12日(日本時間同日夜)に開幕する男子ゴルフのメジャー、マスターズ・トーナメントに向け、世界ランク18位松山英樹(28=LEXUS)が10日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGCで練習ラウンドを行い、取材に応じた。

前週のヒューストン・オープンは最終日に63の猛チャージを見せて2打差2位。悲願の初優勝を狙うメジャーを前に調子は上向きだ。松山は「すごくいい終わり方しましたけど、先週と今週とでは求められているゴルフが違う。しっかり切り替えて、先週のことは忘れて、いいプレーができるように準備したいと思います」と話した。

4月開催予定がコロナ禍で、大会84回目にして初の11月開催になった。無観客で、熱狂的ギャラリーのパトロンもいない。コースコンディションも違う。春と、夏場4カ月間、しっかり水をまいてクローズされた後の秋だ。気温も低く、朝夕は冷え込む。コースは基本的にソフトになり、ランが出にくい半面、グリーンは止まりやすい。

「芝が違うというところに一番の違和感を感じました。ギャラリーがいないことは(その状態で)もう半年以上プレーしているので、ほぼ感じないかなと思います」

7年連続9度目の出場となるマスターズは、通算32度目のメジャーで11年に初めて出た大会だ。「しっかりと本当にいいプレーをして、優勝できるようにしたいなと思っています」。悲願のメジャー優勝へ、準備は整っている。