3人が並んだ首位から出た阿部未悠(23=ミネベアミツミ)が、劇的なカムバックでツアー初優勝を飾った。

8バーディー、1ボギーの65と7つ伸ばして回り、大会コース新記録の通算15アンダー、201だった。

同じ最終組で回った上田桃子、佐久間朱莉と並んでスタートし、出だしの1番パー5で幸先よくバーディーを奪った。ただ、同じ最終組の佐久間がイーグル発進し、2番でもバーディーを奪うロケットスタートを切り、終始、佐久間を追う展開。13ホールを終えて2打のビハインドだったが、14番からバーディーラッシュ。4連続バーディーとなった17番でついに初めて単独首位に立ち、一気に逆転。そのまま初の頂点に立った。

3つ伸ばして迎えた後半の11番パー4では、この日唯一のボギーをたたいた。だがこれは“ナイスボギー”。第2打を林に打ち込み、第3打はフェアウエーに出すだけ。第4打でグリーンに乗せたが、ボギーパットは8メートルも残っていた。ところがこれを沈め、流れを失いかけたところから逆に、一気に勢いを加速させた。

身上は「我慢」と「粘り強さ」。趣味のカメラは、出身の北海道の森で野生の鳥を撮影するために、4時間も森の中を散策することも。そんな粘り強さと我慢は「ゴルフに通じる」と話しており、この日の粘り強いプレー、そして初優勝につながった形だ。

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