どーもです。連日紹介してきたキャロウェイ「ROGUE ST」シリーズのUT&アイアンですが、いよいよ今日紹介する「PRO」アイアンが大トリです。UTでも書きましたが、「PRO」というネーミングに過剰反応気味の自分がいますが、そういう意識は一端消し去って、フラットな気持ちで試打しつつ、実際にボクレベルでも使えそうかどうかを確認してみました。というわけで、オオトリ、いってみましょう!!


まずは見た目から。


見た目的には、プレーンバックタイプのマッスルバックアイアンのようですよね。「さすが、PROモデル!!」となってしまいそうですが、実は中空構造だったりするので、そこまでシビアではなさそうですね!

フェースですが、シリーズでは最も小ぶり。一般的な「PRO」モデルやアスリート向けモデルとしては、適度な大きさだと思います。形状的には、気持ちトウが立っているイメージかな。

ソール幅が狭めですが、フェースの大きさに対しては適当かと思います。

ネックはほんの少しだけグースが入っている感じ。ボディはシリーズで最も小ぶり、かつ薄めでした。

構えてみるとこんな感じ。イメージとしてはトップブレードも薄めで、「MAX FAST」アイアンに近いイメージです。しかもボールが大きく見えました。つまり、それだけ小顔ってことですね!

今回試打したのは、スチールシャフ「ダイナミックゴールド95」S200フレックス装着モデルの#7。スペックは、ロフト角30.5度、ライ角61.5度、長さ37インチ、総重量417g、バランスD2。シャフトスペックは、重量95g、トルク未発表、元調子。

試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボールです。


持ってみた感覚は、重量的にはやや軽めにも感じましたが、数値的にもボクにはやや軽め。いわゆるアベレージモデルの重量帯かなって。グリップも一般的な太さですが、太め好きなボクにはやや細め。ダイナミックゴールド(以下DG)のラベルだけみてしまい、持ったときに「あれ? こんなに軽かったっけ?」となりましたが、よ~く見てみると「Dynamic Gold」のロゴのあとに白文字で「95」の文字があるじゃないですか(笑)。念のため手でしならせてみると、思った以上にしなる感じでしたが、そこはいってもスチールシャフトですからね。しなりポイントは真ん中よりもやや手元側。ワッグルしてみると、ヘッドの動き方はそれほど大きくない印象で、シリーズ最小。素振りしてみると、オリジナルのDGほどしなりを感じないイメージでしたが、その分シャープに振れそうな雰囲気もありました。


実際に打ってみると、「PRO」の名を冠しているけど、しっかり球は上がります。ロフト角は30.5度なので、シリーズでは最も寝ています。もちろん、それだけでも球が上がりやすくなりますが、いつも通りのスイングで自分のアイアン(キャロウェイ「Xフォージド(2013)」※#7でロフト角33度)よりも上がっているイメージでした。2021年3月「マイクラブ」時点でマイクラブの打ち出し角は約18度でしたが、「PRO」アイアンは約20度。一目瞭然の結果でしたね。つかまりはいいけど、ボクレベルである程度操作できそうなイメージで、逃がそうと思えばある程度逃がせます。操作性も意識していますが、シビア過ぎないのは好印象! 結論からいえば、ボクレベルでも十分使えそうな手応えはありました。少なくともマイアイアンよりも、ある意味打ちやすさはありますが、弾道イメージはマイアインのほうが好きかな。まあ、これは好みの問題なので、ドーンと上がって強弾道イメージが好きな方にオススメなモデルでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら。


【3球平均】

HS37.2m/s、初速47.5m/s、打ち出し角20.2度、バックスピン量4528.1rpm、サイドスピン-842,6rpm、飛距離166.3y

【ベスト】

HS37.3m/s、初速47.7m/s、打ち出し角20.4度、バックスピン量4225.4rpm、サイドスピン-1111.1rpm、飛距離168.7y


打感は硬さを伴う弾き系で、この辺のフィーリングはシリーズで統一されていました。音もややカンカンした乾いた感じの高音系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックデータはこちら


弾道的には高弾道。シリーズで最もロフトが寝たモデルですが、それでもロフト角30.5度なので、見た目でもドーンですね。前述通り、ロフト角33度のマイアイアンよりも高弾道!! スピン量は少なめで、ロースピンの高弾道が打ちやすいモデルの印象でした。


出球傾向ですが、ボクのスイングでドロー系ですが、他の3モデルのように、スイングに何かしら意識しなくてものドロー系です。しかも、逃がそうと思えば逃がせるし、多少のミスヒットはクラブがカバーしてくれる寛容性もありました。何より、見た目のわりには弾道がそろうのも好印象でした。


シャフトフィーリングと振り感ですが、DG育ちのボクとしては、興味津々のシャフトでした。オリジナルほど重くないので、今のボクにはいい感じかもしれません。オリジナルほど切り返しで手元がクッとしなってタメを使ってくれる印象はないけど、似たような感覚はあって、これがダウンブローに打ちやすくなっているようにも感じました。ヘッド自体ロースピンモデルだと思うので、ある程度ダウンブローに打ち込んでもスピン量は増え過ぎないイメージもあって、ボク的には好印象でした。 


今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS40~42m/s辺りにオススメ。「PRO」の名を冠していますが、基本的にはそこまでシビアなイメージはなく、あくまでも「ROGUE ST」シリーズのアイアンとしては「PRO」モデルというイメージでしたね。ブランド的には扱いやすさを前面に出して“飛距離”を意識したモデルだと思いますが、その中でやや小ぶりな見た目&シビア過ぎない操作性と寛容性のバランスを実現させたモデルだと思います。球の上がり方を考えればスインガータイプのスライサーでも使えそうですが、ボクレベルのプチヒッターのフッカーでも十分使えそうでした。一般的な「PRO」やアスリート向けモデルよりは確実に扱いやすさのあるモデルだと思います。

<キャロウェイ「ROGUE ST PRO」アイアン>

■KAZ’sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:8▽上がりやすさ:10▽操作性:8▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:7▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ボディ=【#5~#7】17-4ステンレス+ウレタン・マイクロスフィア+プレシジョン・タングステンウエート【#8~PW】17-4ステンレス+ウレタン・マイクロスフィア、フェース=カーペンター450スチール

■シャフト(重量/トルク/調子):スチールシャフト「ダイナミックゴールド105」(S200=103g/未発表/元調子)、「同95」(S200=95g/未発表/元調子)。

■価格:スチールシャフト装着モデル6本(#6~P)セット15万8400円。※税込み