今月、茨城・明秀学園日立高を卒業するルーキーの佐藤心結(みゆ、18=ニトリ)が、6バーディー、2ボギーの4アンダー、68と好スコアでホールアウトした。ホールアウト時点で、首位の石川明日香、安田彩乃と1打差の3位につけている。

プロデビュー戦最初のホールとなった1番パー4で、6メートルのパットを決め、幸先よくバーディーを奪った。プロ第1打となった1番のティーショットは「フワフワしている感じで地に足がついていない、今までにない緊張感。アドレスに入った途端に、心臓の音が聞こえるぐらい」だった。手に汗もかいたが、それでも心の中で「いつも通り」「いよいよだな」「やるしかない」と、緊張を抑える言葉や奮起させる言葉を唱え、第1打に臨んだという。

「スタートホールをバーディー発進できて、うまく波に乗れた」と、笑顔で振り返った。渋野日向子らとプレーオフまで優勝を争い、当時アマチュアながら2位となった昨年10月のスタンレー・レディースも、第1日の出だし1番でバーディー。良い流れを感じてスタートを切った。

その後も5番パー5の第2打を1メートル、8番パー3のティーショットを80センチ、11番パー5の第3打を1メートルと、ショットがさえてバーディーを重ねた。最終18番パー5で、アプローチが乱れてボギー締めとなり、首位でのホールアウトこそ逃したが、堂々のプロデビューを果たした。「デビュー戦の初日としてはショットは上出来。あまり大きい目標を掲げるとプレッシャーになるので、まずは予選通過を目指したい」と、随所にホッとした表情を見せながら話した。「あまり物欲はない」と言うが「(将来的に)タワーマンションの上の方に住んでみたいというのが…」と、恥ずかしそうに打ち明けもした。ドライバーは250ヤード超という“飛ばし屋ルーキー”が、夢を抱いてプロの第一歩を踏み出した。