ゴルファー日本一を競う男子ゴルフの国内メジャー、日本オープン選手権が12日、大阪・茨木CC西Cで開幕する。昨年大会で95年ぶりとなるアマチュア優勝をした蝉川泰果(22=フリー)が11日、前日会見に臨んで連覇に意欲を示した。同オープン連覇は過去5人(計7度)いるが、アマチュア→プロで連覇したケースはなし。プロになって戻ってきた最高峰の舞台で、今度は史上初を刻む。
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快挙から1年。蝉川がプロになって、日本オープンに帰ってきた。「日本で1番を決める試合。物心ついたときから見てた試合。特別感のある試合」。昨年大会は失うものがなく、緊張もなし。95年ぶりのアマV、さらに史上初のアマでプロツアー2勝目という記録もついてきた。今年は連覇を狙う立場。「最終日を迎えるまでにちゃんと面白い位置にいれれば」とした。
9日にプロアマでラウンド。「ティーショットを曲げるとトラブルになる」。関西特有のコーライ芝に警戒感を示した。その上で「大きなミスを警戒しながら、リズムを作って流れを良くして、自分のアグレッシブさを出していければ」。
刺激を受ける機会もあった。10日には歴代の優勝者が集まる「チャンピオンズディナー」に参加。04、07年覇者の谷口徹からは「ピンばっかり見るんじゃなくて、マネジメントは大事だから」とアドバイスされた。22歳は「ベテランプロから学べる場だったかな」と収穫もあった。
予選ラウンドは13年マスターズ王者アダム・スコット、金谷拓実と同組になった。スコットについて「去年の大会や今年の全英オープンで練習ラウンドをさせてもらったんですけど、すごいのひと言。小さい頃から見てた選手。試合で回るのは初めてなのでワクワクする気持ちでいっぱい」。
賞金ランキングは4位。首位の金谷とは約3300万円の差がある。賞金王に向けても重要な1戦だけに「後悔のないようにできればいいな」。1927年(昭2)の第1回大会から誰も成し遂げていないアマチュア→プロで日本オープン連覇を狙う。【阪口孝志】
◆日本オープン連覇 過去5人で合計7度達成している。宮本留吉が29、30年と35、36年の2度達成。77、78年にセベ・バレステロス、85、86年に中嶋常幸、88、89年に尾崎将司が達成している。中島は90、91年に2度目の連覇を達成。最も新しいのは99、00年の尾崎直道となっている。なお蝉川の前にアマチュア優勝を飾った1927年の赤星六郎は優勝1回のみ。

