクレベルでも充分使えそうなイメージを抱かせてくれる雰囲気がありました。しかも、フィーリング面も、ボクには抜群!! なかなか試打の機会がないかもしれませんが、PRGR試打会に出掛けて打つだけの価値があるモデルだと思います。それくらいの気持ちいいアイアンでしたので、ぜひお試しを!!

<PRGR「00」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:9▽操作性:10▽構えやすさ:10▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:8

■ヘッド:軟鉄(S20C)

■シャフト(重量/トルク/調子):「ダイナミックゴールド EXツアーイシュー」(S200=119g/1.2/元調子)

■価格:6本(#5~P)セット19万8000円+税、単品(#3,#4)各1本3万3000円+税。※スチールシャフト「スチールスペックIII Ver.2」「NSPRO MODUS3 TOUR 120」装着モデル6本セット18万円+税、単品各1本3万円+税。カーボンシャフト「」Diamana FOR PRGR」装着モデル6本セット19万8000円+税、単品各1本3万3000円+税、「MCI」装着モデル6本セット20万4000円+税、単品各1本3万4000円+税。