首位と2打差の5位から出た小林光希(21=三徳商事)が1イーグル、4バーディー、3ボギーの69で回り、通算7アンダーの281。首位から出た橋添穂を逆転し、念願のプロ初優勝を飾った。ベストルーキー賞とホールインワン賞もゲットした。

岡本綾子がセッティングし、ラフの長さ80ミリのメジャー級設定に仕上がったコースに各選手が伸び悩むなか、小林は9、10番を連続バーディー。首位の橋添に並ぶと、12番パー3でホールインワン。「ビックリしました。鳥肌が立ちました」。8アンダーと一歩抜け出した。

13番で首位に浮上したことを確認。緊張とホールインワンの高揚感もあって、14、16番をボギーとし橋添に再び首位を明け渡したが、「難しい」17番をパーで切り抜け、1打ビハインドで迎えた18番パー5。「イーグルを取る」と池越えの2オンに成功。イーグルパットこそ外したが、バーディー締めで通算7アンダー。再び橋添に並びプレッシャーをかけると、直後に橋添が17番で痛恨のボギーで逆転。橋添が18番をパーとし、小林の初優勝が決まった。

念願の初優勝に「まだ実感がないです。早く携帯が見たい」と照れた小林だが、優勝後には母親と抱き合い「いつも励ましてくれる。ずっとサポートしてくれるお母さんも泣いていたので、うれしいです」と笑顔を見せた。

これまで2位が2回と、惜しくも優勝に手が届いていなかった。「前より余裕はあったかなと思います。朝もあんまり緊張しなかったですし、8アンダー出せば優勝できると思ってプレーしてました」と悔しさを糧にした。

体調を崩し、2戦連続で予選落ちをしていたが、「体調も良くなってきていたので、アンダーだったらいいやとあまりプレッシャーをかけませんでした」。ステップ・アップ・ツアー唯一の4日間競技にも「1日目、2日目がダメでも、あと2日あるから焦らなくても大丈夫と思えます」とポジティブにとらえていた。技術的には肩が右を向きやすい癖も修正。全てが良い方向につながった。

初優勝で賞金ランキング2位に浮上。「ステップ・アップ・ツアーの賞金ランキング2位以内」には翌年度の第1回リランキングまでのレギュラーツアーの出場資格が付与されるとあって、「来年はレギュラーツアーで戦いたいので、ランキング2位以内をめざして頑張りたい」と意気込む。

レギュラーツアーで活躍する岩井姉妹や佐久間朱莉、桑木志帆は同い年。「みんなすごい上手ですけど私は私。自分のペースで」と謙遜しつつ、「楽しみはあります。沖縄から一緒に出たい」と毎年、沖縄で開幕するダイキン・オーキッド・レディースで同級生と同じフィールドに立つ姿を思い描いていた。