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セイコーGGP陸上、ラスト国立で5月11日開催


 国立競技場の最後を飾る「セイコーゴールデングランプリ陸上2014東京」に、世界からトップアスリートが集結する。IAAF(国際陸連)ワールドチャレンジミーティングス第3戦として5月11日に開催されるが、男子走り高跳びには今世紀世界最高、世界歴代3位の2メートル41を2度記録しているボーダン・ボンダレンコ(24=ウクライナ)が出場する。アジア競技大会(9月、韓国・仁川)の日本代表選考を兼ねており、迎え撃つ国内選手の激闘からも目が離せない。

走り高跳びボンダレンコ世界新の予感

最後の国立で世界記録更新に挑むボーダン・ボンダレンコ(写真提供=アジャンシー・ショット)
最後の国立で世界記録更新に挑むボーダン・ボンダレンコ(写真提供=アジャンシー・ショット)

 ボンダレンコは昨年7月4日のローザンヌ国際で初めて2メートル41をマークした。、同年8月15日のモスクワ世界陸上で再び2メートル41を跳び、大会新記録で優勝した。2度ともハビエル・ソトマヨル(キューバ)の世界記録2メートル45

 南アフリカで最終調整して迎える今季は「今までで一番良い感じ」だという。「自分自身と日本のファンのために、東京では本当に良い結果を出したい。64年にオリンピック、91年に世界陸上が開催された競技場でパフォーマンスできるのが楽しみ。20年には(新設される)オリンピックスタジアムにぜひ戻ってきたい」と気合を入れた。

 197センチの長身と甘いマスク。今最も勢いのある若手だ。2メートル41は、85年の神戸ユニバーシアードでイゴール・パクリン(当時ソ連)が樹立したかつての世界記録。同じ日本を舞台に、ボンダレンコが歴史を塗り替える。

次代のエース「ニューボルト」キラニ・ジェームズ

次代のエースとして期待がかかるキラニ・ジェームズ(写真提供=アジャンシー・ショット)
次代のエースとして期待がかかるキラニ・ジェームズ(写真提供=アジャンシー・ショット)

 世界の陸上メディアが、次代のエースとして「ニューボルト」と呼ぶキラニ・ジェームズ(21=グレナダ)がやってくる。11年、18歳の時に韓国・大邱世界陸上男子400メートルを44秒60で制して、一躍その名をとどろかせた。そして、翌年のロンドン五輪では、世界歴代9位となる43秒94の好タイムで金メダルを獲得した。

 記憶に残るのは北京五輪金メダリストのラショーン・メリット(27=米国)との世界陸上での激闘。大邱ではジェームズが2位メリットを百分の3秒差で破ったが、昨年のモスクワでは44秒99で7位に沈み、世界歴代5位の43秒74で優勝したメリットが完勝した。

 今回は200メートルに出場、「日本で走るのは久々。とても楽しみにしている」と新境地を開拓する。同種目の自己ベストは20秒41(11年)とまだ発展途上だが、400メートルの記録からは十分な潜在能力を秘める。ちょうど50年前に東京五輪が行われた伝説の競技場で、ジェームスが新たなレジェンドにチャレンジする。

白人初の9秒台ルメートル疾走

桐生との対戦が楽しみなルメートル(写真提供=アジャンシー・ショット)
桐生との対戦が楽しみなルメートル(写真提供=アジャンシー・ショット)

 男子100メートルでは白人選手として初の9秒台に突入したクリストフ・ルメートル(23=フランス)が疾走する。20歳になったばかりで迎えた10年7月のフランス選手権で9秒98をマーク、その名を歴史に残した。翌年7月には記録を9秒92にまで伸ばした。本大会には、歴史をつくった10年に初出場しており、縁は深い。日本期待の桐生祥秀(18=東洋大)らとの激走に期待したい。

女子100M障害の注目はロリンズ

モスクワ世界陸上金メダリストのロリンズ(写真提供=アジャンシー・ショット)
モスクワ世界陸上金メダリストのロリンズ(写真提供=アジャンシー・ショット)

 女子は100メートル障害のブリアナ・ロリンズ(22=米国)に注目だ。昨年6月の全米選手権で世界歴代3位タイの12秒26をマーク。勢いに乗って8月のモスクワ世界陸上では、ロンドン五輪女王のサリー・ピアソン(27=オーストラリア)に12秒44で逆転勝ちした。ヨルダンカ・ドンコワ(ブルガリア)が88年に作った12秒21の世界記録まで100分の5秒。技術向上次第では今季更新の可能性十分だ。

女子走り幅跳び自己新へクリシナ復活

美人ジャンパーのクリシナ(写真提供=アジャンシー・ショット)
美人ジャンパーのクリシナ(写真提供=アジャンシー・ショット)

 フィールドでは女子走り幅跳びの美人ジャンパー、ダリア・クリシナ(23=ロシア)に注目だ。180センチ、57キロのスリムボディーに長い足。07年の世界ユースを6メートル47で制して注目されると、またたく間にスター選手になった。メダルが期待された昨年の地元モスクワ世界陸上では7位に終わっただけに、今季の復活にかける思いは強い。自己ベストは11年の7メートル05。まずはその更新を狙う。

【大会種目】

▽男子=100メートル、200メートル、800メートル、400メートル障害、3000メートル障害、走り高跳び、棒高跳び、3段跳び、砲丸投げ、やり投げ

▽女子=100メートル、2000メートル、1500メートル、100メートル障害、走り幅跳び、やり投げ▽IAAFハンマースローチャレンジ=女子ハンマー投げ

▽オープン=女子400メートルリレー、同1600メートルリレー
 ※種目が変更になる場合もあります。


【大会公式HP】

http://goldengrandprix-japan.com/


【関係団体】

〈主催〉 日本陸上競技連盟
〈共催〉 東京都、朝日新聞社、日刊スポーツ新聞社
〈主管〉 東京陸上競技協会
〈後援〉 TBS、日本スポーツ振興センター(SAYONARA国立競技場プロジェクト)
〈特別協賛〉 セイコーホールディングス株式会社
〈協賛〉 アシックスジャパン株式会社、大塚製薬株式会社、日本航空、株式会社ニシ・スポーツ、株式会社セレスポ

写真提供=アジャンシー・ショット









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