【ヤクルト坂本拓己】先輩の教えを実践 マウンド上で邪念を払い自分を信じて腕を振る

プロ4年目を迎えたヤクルト坂本拓己投手(21)にとって今季は開幕1軍の目標を達成できず悔しいスタートとなりました。昨季までできていたことができずもどかしい日々。そんな中、光が見えてくるきっかけとなったのは先輩から教えられた考え方でした。石川雅規投手(46)や大西広樹投手(28)ら経験豊富な先輩からマウンド上での邪念を払う大切さを学び、「自分が信じてきたことを大切に、やるべきことをやる」という教えを実践しています。

プロ野球

★坂本が先輩から学んだ主な内容

  • 邪念を払いマウンドでやるべきことに集中
  • 昨季の1軍初登板成功と今季の課題
  • 同学年ライバル門別への対抗心

◆坂本拓己(さかもと・たくみ)2004年(平16)7月6日、北海道奥尻町生まれ。奥尻中では軟式野球部に所属。知内では1年秋からベンチ入り。3年夏の南北海道大会で準優勝も、甲子園出場なし。22年ドラフト4位でヤクルト入団。3年目の25年10月1日DeNA戦で1軍デビュー。今季推定年俸580万円。180センチ、85キロ。左投げ左打ち。

ブルペンで投球練習する坂本 

ブルペンで投球練習する坂本 

「何か変えなきゃ」積極的に先輩と会話

4月の2軍本拠地戸田。強い風が吹く中での練習中、坂本は先輩と積極的にコミュニケーションをとっている。

相手はプロ25年目と球界最年長で通算188勝の石川雅規投手、昨季まで4年連続で40試合以上と通算242試合に登板の大西広樹投手ら。1軍での経験が豊富な投手から金言を授かっていた。

「邪魔なメンタルというか『どうしよう』とかそういう考えは一切なくして、マウンドに上がったらやるべきことをちゃんとやるという話をみなさんされていた。一番は自分が信じてきたこと。マウンドに上がったらもうやるしかない」

今季はこれまでよりも頻繁に先輩に質問するようにしている。

それは覚悟のあらわれともいえるものだった。

来季には同い年の大卒ルーキーも球界入りしてくる高卒4年目。ここまで1軍での登板は昨季終盤の1試合のみでまったく納得いっていない。

「何か変えなきゃいけない」「気持ち的な部分とかから変えていって、アドバイスを自分のものにできれば結果は出てくるのかな」

強い気持ちが期待の若手左腕を動かした。

その中で聞いたマウンド上の気持ちについてのアドバイス。改善に向けての大きなきっかけになろうとしている。

「日によってストライクが入ったり入らなかったりが本当にバラバラ。マウンドに上がった時のメンタル面とかも、その時によって左右されがちな部分がある。いろんな経験をされている方の話を聞きながらどんどん自分のものにしていきたい」

マウンド上での精神状態によってストライクが入ったり入らなかったり…。今年はずっと感じている課題だ。

春季キャンプで意気込みすぎた代償

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2001年(平13)愛知県犬山市生まれ。2歳の頃から大阪府大阪狭山市で育つ。中高は管弦楽部に所属。神戸大から24年入社。
24年5月から主にアマチュア野球を取材、25年1月から阪神担当。26年はヤクルト担当。
大学時代はクイズ研究会などに所属。趣味はスポーツ観戦と坂道アイドルやロックバンドのコンサート、フェスに行くこと。幸せな瞬間は温泉地に行って日本酒を飲んでいるとき。