どーもで。キャロウェイのニューモデル「パラダイム」シリーズですが、今日紹介する「パラダイム マックスファスト」がUTの最後になります。ボクにはデフォルトモデルも「パラダイムX」UTも、大きな差を感じられないモデルとなってしまいました。でも、この「パラダイム マックスファスト」UTは恐らく、その差を感じられるはず!! そう信じて、試打に挑みました。
まずは見た目から。
ソール形状を見る限りでは、「パラダイムX」UTに近いような…!?
フェースはセミディープ。意外だったのは「パラダイム マックスファスト」UTが最もコンパクトに見えたこと。確認してみると、ヘッド体積も最少でした。
ボディはセミディープ。形状的にはお尻が下がり気味に見えた「パラダイムX」UTに近いですかね。
後ろ姿です。
構えてみるとこんな感じ。クラウンの投影面積はシリーズで最も小さめ!! 形状的には、やはり「パラダイム マックスファスト」UTに近い印象ですね。
今回試打したのは、オリジナルカーボンシャフト「SPEEDER NX40 for Callaway」Sフレックス着モデルの4H。スペックは、ロフト角21度、ライ角60度、長さ40インチ、総重量336g、バランスD1。ヘッド体積117cm3。シャフトスペックは、重量49g、トルク4.6、中調子。
試打会場は東京・メトログリーン東陽町、ボールはブリヂストンゴルフのレンジ用2ピーボール使用。
持ってみた感覚ですが、重量的には軽め。グリップはデフォルトモデルや「パラダイムX」UTよりも気持ち細め。シャフトを手でしならせてみると、既出2モデルよりは全体的にしなやかで、しなりポイントはほぼ真ん中。ワッグルしてみると、しなりポイントからヘッドが動く感じで、その振れ幅はシャフトのしなやかさに対して適当なイメージ。素振りしてみると、インパクトに向けてややヘッドが加速しそうなイメージもあったけど、それでもまあ、振り切りさえすれば例の持ち球は出ないかもってな感じ。
実際に打ってみると、前述通り、振り切ることをしっかり意識したせいか、3モデルで最も直進性が高い結果となりました。それはそれで「おかしい!!」と思ってしまうのが、フッカーの性(笑)。ということで、インサイドアウトを意識して、右前にヘッドを放り出すイメージで打ってみたけど、曲がりは今イチ。曲げたくないところではとんでもなく曲がるのに、曲げようと思うと曲がらないのはボクの腕の問題ですが、下半身が止まった手打ちでなければ、直進性が高いイメージでした。今のところ「パラダイム マックスファスト」はFW以外は、そこそこ直進性が高いイメージだったりします。
スカイトラックの弾道データはこんな感じで
その各球データはこちら
【3球平均】
HS41.2m/s、初速53.5m/s、打ち出し角16.3度、バックスピン量3377.6rpm、サイドスピン-401.1rpm、飛距離201.7y
【ベスト】
HS41.5m/s、初速53.1m/s、打ち出し角16.5度、バックスピン量2597.3rpm、サイドスピン-604.2rpm、飛距離201.7y
打感は弾き系。既出2モデル同様やや弾き感が強めかな。音はやや高音が目立つ中高音系。
弾道はこんな感じで
そのスカイトラックデータはこちら
弾道は高弾道。さすがに3モデル中最も上がりやすいイメージですね。見た目的にはスピン量は最も少ない棒球系に見えたけど、動画弾道データ的にも3000rpmで最も少ない結果となりました。
出球傾向は、ボクのスイングでほぼストレート。よほど変なスイングをしない限り、曲げようと思っても曲がりません。まあ、意識しないときに曲がったりするんですけど!!
シャフトフィーリングと振り感ですが、既出2モデルよりは切り返しからインパクトにかけてヘッドがやや加速する感じもありますが、その辺はクラブの全体バランスがいいのか、よりしなやかな振り感でタイミングが取れているようなイメージでした。
今回ボクが試打した限りでは、このスペックでHS39m/s以下にオススメ。結果的にボクでも打てていますが、ドンピシャなスイングタイプはゆったり振れるスインガータイプでしょうね。ただし、生粋のフッカーであるボクが曲げようと思っても、それほど大きく曲がらない点をどう解釈するかです。スライサーでも同じようなことが言えるのか? この辺は、正直分かりません。でも、「つかまらない」ことはないと信じます!!
というわけで、「パラダイム」3モデルのUTですが、左から「パラダイム」「パラダイムX」「パラダイム マックスファスト」です。
ん~、クラウンの投影面積的には「パラダイム マックスファスト」が最も小さく、「パラダイムX」が最も大きいんですよね。ボク自身の勝手なイメージと見た目に惑わされた感じも…(汗)
<キャロウェイ「パラダイム マックスファスト」UT>
■KAZ'sインプレッション(10点満点)
▽飛距離:9▽上がりやすさ:10▽操作性:7.5▽構えやすさ:9▽打感の柔らかさ:9▽ミスの許容度:10
■ヘッド:17-4ステンレススチール+タングステン・スピードカートリッジ(約16g)、フェース=カーペンター455スチール
■ロフトバリエーション:3H=18度、4H=21度、5H=24度、6H=27度、7H=30度、8H=33度
■シャフト(重量/トルク/調子):「SPEEDER NX40 for Callaway」(S=49g/4.6、SR=47g/4.7、R=45g/4.9/中調子)
■価格:各1本4万5540円。※価格は税込み