女子レスリングのリオデジャネイロ五輪代表が、かつての「レスリング王国」から金メダルを目指す。

 リオで五輪4連覇を目指す吉田沙保里(33)ら日本チームが21日、旭川合宿の練習を公開。選手たちは同市出身の金メダリストや800人を超える市民の声援を受けながら、トレーニングをした。

 旭川市が「レスリング王国」だったのは、今から40年以上も前。64年東京五輪のフリースタイル・フライ級(52キロ級)で吉田義勝氏(74)が優勝し、続くメキシコシティ五輪では同じフライ級で中田茂男氏(70)が金メダルを獲得、さらにミュンヘンの同級は加藤喜代美氏(68)が制した。同じ市出身選手が同じ階級で3連覇。男女合わせて23人いる日本人レスリング金メダリストのうち、3人を輩出しているのだ。

 当時は女子校を除く14の高校のうち13校にレスリング部があったが、今は0。それでも、地域のスポーツ熱が高いのか、公開された練習には連日800人以上の市民が集まる。「大勢の人に見てもらうと、やる気も増す。大技に声援が起きるのは、うれしい」と吉田も笑顔を見せた。

 「すごく、いい練習をしている。リオでも金メダルをとってください」と選手を激励した旭川観光大使でもある吉田氏は「吉田さんたちに刺激されて、再び旭川からいい選手が育ってくれれば」と期待した。加藤氏も「吉田さんたちが来てくれて、うれしいですね」と話した。22日にはポーランドオープン出場で渡欧していた伊調馨(32)も合流予定。刺激を受けた子どもたちから、4人目の旭川出身金メダルレスラーが生まれるかもしれない。