藤田さいき(38=JBS)が国内女子ツアー新記録となる、通算7度目のホールインワンを達成した。

150ヤード(実測値151ヤード)の13番パー3で2年ぶりに達成。これまで7人が6度でツアー最多に並んでいたが、頭一つ抜け出した。1イーグル、6バーディー、2ボギーの66は蛭田みな美らと並ぶベストスコア。通算7アンダー、137とし、首位と1打差の4位に急浮上し、2年ぶりの通算7勝目を射程にとらえた。首位は8アンダーで上田桃子、佐久間朱莉、阿部未悠の3人が並んだ。

打った瞬間、手応えは十分だった。13番。最も経験豊富な“ホールインワン女王”藤田が「完璧だった」と振り返るほど、予感は漂っていた。ピン手前1メートルに着弾すると、グリーンで2度弾み、カップに吸い込まれた。「ヤッター」と大喜びし、両手で新記録「7」を表すジェスチャーをつくった。「ホント、この7回目のために、この2年やってきた。歴代(単独)1位になることを夢見て頑張ってきた」。主催者からの賞金10万円以上に、唯一の存在となった喜びが爆発した。

ホールインワンは興奮がピークを迎えるため、その後のラウンドは集中力を欠き、スコアを落とす選手も少なくない。だが藤田は「さすがに7回もやっているので、バンザイして終わり」。切り替えのうまさは抜群で、最終18番をバーディー締め。ベストスコアの66で首位と1打差につけた。

07年日本女子オープン以来、3年に1度のペースでエースを達成してきた。それが今回は2年ぶり。「もっとペースを上げたい。歴代1位でいたいのでリードを広げたい」と、追随を許さない領域まで独走したい考え。それどころか、優勝に花を添える自身初の2日連続達成も見据える。【高田文太】

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