どーもです。今日紹介するのは、テーラーメイドの新製品「Qi10」シリーズの「Qi10ツアー」レスキューです。これはもう、見えた目でヤバそうな雰囲気です。「Qi10 LS」ドライバー&「Qi10ツアー」FWでほぼ惨敗だったボクにとって、ザ・アメリカンハイブリッドイメージの「Qi10ツアー」レスキューは、打たずして「あっ、これもう無理」と言ってしまいそうな感じです。でも、そういうわけにもいかないので、早速いってみましょう。


まずは見た目から。


ソールを見た第一印象ですが、「同じシリーズで良いのかな?」です。それくらい他の2モデルとは別モノですが、まあ、それはドライバー&FWも一緒。ネック側がかなり絞られ、その後部にはウエートが配置されていました。

フェースは限りなくディープに近い感じで、他の2モデルとは明らかに別モノ。ボク的には、アメリカンハイブリッドフェース。

ボディはディープ&コンパクト。これぞ、ザ・アメリカンハイブリッド!!

後ろ姿です。

構えてみるとこんな感じ。シリーズではもちろん、一般的なUTの中でもクラウンの投影面積は小さめだと思います。かなりネック側が絞られて、第一印象は「難しそう」でした。

なお、3モデル比較はこんな感じ。左から「Qi10 MAX」「Qi10」「Qi10ツアー」でが、「Qi10ツアー」だけ明らかに別モノ感が否めません。

今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「Diamana SILVER TM70」Sフレックス装着モデルの#4。スペックは、ロフト角22度、ライ角59度(STD)、長さ39.75インチ、総重量361g、バランスD3。ヘッド体積未発表。シャフトスペックは、重量77g、トルク2.6、中元調子。


試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピースボール使用。


持ってみた感覚ですが、重量的にはまずまず。でも、グリップはやはり細目。シャフトを手でしならせてみると、しっかり硬め。「Qi10ツアー」FW同様、かなり力を入れないとしなりません。そしてしなりポイントは、真ん中よりもやや手元寄り。ワッグルしてみると、ヘッドの振れ幅はごくわずか。かなり力をいれてワッグルして、やっとしなる感じと言っても過言ではない感じ。素振りしてみると、もう硬い棒を振っているような感じで、しなり感はほぼ感じませんでした。


実際に打ってみると、想像通りでした。まずボールが上がりません。弾道イメージ的には中弾道。それでもまあ、個人的なUTの弾道イメージ通りでした。ここは唯一、好印象だったりして。まだ、ハードな味つけ故なのか、結果的には弾道はそろったし、スピン量もそろっていました。何とも皮肉なことですが、ある程度振れてしまうとケガをしやすいということの証明になったのかもしれません。ロフト角22度で200yあたりを真っ直ぐ打てるなら文句なしですが、何だか惨敗感たっぷりでした。


スカイトラックの弾道データはこんな感じで

その各球データはこちら

【3球平均】

HS40.3m/s、初速54.7m/s、打ち出し角14.7度、バックスピン量3736.9rpm、サイドスピン-479.8rpm、飛距離202.4y

【ベスト】

HS39.8m/s、初速55.5m/s、打ち出し角15.0度、バックスピン量3712.6rpm、サイドスピン-534.0rpm、飛距離206.6y


打感はやや弾き感強めのソリッド系。音は中高系。


弾道はこんな感じで


そのスカイトラックでデータはこちら


弾道的には中弾道。決して上がりやすさはないけど、上がらない訳でもなさそうかな。前述通り、皮肉なことにスピン量は3モデルで最も安定していましたが、総じてロースピンだと思います。


出球傾向は、ボクのスイングで軽いドロー系。シリーズで最も直進性が高いイメージでしたが、ハード過ぎてしならないからかな?


シャフトフィーリングと振り感ですが、ボク的にはかなり一生懸命振っていく必要がある感じ。決していつも通りでは振れていなかったと思います。まあ、その時点で、コースでは使えないモデルかもしれませんね。


今回ボクが試打した限りでは、このスペックで最低でもHS43m/sは欲しい感じかな。ボク的にはかなりハードなモデルの印象で、正直「Qi10 LS」ドライバー&「Qi10ツアー」FWよりも、ある意味難しさがある感じでした。メンタル的に打つ前からすでにやられていたのかもしれませんが、その分を差し引いてもかなりハードな印象でした。本物ハードヒッターの上級者向けのイメージでした。もちろん、皆さんも実際に打ってみて判断して欲しいのですが、初代「SIM」同様、早々に中古屋さんの店頭に並びそうな予感が…

<テーラーメイド「Qi10ツアー」レスキュー>

■KAZ'sインプレッション(10点満点)

▽飛距離:9▽上がりやすさ:8▽操作性:8▽構えやすさ:8▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:8

■ヘッド:ボディ=ステンレススチール(450SS)+バックTSSウエート、フェース=マレージング(C300)

■ロフトバリエーション:#2=17度、#3=19.5度、#4=22度

■シャフト(重量/トルク/調子):カーボンシャフト「Diamana SILVER TM70」(S=77g/2.6/中元調子)。スチールシャフト「NSPRO910GH」(S=105g/2.0/中調子)。

■価格:カーボンシャフト装着モデル1本5万600円、スチールシャフト装着モデル1本4万7300円。 ※価格は税込み