どーもです。今日紹介するのは、ブリヂストンゴルフのニューモデ「B1」HYです。先代はツアーB X-Hですが、ドライバーやFWの感覚からいくとやはりややハード気味な味付けのモデルなのかなと想像しちゃいます。実は全7本をまとめて試打しようと思ったのですが、時間の都合UT2本とアイアンを残してしまい、改めての試打でしたが、打ち始めると腰に違和感が発生。UT2本を打って断念し、アイアンのみ後日打ち直しという、痛恨の事態となってしまいました。同時に2本は打てているので比較は出来ますが、腰痛を押しての試打だったことも含め読んでいただけると幸いです。しかし、腰痛なんて今までなかったのにね。それだけ歳を取ったてことかなw そんな感じですが、いってみましょう。


まずは見た目から。


先代ほどのっぺりしたイメージはありませんが、見た目でトゥ側後部のボリュームがより増しているように見えました。ということは、先代よりも重心距離がやや長いのかなって想像しちゃいます。

フェースはセミディープ。形状的にも先代とほぼ同じようなイメージでした。

ボディはディープですね。この辺の先代同様のイメージですね。出っ歯具合も含め先代をいい感じに踏襲しているように感じました。

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積はやや小さめかな。個人的にはシビアさを感じてしまいました。特にネック側がシャープになっていましたね。そして、これも逃げ顔に見えました。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「ツアーAD BS-6h」Sフレックス装着モデルの21度。スペックは、ロフト角21度、ライ角58度、長さ39.75インチ、総重量347.1g、バランスD1。ヘッド体積111cm3。シャフトスペックは、重量63g、トルク3.6、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用です。


持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。でも、グリップはやや太めかな。今回のBシリーズは、総じてグリップ太めな印象でした。シャフトを手でしならせてみると、ドライバー&FW同様SフレックスらしいSで、しなりポイントはちょうど真ん中辺り。ワッグルしてみた印象もドライバー&FWとほぼ同じようなイメージでそれほどヘッドは動かず、素振りしてみてもいかにもシャープに振れそうな雰囲気でした。


実際に打ってみると、ん~、ややシビアな味付けかもしれません。3球平均はいい感じに芯を食ったショットを選んでいますが、その影には何球ものミスショットや薄いアタリのショットもあります。今回の試打で感じたのは、結構スイング通りの出球かなって感じでした。つかまえようと思えばつかまるし、逃がそうと思えば逃がせるイメージですが、なぜか真ん中だけは・・・w 傾向としてはつかまるイメージで、右に打ち出すイメージでもいつもほど右に打ち出せないイメージでしたが、これは腰のキレにもかかわってくるのかなってちょっと思っています。腰痛のせいかタメを作れず、上体ごと左を向いていたような気がしました。現在ボク的には、ややアウトサイドイン気味でややカットに入れるイメージを心掛けていますが、そのままつかまって左に行っているようなイメージでした。先代同様の球の上がり方と飛距離性能はあると思いますが、やや操作性が上がっているように感じました。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS40.8m/s、初速53.7m/s、打ち出し角15.7度、バックスピン量4026.2rpm、サイドスピン-476.4rpm、飛距離198.3y

【ベスト】

HS39.7m/s、初速55.3m/s、打ち出し角14.5度、バックスピン量4324.3rpm、サイドスピン-371.6rpm、飛距離199.8y


打感はソリッド系だけど、ドライバー&FWと比べるとやや柔らかさ強めのイメージもありました。でも、音は乾いた感じのやや高めだったりします。音が高いと総じて弾き系に感じるのですが、少なくともこのB1HYには当てはまりませんでした。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータがこちら


弾道的には高弾道ですが、ある程度しっかり振っていってかな。シャフトがしっかり系のわりには球の上がりやすさは確保されているようなイメージもありました。動画弾道はややカットに入れる意識だったのがそのままつかまって左に出てしまった印象です。そのせいか、スピン量も4000rpm超。ボクにはできませんが、スピンコントロールもできそうかなって。


出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系でしたが、まあ、スイング通りかな。腰のせいで普段どおりのスイングかどうかは疑わしいのですが、まあ、操作性が高いモデルだと思います。


シャフトフィーリングですが、イメージ的にはかなり素直にしなるザ・中調子ですね。ドライバー&FWでも感じましたが、色のせいか先端部がやや細めに見え、結構ヘッドが動きそうなイメージもありますが、実際に打ってみるとそんなことは一切ありませんした。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS42m/s以上は欲しいかな。このクラブ単体でみた場合、操作性が高くプレーヤーの思い通りの弾道を楽しめそうなモデルの印象でした。スイング通りの弾道が出るので、意図しないスイングのミスも反映されてしまうようなシビアさもありますが、HS42m/sあれば、少なくとも球は上がりやすいと思います。


気になるのは、今回のB1シリーズで見た場合、ドライバー(ウエートポジション=真ん中)はぶっちゃけつかまえる必要があるイメージ、FWは程よいつかまり、HYはスイング通りと三者三様のイメージでした。もちろんドライバーはウエートポジションを変えることでつかまりもコントロールできると思います。B1シリーズを総合的に考えると、従来通りアスリート層の使用を意識したモデルだと、改めて感じました。

<ブリヂストンゴルフ「B1」HY>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:8▽操作性:9▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ボディ=SUS630ステンレス、フェース=HT1770Mマレージング鋼

■ロフトバリエーション:18度、21度

■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「ツアーAD BS-6h」(S=63g/3.6/中調子)。スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR105」(S=106.5g/1.7/元調子)。

■価格:カーボンシャフト「ツアーAD BS-6h」装着モデル各1本3万6300円、スチールシャフト「NSPRO MODUS3 TOUR105」装着モデル各1本3万4100円。※価格は税込み