どーもです。昨日に引き続き、ゴールデン・レシオ「MB1」アイアンですが、今日はマッスルバックタイプの#9を紹介します。本来であれば#7を紹介したかったけど、ボクの間違いで#9を依頼していました。頭で思っていることと、体でやっていることが全く違うというのは、ゴルフでも、マジでヤバイことですよね…。「おじいちゃん化」ですかね? 53歳は十分「初老」なんでしょうけど、まだ認めたくない自分がいますw まあ、そんなことはともかく、早速いってみましょう。
まずは見た目から。
#7以下はマッスルバックとなっています。トウが落とされているのは#5と同じですね。
フェースは小振りだけど、全体的に縦幅がしっかり確保されているようにも見えました。
ソール幅ですが、フェースの大きさに対して適当かな。
ネックはドストレート。低重心はしっかり意識していそうなボディフォルムですね。
構えてみるとこんな感じ。「GT-02」アイアン同様、トップラインネック側の処理で、フトコロは深い感じ。また、なんとなくアイアンというよりはウエッジにのイメージでした。番手を考えると、アイアンの流れというよりもウエッジとの流れを重視し、より狙っていくことを意識しているのかもしれませんね。
今回試打したのは、日本シャフト社製「NSPRO950GH」Sフレックス装着モデルの#9。スペックは、ロフト角42度、ライ角62.5度、長さ36インチ、総重量427.1g、バランスC8。シャフトスペックは、重量98g、トルク1.8、中調子。
試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。
持ってみた感覚ですが、重量的にはやや軽め。グリップはまずまずの太さ。ワッグルしてみると、結構手元に重量感がある感じで、#5とやや違うイメージ。まあ、シャフトが違いますからね。素振りしてみると、ぶっちゃけ、切り返しで「あれ? ヘッドはどこ?」といった感じした。
実際に打ってみると、しっかりボールは上がるし、飛距離的にもボクのイメージ通りの135~140yでした。でも、ザ・マッスルバックだけあって、やはり、いろんな意味でシビアさはありますね。まずは打点。マッスルバックにしてはやや広めな感じもあったけど、スイートエリアは決して広くはない感じでした。打点がブレると同じ弾道でも軽く10yは変わってしまうイメージでした。また、操作性も高く、#5以上にスイング通りの弾道が出ますね。これは意図しないスイングのミスに対しても、よりリニアに反応するということです。ボクでいえば、引っ掛けからのフックが思った以上に出てしまいました。そのわりにはフェード系が打てず、逃がそうとしてもプッシュアウトだけでしたが、これはボクのスイングの問題でしょうね。
スカイトラックの弾道データはこんな感じで
その各球データはこちら
【3球平均】
HS37.0m/s、初速43.9m/s、打ち出し角23.1度、バックスピン量6997.9rpm、サイドスピン-1345.6rpm、飛距離141.0y
【ベスト】
HS37.7m/s、初速44.7m/s、打ち出し角23.0度、バックスピン量6692.8rpm、サイドスピン-1557.0rpm、飛距離144.5y
打感はマイルドだけど、#5よりはやや硬さがあったような気もします。もしかしたら、単に芯を外しているだけかもしれませんが、自分のフィーリングと飛距離から判断して、おそらく外してはいないと思います。音は、これもシャッター音でした。
弾道はこんな感じで
そのスカイトラックデータはこちら
弾道的には高弾道。フォローを意識して振り切りましたが、それでも「ここまで上がるの?」といった感じでした。ボク的には「ウエッジ?」ってツッコミたくなるほどの上がり方でした。スピン量ですが、#9を普段打っていないので今イチわかりません(汗)
出球傾向は、ボクのスイングでいい感じのドロー系ですが、基本的にはスイング通りですね。
シャフトフィーリングと振り感ですが、#5のダイナミックゴールドのような切り返し時の手元のしなり感はありません。逆に、切り返し時はほぼそのままで、ダウンスイングからインパクトにかけて、素直にしなる感じかな。バランスの問題かもしれませんが、もう少しヘッドの存在感は欲しいかなって感じでした。
今回ボクが試打した限りでは、#5のスペックで最低HS43以上、#9でHS40m/s以上は欲しい感じかな。コンボタイプとはいえ、そもそもこのアイアンに興味を持つ人はそれなりの技術のある方だと思いますが、思った通りのバリバリマニュアル系アイアンでした。でも、#5はボクでも打てそうな雰囲気があって、レンジで打った限りではナイスショットも連発できました。でも、問題は「実際のラウンドでプレッシャーがかかった場面でどうなるか?」ですよね。その辺のメンタルは、ご存じの通り“ガラス”なので…w ある意味、マッスルバックらしいマッスルバックですね。使えるかどうかは別にして(いいわけないけど)、個人的にはGT-02よりも使いたいモデル。ボクの場合、どうしてもブレードが薄く、小振りなアイアンに興味をそそられています。「こんなアイアンでスコアを出せたら…」なんて思ってしまうモデルでした。
<ゴールデン・レシオ「MB1」アイアン>
■KAZ’sインプレッション(10点満点)
▽飛距離:8▽上がりやすさ:10▽操作性:10▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:10▽ミスの許容度:7
■ヘッド:軟鉄(S-15C)
■価格:オープン価格