ツアー通算2勝目を目指す永井花奈(26=フリー)が5位から出て、6バーディー、2ボギーの68で回り、通算7アンダー、137で単独首位に立った。

ツアー初Vを目指す桑木志帆が4バーディー、2ボギーの70で回り、通算6アンダーで首位に1打差2位。吉田優利とブランク最長Vがかかる藤本麻子が2打差3位。稲見萌寧、岩井明愛ら6人が首位に3打差5位つけている。

桑木は10番からのインスタートで、前半は2バーディー、ボギーなし。後半は2バーディー、2ボギーにまとめた。「よく耐えたかなと思う。ドライバーが曲がっちゃって。自分のショットがしっくりしていない。余計、風にも持っていかれた。この位置は実感がない」と振り返った。最大瞬間風速15・6メートルの強風が吹き荒れ、各選手のスコアが伸び悩む中、耐えるゴルフに徹した。

耐えるゴルフは前週最終ラウンドで同組だった優勝者の申ジエから見て学んだ。「ドライバーが長いラフに捕まってもチャンスにつけて優勝した。耐えて取るところは取る。メリハリをつけたゴルフは勉強になった」。申ジエのすごさについて「ピンチからチャンスにする。集中力がすごい」とあらためて話した。

この日最も良かったプレーの1つに、最初の10番パー4を挙げた。ティーショットを右ラフに曲げたが、残り165ヤードから5番アイアンで打った第3打をピン約3メートルにつけてパーをもぎ取った。ツアー初Vへも「優勝を意識するとうまくいかなくなる。調子が悪いなりにまとめてスコアを伸ばせたら」。手堅くプレーするつもりだ。

スタート前に笑顔で仲良く並ぶ小滝水音、吉田弓美子、石川怜奈ほか/女子プロ第2日写真特集1