ツアー通算5勝の川崎春花(22=村田製作所)は、1つ伸ばしてスタート時の3位をキープし、2シーズンぶりの優勝へ、首位佐久間朱莉との6打差を追って最終ラウンドに臨むことになった。4バーディー、3ボギーの71で回り、通算8アンダー、208。最大瞬間風速16・5メートルという激しい風の影響で、アンダーパーで回ることができたのは、わずか10人だったが、17、18番と連続バーディー締めで、その一角に名を連ねると同時に、最終ラウンドに勢いをつけた。
一時はボギーが2つ先行していたが、14番パー4で第2打を1・5メートルにつけて伸ばし、悪い流れを断ち切った。連続バーディー締めは、17番パー4が7メートルのロングパットを沈め、18番パー5は残り30ヤードからの第3打を1メートルにつけて伸ばした。「最後にバーディーがポンポンときて、アンダーパーで回れたので満足しています」。最終ラウンドを前に、精神的にも前向きだ。
約1カ月前に髪の色を金髪に近い明るい色に染めた。「もう少し暗い色にしようかな」と笑って話したが、優勝がなく年間76位に低迷した、昨季からの悪い流れの脱却を求める深層心理の表れなのかもしれない。昨季を振り返り「全体的に、あんまりうまくいかなくて、スイングも自分の中で迷いながらシーズンが終わってしまった」と、シーズン3勝を挙げて、年間9位だった24年の状態には戻せないまま終えてしまった、後悔をにじませた。
そんな中で、今大会の3日間は68、69、71と、いずれもアンダーパーで回った。今季のモットーとして掲げる「安定感」がついてきた。「もう少し安定というか、ミスを減らしていけたらと思います。今週はパッティングが入ってくれて。まあ(グリーンに)乗ってない分、入っているんですけど(苦笑)」。グリーン上の安定感が、スコアに直結している実感もあるようだ。
「明日(最終ラウンド)も変わらずに、しっかり自分のプレーをして、その結果がよかったらいいし、悪かったら反省して。しっかり自分のプレーに集中してラウンドしたいなと思います」。6打差逆転は容易ではないことは、5勝した経験から知っている。「安定感」のあるプレーを続けることだけを、まずは見据えている。実力者自らが復調の気配を感じているだけに、復活優勝は遠くない予感が漂う。仮に今大会では届かなくても、今季中の完全復活、復活優勝を信じて迷いながら進んでいる。【高田文太】

