どーもです。先週紹介してきたブリヂストンゴルフのニューモデル「B」シリーズですが、今日紹介する「213HF」アイアンがオオトリになります。ラインアップ的には、おそらく「ツアーB JGR HF3」アイアンの後継モデルに位置するモデルだと思います。仮に違ったとしても、かなり打ちやすさと飛距離を意識したモデルでした。というわけで、いってみましょう!


まずは見た目から。


ついに、アイアンにもSP-COR搭載です。構造的にはコンポジットアイアンで、軟鉄ボディ&高強度アルティメットストロングメタル2.0(なんだか強そう!!)フェース、その中間には緩衝材の3ピース構造のようです。結構トゥ側バックにボリュームがある感じで、見た目のフェース中央にスイートスポットを寄せているのかなって感じ。

フェースはセミラージですが、形状的には先代とは別モノのイメージ。新作はよりトゥ・ヒールに長めで、ややトゥが低めな分、長方形チックでした。リーディングエッジもより直線的になっていました。

ソール幅は広め。先代よりもワイドですね。でも、先代同様トレーリングエッジは丸みを帯びているので、この辺の抜けの良さは継承していると思います。

ネックはセミグース。ボディ下部もかなりボリューム感があって、より低・深重心を意識しているような感じ。トゥ側にはウエートも装着されていました。

構えてみるとこんな感じ。かなりロフトが立っているような見た目ですが、それでもトップブレードの厚みがしっかり確保され、フトコロ具合もちょうどいい感じで、先代よりもつかまりが良さそうなイメージでした。

今回試打したのは、日本シャフト製スチールシャフト「NSPRO850GH neo」Sフレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角28度、ライ角62度、長さ37インチ、総重量402.8g、バランスD1。シャフトスペックは、重量88g、トルク2.0、中調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。でも、グリップは気持ち細めかな。太めが好きなのと、一緒に試打した「B」シリーズが結構好みの太さだったこともあるかもしれません。スチールシャフトですが、手でしならせてみると、ちょうど真ん中辺りから思った以上にしまりました。ワッグルしてみると、スチールシャフトのわりにはヘッドが動く感じかな。でも、素振りしてみると、素直に振り切れそうな印象でした。


実際に打ってみると、いきなり1発目からロフト角28度とは思えない高弾道で183yをマーク。とはいえ、ややオートマチックにつかまる傾向も感じたので、次からその辺を意識すると芯をやや外し続けるという、アマチュアあるあるでした。でも、やや芯を外しても177yなので、実はこれ、先代平均飛距離を上回っていました。すごっ!!(笑)。払い打ち系でもしっかり球が上がってくれると思うし、つかまりがいい感じで、しかも飛距離も期待できるモデルの印象でした。同ロフトの先代に対しても、結果的に、平均+5yをマーク。この辺の5yはアマチュアゴルファーにとって大きいですからね!! 先代はNSPRO950GH neo装着で総重量が417gでしたが、新作は同850装着で403gと14g軽量化していて、より振りやすさがあると思います。アイアンで180yを打てるとラクですよね!!


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら


【3球平均】

HS39.9m/s、初速51.0m/s、打ち出し角16.8度、バックスピン量4548.9rpm、サイドスピン-1015.8rpm、飛距離180.7y

【ベスト】

HS40.4m/s、初速51.8m/s、打ち出し角16.3度、バックスピン量4596.7rpm、サイドスピン-1138.8rpm、飛距離183.3y


打感はソリッド系。先代はマイルド系でしたが、新作はガラッと変わったイメージ。音は違和感のない中高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら

弾道的には文句なしの高弾道で、ロフト角を考えれば超高弾道。ドーンと勝手に上がってくれて、ロースピンの強弾道イメージ。実際スピン量は4500rpm辺りで安定していました。


出球傾向は、ボクのスイングで、強めのドロー系。1発目でオートマチックにつかまる感じだったので、その後ややカット気味を意識してしまいましたが、それでもつかまる感じかな。うまく打てると動画弾道の感じですが、その分距離がやや犠牲になってしまう感じもあったかな。


シャフトフィーリングですが、NSPRO950GH neoのSフレックスに比較するとややしなりが大きめの印象でした。しなりポイントはちょうど真ん中辺りで、この辺のイメージは950とほぼ同じですが、まあ、重量的にやや軽めでしなり量も大きめなので、950がややハードに感じる人には試してみるといいかもしれません。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS38~40m/s辺りにオススメですが、HS42~43m/sくらいまでなら打てそうかな。基本性格的には、オートマチック系。いわゆるクラブが仕事をしてくれるアイアンですが、まあ、フッカーにはちょっと厳しいかもしれません。払い打ち系のフェードヒッターおよびスライサーがそのままのスイングでハイドローを打てそうな気配でした。また、スイートエリアがかなり広めかなって。余程変なところに当たらなければ、180y辺りをしっかり打てるアイアンのイメージでした。

<ブリヂストンゴルフ「213HF」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:10▽上がりやすさ:10▽操作性:7▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:8▽ミスの許容度:9


■ヘッド:ボディ=軟鉄、ポリマー フェース=Ultimate Strong Metal2.0

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「NSPRO850GH neo」(S=88g/2.0/中調子)。カーボンシャフト「Diamana BS50i」(S=58g、R=56g/3.3/中調子)、「Air Speeder BS for Iron」(49g/3.6/中調子)。

■価格:「NSPRO950GH neo」装着モデル5本(#6~PW)セット11万円、単品(#5、48度)各1本2万2000円。「Diamana BS50i」「Air Speeder BS for Iron」装着モデル5 本セット12万1000円、単品各1本2万4200円。※価格は税込み