竹原佳吾(東京・早大1年)が、首位だった三橋颯太朗(長野・佐久長聖高3年)に追いつき、通算3オーバー、147でともに日本代表となった。プレーオフは竹原が制した。

首位発進の三橋がインスタートで3バーディーを奪うなど、一時4アンダーで独走態勢だった。日本代表圏内の2位以内。三橋が「リードして緊張してしまった」と、折り返した1番でダブルボギー、3番から3連続ボギーと崩れ、優勝争いは混沌(こんとん)とした。その中で竹原が粘りのゴルフをみせ、通算3オーバーでフィニッシュした。

三橋は何とか粘って同じく3オーバーでホールアウト。この時点で、世界ジュニア日本代表はこの2人に決まった。優勝を決めるプレーオフは、1ホール目の10番で三橋が第2打をバンカーに入れ、第4打のアプローチも3メートルと寄らなかった。第2打を奥に外した竹原がボギーに収め、ボギーパットを外した三橋を破って優勝を果たした。

竹原は「途中で3位が4オーバーと知って、何とか3オーバーで上がろうと思った。全体的にはそんなに悪いゴルフではなかった」と振り返った。19年にこのカテゴリーで代表になったが「その時はトーリーパインズGCが(全米オープンに向けて)工事中で、サウスコースでできなかった。年齢が今年最後なので、やってみたいと思っていました」と話した。

初代表の三橋は「せっかくなら優勝したかった。後半は力が入ってしまった」と悔しがったが、「トーリーパインズはテレビでしか見たことがないコースなので楽しみです」と目を輝かせた。