女子200メートル個人メドレーで銀メダルの渡部香生子(18=JSS立石)が、日本女子初の世界選手権金メダルを射程圏内にとらえた。女子100メートル平泳ぎは1分6秒43の4位と、今大会2個目のメダルを逃した。それでも銅メダルに100分の1秒と本命の200メートル平泳ぎに手応えを得た。

 50メートルを4位で折り返した渡部は1人を抜くと、ぐんぐんとメダル圏内に迫る。ラスト50メートルの34秒82はトップで自身のベストタイム。100分の1秒、約1・5センチ差でメダルに届かなかったものの、持ち味は出した。ロンドン五輪金メダルの2位メイルティナに100分の7秒差まで迫った。本人も「すごく悔しいが、200メートル(平泳ぎ)につながった」。

 200メートル平泳ぎはいよいよ今日6日から予選が始まる。追い風も吹く。前回13年大会金のペダーセン(デンマーク)は100メートル準決勝で12位と決勝に進めなかった。本調子でないことは間違いない。「楽しみながら泳げている。悔しさ、うれしさといろんな感情は普段の生活ではあまり感じることができない」。銀メダルで勢いに乗る18歳に、日本女子初の金メダルの予感が漂う。