国内女子ゴルフツアーの今季開幕戦、ダイキン・オーキッド・レディース(3月2~5日、沖縄)を欠場し、罰金100万円を科されることが決まった昨年大会優勝の西郷真央(21=島津製作所)が13日、所属事務所を通じて「苦渋の決断だった」などと、心境を記したコメントを発表した。

「ディフェンディングチャンピオンでもあるダイキン・オーキッド・レディースを欠場することについては、初優勝させていただいた大会でもあり、とても思い入れも深く、苦渋の決断でした。HSBC女子選手権への出場に関しては、主催者のダイキン工業様や琉球放送様にも事前にご相談させていただいた上で、私の海外への挑戦に対して井上会長からもとても温かいお言葉をいただきました。心から感謝をしております。シーズン開幕に向けて、引き続きゴルフと向き合って参ります」

欠場理由は同じ期間にシンガポールで開催される米女子ツアー、HSBC女子世界選手権に出場するため。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のツアー規定である、前回大会優勝者の出場義務に違反することになり、罰金100万円が科される。HSBC女子世界選手権への出場は、昨年の国内女子ツアー、パナソニック・オープン優勝によって得た資格を行使したものだが、JLPGA関係者は「規定に則って、罰金100万円となります」と説明している。

最近では21年、西郷と同様に米ツアーに出場するため、ワールド・サロンパス・カップを欠場した前回大会優勝者の渋野日向子が罰金100万円を科された。渋野は19年大会で優勝。20年がコロナ禍で大会が中止となっていたため、国内ツアーを主戦場としていた21年大会で罰金が発生した。同じ米女子ツアーでも、メジャー5大会に出場する際は罰金が発生しない。