前日まで首位の勝みなみ(22=明治安田生命)は5打差を守れず、優勝した西村優菜(20=フリー)に1打差の2位で大会を終えた。

4番パー3でダブルボギーをたたくも、9番パー5でチップインイーグルを奪うなど4打差をつけて後半へ。しかし、その後はバーディーなしと奮わず、1イーグル・2バーディー・2ボギー・1ダブルボギーの「72」とスコアを伸ばせなかった。「65」を出した西村に逆転された。勝は「今日は本当に完敗という感じ。彼女(西村)がすごく良いゴルフをしていた。(スコアを)伸ばせるチャンスはいっぱいあったと思うんですけど、自分がバーディーパットを打てるようにしていなかったので。それが今日一番、悔しかったところかな」と振り返った。

勝は渋野日向子や畑岡奈紗らと同学年となる98、99年生まれの「黄金世代」。この日は2学年下でミレニアム世代と呼ばれる西村、そして生涯獲得賞金が10億円を超える申ジエ(32=韓国)と最終組で回り、学んだことも多かったという。西村が優勝を決める最終パットを沈めた際は拍手で祝い、肘タッチを交わした。「優菜ちゃんが素晴らしいゴルフをしていたので、彼女のプレーを見て、また頑張ろうと思いました」。申ジエについては「アプローチの打ち方だとか、ショットの時にどこを見ているとかが確認できて参考になる部分がたくさんあった。今回、最終組で回れて良かったなと思います」と語った。

敗れはしたものの、これまでの今季最高成績だった「富士通レディース」での12位を大きく上回る2位に入った。ショートホールのティーショットが右寄りに飛んでいることや、100ヤード以内のアプローチを課題に挙げつつ「自分はまだまだ成長できる。修正しながら進みたい」と意気込んだ。オンライン取材の最後には「やっぱり勝ちたい」と本音も漏らし「来週からも優勝争いできるようになりたい。今年中に優勝したいです。優勝します」と明るく宣言した。