女子プロの多くが耳にピアスをしている。福嶋浩子(フリー)もそうだが、値段は…。「指輪は頑張って高いの買うんだけど、ピアスはダメ。すぐなくすから」。

 必然、安いのを買う。それが楽しみになった。遠征先でフラッと買う。1000円前後のものから、3種類で1000円の特売品にも手を出す。もともと靴、ショットグラス、ミニチュア文具、全国のゴルフ場のマーカー、プロのネーム入りボール…など、何かと集める癖があるコレクターだけに、たまりにたまった。今は50種類前後を小箱に入れ、ツアーを回る。

 色は銀ばかりだ。「金って落ち着かない。『かわいい』って思うのが、銀に偏っちゃう」。そこはケチっていない。「安いけど、作りがしっかりしてるのを選んでますから」と“安物買いの…”でないことを力説した。

 07年から参戦するツアー。念願の賞金シード獲得(賞金ランク50位内)は今年もかないそうにない。長尺パター愛用者だけに、来年はアンカーリング(グリップを体の一部に固定して操作する行為)禁止もあり、厳しさは増す。それでも、念願のシード、優勝へ。お気に入りのピアスを耳に戦っていく。【加藤裕一】

 ◆福嶋浩子(ふくしま・ひろこ)1977年(昭52)8月30日、横浜市生まれ。ゴルフは13歳から。サンディエゴ州立大卒。ティーチングプロ資格A級取得後、07年にTPD登録でツアープロ転向。過去の賞金ランクは最高が12年68位、最高位は14年Tポイントレディース5位。父は元プロ野球選手の久晃氏、姉晃子も女子プロゴルファー。162センチ、62キロ。