131位から出た渋野日向子(23=サントリー)は、3バーディー、5ボギーの73と2つ落として回り、通算7オーバー、149でホールアウトした。ホールアウト時点で129位。現地時間の午前にスタートし、半数以上の選手が第2ラウンドの競技を終えていないが、ホールアウト時点でのカットラインには6打も足りていない。今季7戦目、米ツアーに本格参戦後としては、初の予選落ちが確実となった。

出だしの1番パー4でボギーが先行した。2番パー4でバーディーを奪い、バウンスバックに成功。7番パー5は2オンに成功し、2・5メートルのイーグルチャンスにつけた。第3打のパットは外したがバーディーとし、1つ伸ばして折り返した。

後半に入ると、10番から3連続ボギーをたたいた。16番パー5では4メートルのパットを沈めてバーディーを奪ったが、直後の17番パー3で5つ目のボギーをたたいた。

ホールアウト後は「今日もなかなかパットが決まらず、という感じではあったんですけど、全然昨日(第1ラウンド)よりも良くなってきていましたし、後半の方は微妙な距離も入ってくれていたので、いいふうにとらえていいのかなとは思う1日でした」と、冷静に話した。前日第1ラウンドのホールアウト後は、練習グリーンに直行。苦手としている、米西海岸に多いポアナ芝対策の練習を繰り返したことで、成果を感じている様子だった。

米ツアーに本格参戦した今季は、これで出場7試合となった。ここまでを振り返り「途中、すごくいい感じのゴルフができた時もあれば、こうやって悪い、何もできなかった1週間の試合があったり。本当に安定しないなという何試合かでした。でもトップ10も入ることができましたし、そういうゴルフができるということに対しては、すごく自信を持ちたいです。まず今は、切り替えて頑張らないとなと思っています」と、課題と収穫を挙げながら話した。

渋野は国内ツアーのブリヂストン・レディース(5月19~22日、千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦)に、出場エントリーしたことが、関係者の話で日本時間29日に判明したばかりだ。今大会後に一時帰国し、次戦は同大会に出場する見通し。その後、今季のメジャー第2戦、全米女子オープン(6月2~5日、米ノースカロライナ州)に照準を定めて再渡米する見通しとなっている。

今大会は日本勢は3人が出場し、121位から出た笹生優花は、3バーディー、3ボギーの71とイーブンパーで回り、通算4オーバー、146でホールアウトした。渋野が競技を終えた段階で103位。風が強まる午後スタートの選手は、スコアを落とす傾向にあるものの、カットラインに3打届いておらず、予選通過は厳しい状況となっている。第1ラウンドで8位につけた古江彩佳は、現地時間午後に第2ラウンドをスタートする。

【スコア】パロスバーデス選手権・第2日成績>>