98年度生まれの黄金世代の山路晶(22=森六グループ)が3番ホールに続いて、パー3の7番(175ヤード)でもホールインワンを達成した。1ラウンドの中で2度ホールインワンを達成するのは国内男女ツアーを通じて史上初の快挙となった。

アウトから出た山路はパー3の3番(150ヤード)でひとつ目のホールインワンを達成。この時は9番アイアンを使っており、7番では7番アイアンで達成した。

今大会は最終日に限り、パー3の各4ホールにホールインワンによる賞金800万円が設定されている。今回は第2ラウンドのため惜しくも計1600万円は手にできず。山路にはひとつ目のホールインワンの賞金として主催のリゾートトラストから賞金10万円が贈られることが発表されていたが、今回の快挙を受け、2度目のホールインワンには同じくリゾートトラストから賞金100万円が贈られることになった。

<山路晶のアラカルト>

◆生まれとサイズ 1998年(平10)9月10日、宮城県仙台市出身。166センチ、B型。

◆ゴルフ歴 8歳から始め、中学2年時に中嶋常幸主宰の「ヒルズゴルフ・トミーアカデミー」に入門。同学年の畑岡奈紗らと腕を磨く。18年ファイナルQTで34位に入り、19年から国内ツアーに参戦。同年にプロテストにも合格した。学生時代はテニスや水泳にも励むなど運動神経抜群。約250ヤード飛ばすドライバーを特徴としていたが、近年はお尻や体幹トレーニングの成果もあり、ショット精度も向上中。

◆好物 すしのサーモン、さつまいも、海ぶどう。

 

<ホールインワンアラカルト>

◆確率 英国保険会社によると、1日に2度達成する確率は確率は6700万分の1とされている。サッカーくじtotoBIGの1等当選確率は約478万分の1、MEGABIGの1等は約1677万分の1(20年度実績)。

◆1日2度 米男子ツアーの06年8月リノタホオープン(米ネバダ州モントルー・クラブ)2日目に、宮里優作が7番(220ヤード)と12番(186ヤード)で達成。同ツアーでは51年ぶりの快挙だった。

同一年同一大会同一ホール 10年の日本男子ツアー、VanaH杯KBCオーガスタ第3日8番パー3(165ヤード)で、上井邦浩が、第1日に続いてホールインワン。史上初の快挙としてギネス認定された。

◆パー4で 98年中日クラウンズ(名古屋GC和合C)2日目1番(341ヤード)で中嶋常幸が達成、奇跡的なアルバトロス。

◆1日3度 76年に米フェニックス近郊のコースでアマチュアのハロルド・スナイダーさんが1ラウンド3回のエースを達成したという記録もある。