最初にして最大の関門を突破した先に、夢の続きが待つ。超破格のボーナスをかけた4試合のプレーオフシリーズ。加算ポイントはレギュラーシーズンの4倍で、第3戦を終えた時点でいったんリセット。最終戦前にポイントランクに応じてとあらためてポイントが付与されるため、大逆転も可能な形となっているが、トップが最も総合王者に近いのは言うまでもない。前週の優勝会見では「やっぱり勝ちたいなと思いますけど、プレーオフシリーズに入ってから勝たないと、なかなかチャンスはないと思う。いい状態をキープできるように頑張りたい」と意欲をにじませていた。

 さらにはシーズンの締めくくりとなるプレジデンツ・カップ。3度目の出場となるが、過去2度のチーム内で世界ランクは6番手と4番手だった。今回は現時点でチームトップの3位。11大会でわずか1勝、6連敗中と苦しむ世界選抜のエースとしての働きが求められる。海外メディアからの質問にも「僕が今年3勝してるので上にいますけど、みんなの力を出せばそこまで(米国選抜と)差はないと思いますし、接戦にはなると思います」と自覚をのぞかせていた。今週も今後も松山は世界中の期待を集め続ける。【亀山泰宏】