13~18年に男子ゴルフの松山英樹の専属キャディーを務めた進藤大典氏(41)が主催したジュニア大会「ステーブルフォード ジュニアチャレンジトーナメント」が27日、千葉・成田ヒルズCCで初開催され、進藤氏はジュニアゴルファーにエールを送った。

中高生ゴルファーを対象とし、男女140人が参加した。進藤氏は世界で活躍するゴルファー育成を目指して大会を構想した。「最後まで諦めない気持ちを持ってもらいたい」と、ポイント加点制「ステーブルフォード方式」を採用した。

主催を決めた理由は主に2つある。1つはコロナ禍だ。「大会がなくなり、ジュニアがゴルフをできなくなっている現状に心が痛かった」。さらに「うまいだけじゃなく、ファンを喜ばせるのも超一流。この大会をきっかけに世界で活躍できる子を育てると同時に、参加者には人間性も磨いてほしいから」と説明した。

中高生が和気あいあいとプレーする姿を見ながら「時に助け合ったり、いい意味でピリピリしていなくて、楽しんでやっていますね」と目を細めた。

「(松山)英樹と世界で戦い、得た経験を次世代に伝えていきたい。後押しといいますか、ジュニアがより世界に近づくきっかけづくりをやっていきたい。大会は来年もその先も、もちろんやりたいですね」。

表彰式で「ここいるのは次の松山、中島(啓太)、渋野(日向子)選手に続く可能性がある方ばかり。世界で戦うために引き出しを少しでも多く持てるよう、練習に励んでください」と激励した。世界を舞台に戦う第2、第3の松山、渋野らを輩出する大会にすべく、進藤氏は毎年開催を目指している。【近藤由美子】