吉本ひかる(24=マイナビ)がツアー初優勝を飾った。4バーディー、1ボギーの69で回り通算19アンダーの269。スコアの並んだささきしょうことのプレーオフを制した。

2位ささきしょうこに2打差をつけた首位でスタート。前半はなかなかパットが決まらず、7番でささきに追い付かれた。ささきがバーディーを決めた9番パー4ではボギーをたたいてしまい、一気に2打リードされた。前半はノーバディーでいいところがなかったが、初優勝へあきらめない。

後半11番パー4で、この日初めてのバーディーを奪う。13番パー4でもバーディーを奪って勢いに乗ると、15番パー5のバーディーで追いつくと、16番パー4での連続バーディーで再逆転した。17番パー3で、また追いつかれ、勝負はプレーオフに持ち込まれたが、2ホール目にロングパットをねじ込んで、最後は執念で初優勝をたぐり寄せた。競り合う展開となった中で、勝負強さを示した。

渋野日向子らと同学年にあたる黄金世代。この世代12人目のツアー制覇となった。前日には「自分がやることをしっかりできれば優勝できる」と話していた。初優勝のプレッシャーのせいか、最終日は苦しい展開を強いられたが、勝利をもぎとった。

◆吉本ひかる(よしもと・ひかる)1999年(平11)2月25日、滋賀県生まれ。滋賀短大付高卒業。9歳からゴルフを始め、小学時代から全国大会で活躍。17年7月にプロテスト合格。同年に下部のステップアップ・ツアー、ルートインカップ上田丸子グランヴィリア・レディースで優勝。19年にレギュラーツアーで4359万211円を獲得し、賞金ランキング28位で初のシード権を獲得。師匠は中島敏雅コーチ。趣味は映画とライブ観賞。名前は生まれた当時に流行していた宇多田ヒカルから。152センチ、53キロ。