有村智恵(30=日本HP)が6年ぶりの優勝でツアー通算14勝目を挙げた。

 首位に2打差の7アンダーでスタートし、6バーディー、ノーボギーとスコアを5つ伸ばし、通算13アンダーで逆転優勝を決めた。有村の優勝は、12年の日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯以来。有村は「もっとわあっとなるのかなと思ったんですけど、ちょっと苦しくなる感じ。最終ホールでパターが入った時に、いろんなことが思い出されて、長い日々がやっと終わったのかなと」と優勝の瞬間の感想を口にした。

 プロ通算13勝を挙げ、12年に米女子ツアー挑戦を表明。しかし、米国で結果を残せずに、実家で被災した16年4月の熊本大震災を機に、国内ツアー復帰を決断。17年、今季と、QTからのツアー出場で、うれしい復活優勝を飾った。どん底の13年には、東北高校で先輩の宮里藍さんに相談。「私はありのままのあなたがすごく好きだよ」と励まされ、救われたという。今後について「できるだけ優勝したい。今は、できるだけこのツアーにいたい。日本のツアーほど恵まれたツアーはない」と話していた。