フェラーリとパートナーシップ契約を結んだレディオブックの板垣社長

スマホPC周辺機器の買い取り、販売、修理、レンタルなどを手がけるレディオブック株式会社(東京・渋谷)が3月28日、自動車のF1スクーデリア・フェラーリとの公式パートナーシップ契約を締結した。日本企業がフェラーリとパートナーシップ契約を結ぶのは13年ぶり。F1界の名門との契約を結んだ同社の板垣雄吾代表取締役(40)が、今後の展望を語った。

板垣社長「双方にとってメリットに」

14年創業の伸び盛りの企業とフェラーリのコラボが実現した。板垣社長は「次の段階は、フェラーリさんと何を成すべきかという部分。この契約が双方に取ってメリットになり、パートナーとしてともに進むことができれば」と話した。
リペア(修理)リサイクル(再生利用)リユース(再使用)を事業のメインに据える同社と、リユース事業を重要視するフェラーリと方向性が合致した。今後、コミュニケーションを取りながら具体的な施策を作り上げていくことになる。「弊社側の案として、F1の車体を使ったスマホカバーなどの実用的なリプロダクト商品を製作してはどうかと」。プランではあるが、軽量で耐久性の高いF1マシンの車体のリプロダクトは、魅力的な事業になる可能性を秘めている。
さらに、フェラーリや連携するさまざまな企業を巻き込み、海外でのリサイクル、リユース促進も視野に入れる。「フェラーリさんを介して世界でリユース、リサイクルの機運を高めていきたい」と言う。

F1人気再燃へ

日本におけるF1人気の再燃の一端も担うつもりだ。「F1を直接見たら、興味のない人でも感動すると思うので、うまく伝えれば人気が出る」。フェラーリは容姿端麗の新鋭ルクレールら注目のドライバーを抱えており、それらのPRにも力点を置く。
今回の契約締結に伴い、マーケティング戦略顧問として田端信太郎氏、クリエーティブに萩原清澄氏、前田高志氏を招き社内体制も強化。まずは日本GP(10月9日開幕、鈴鹿)のスポット契約だが、「末永くお付き合いができるような関係にしたい」と断言した。