今季国内ツアー唯一の出場となる世界ランク4位の松山英樹(25=LEXUS)が6バーディー、2ボギーと連日の67で回り、通算8アンダーの134で首位ブルックス・ケプカ(27=米国)と1打差の2位につけて決勝ラウンドに進んだ。

 「スコア的にはすごく満足していますけど、内容的には全然満足していません。ミスがかなり多かったなという印象のラウンド。ちょっとどころじゃなく悪い」と相変わらず手厳しいが、取り組んでいるスイング改造による変化は感じている。「スイングが少しずつ、今日は(全体的には)良くなかったですけど、手を離してでも(フェアウエーの)幅に収まるようになってきた」。4番パー5はこの日全体トップのビッグドライブとなる326ヤードをかっ飛ばして2オンに成功し、難なくバーディー。飛距離を出しながらミスは許容範囲に収める。「それが普通だと思っているので。ここ2、3年曲がっていたのは、それをやっていなかっただけなので」と涼しい顔で言った。

 同組の尾崎将司(70)が「(松山)英樹のゴルフを見てね、少しでも飛距離を近づけようという、そういう努力が必要だ」と刺激を受けた様子で話していたことを伝え聞くと、マーカーを務めた尾崎将とのホールアウト後のやりとりを明かした。「『大したことねえな。(予選2日間)1アンダー、1アンダーじゃねえか』と。ジャンボさんはたぶん『パー68』で考えていると思うので。そういう意味では、まだまだジャンボさんを驚かせるようなプレーじゃなかったと思う。それは自分自身が一番感じている」。もっともっと突き抜けたプレーができるはず-。大先輩からのエールと受け止め、闘志をかき立てられていた。