関大のCTB松本仁志(4年)がマン・オブ・ザ・マッチの活躍でチームに2勝目をもたらせた。ダウンタウンの松本人志とは漢字は違うものの、同姓同名。

 ディフェンスでは相手の間合いを詰める「ツッコミ」で好タックルを連発し、「プラン通りでした。相手が真っすぐ来ると予測して、うまく入れました」と納得の出来だった。後半19分には相手陣22メートルライン付近で、DFラインの裏にゴロのキックを転がし、拾ったSH松浦がトライ。自身の得点こそなかったが、攻守に好プレーが光った。

 「仁志」の由来は「仁義」から来ているという。人のためにやる「志」を持ってほしいという願いから、名付けられた。「初対面の人には必ず『えっ?』と言われます。会場でアナウンスされてもざわざわしますよね。よく『面白いことやれ』って振られるんですが苦手で…」。そう照れ笑いする松本だが、奈良・天理の先輩にあたる日本代表CTB立川に強い憧れを持つ。「フラット(真横ギリギリに投げる)なパスは僕が小学校の時から見ていました。今でもJAPANのインサイドセンターで活躍されていて尊敬しています。立川さんに近づきたいと、天理出身の一員として思います」。卒業後もラグビーを続ける予定で、このときばかりは興奮気味だった。

 現在2勝4敗で、最終節の結果次第では大学選手権も、B(2部)リーグとの入れ替え戦も可能性を残す立場だ。桑原監督は「やっぱり1つ勝てば練習が明るくなるんですよ。最終戦でどうなるか分からないけれど、やるしかないです」と語る。運命の一戦は29日の近大戦(鶴見緑地)。2勝4敗同士の戦いだ。