25歳でツアー未勝利の臼井麗香(フリー)が2位から出て6バーディー、ボギーなしで66をマークし、通算13アンダーの131で単独首位に浮上した。

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臼井が切れ味抜群のアイアンショットで単独トップに躍り出た。4番で3メートルのパーパットを沈めるなどピンチでの好パットにも救われ「流れを切らさないで、できた」。ラウンド中に花粉症対策でずっとつけていたマスクを外し、ほほ笑んだ。

海外で活躍する渋野日向子、畑岡奈紗らと同じ1998年度生まれの「黄金世代」だが2022年は34試合で27度、昨年は14試合で12度の予選落ち。出場試合すら限られ、この大会も主催者推薦で出場している。

オフは技術面より土台となる体づくりから見直し、体重を4キロほど増やして約51キロに。体脂肪率も1・5%減らし、キックボクシングにも取り組んだ。悲願の初優勝がかかる最終日に向け「勝ちにいきます。1ホール1ホール、自分のゴルフをしたい」と力を込めた。回り道をしてきた臼井に絶好のチャンスが訪れた。