海外でのメジャー4戦を経て、2カ月ぶり国内ツアー出場の西郷真央(21=島津製作所)は、敗れても復活を印象づけた。昨年5月以来の通算6勝目こそ目前で逃したが「やるべきことはできた」と、言い訳せず完全燃焼を強調した。

思いがけない形で、優勝のチャンスが舞い込んできた。前半に一時は単独首位に浮上したが、9番で2位に後退。その後は、10番を終えて一時的に追いつくのが精いっぱいだった。18番の蛭田のボギーでプレーオフ突入。1ホール目に、2メートル足らずのバーディーパットを外して敗れた。「プレーオフにいけただけでラッキー。自分のプレーとしては悪くなかった。これを継続していきたい」と胸を張った。

昨季は開幕戦から10戦で5勝を挙げたが、終盤に極度のスランプに陥った。最終戦で通算35オーバーの衝撃的なスコアもあった。そこから立ち直り、復活を懸ける。今大会では、初優勝した蛭田とともに通算13アンダーで大会コース記録に並んだ。第1ラウンドは大会コース記録、自己ベストともに1打更新の63もマークした。

来季からは米ツアーの本格参戦を見据えて予選会を受ける予定。当面は「国内ツアーを全力で頑張りたい」と、復活優勝へ意気込んだ。【高田文太】